Hanako K-Diary美少年から凛々しい青年へと成長。新しい魅力にときめいたNU’EST来日公演
5月1日大阪NHKホール、5月3日、4日東京・恵比寿ガーデンホールで開催されたライブ、「SHOWTIME4」。今年2月に韓国で発売されたミニアルバム『Q is.』を引っ提げた公演とあり、最新ダンスナンバーをたっぷり披露。彼らの代名詞でもある貴公子然としたビジュアルはより磨きがかかった一方、MCではギャグ線の高い日本語トークを展開し、ファンをギャップ萌えさせるなど、NU’ESTの新たな魅力を発見できる公演となった。
ビジュアルの完成度はまるでアニメキャラ。
5曲目以降の中盤からは、演出が一転。ゴールドのチェーンカーテンが舞台に登場し、華やかな雰囲気に。メンバーもカジュアルな衣装にチェンジし、恋をテーマにした『VVITH』『Emotion』をさわやかに歌い上げた。『Beautiful Solo』では、メンバーの動きに合わせてファンがペンライトを振り、会場は一体感に包まれた。続けて『JAPANメドレー』と称した日本語曲のメドレーを、レンを中心に愛嬌ポーズを披露しながら熱唱。明るいナンバーでは、途端にわちゃわちゃ感いっぱいになるのがたまらない。
MCや『Perfect Human』のダンスコーナー、そしてJRのダンスソロを挟んでスタートした後半は、再び森のセットに変わり、『ヨボセヨ』『NA.NA.NA.涙』など、しっとりしたラブソングを続けて披露。感情の細部まで表現するようなミンヒョンの歌声に、パワフルなベクホの歌声が絡み合い、美しいハーモニーが誕生。ただただ、うっとりと聞きほれてしまった。
日本活動で培ったスイートなファンサービス。
ハッとさせられたのは、歌やダンスだけではなかった。今回、目を惹いたのが、グンと上達した日本語を駆使し、観客と積極的にコミュニケーションを図る5人の姿。アロン、JR、レンのボケに、ミンヒョンとベクホがツッコミを入れるというキャラ担当も明確になり、トークは爆笑の連続。斉藤さんのギャグにも果敢に挑む姿は、愛しさいっぱいだった。
また、公演中は、何度も客席に降りては会場を練り歩き、ファンとハイタッチやアイコンタクトで交流。2014年の日本デビュー当時は、ファンを前にしてもシャイな素振り見せることもあった5人だが、今や目線でホールドオンしつつ、余裕のキラースマイルを繰り出すまでに。その姿には、この2年間、日本各地を巡り、ファンとの交流を積み重ねてきた中で生まれた自信が垣間見えた。
アンコールの最後の挨拶では、流ちょうな日本語で感謝を述べた5人。「この公演が終わったらすぐに韓国に帰りますが、僕たちを忘れないでね」(ベクホ)、「このライブ、みなさんのおかげで僕に最高の思い出でになりました」(アロン)、「思いを歌で伝えます。君がいるだけで、輝いて見えた~♪(東方神起の『Stand by U』を歌唱)」(ミンヒョン)、「僕たちをいつも支えてくれてありがとうございます」(レン)、「今回は新しい演出やパフォーマンスに挑戦しましたが、演出家の方、ダンサーさん、スタッフさん、そしてファンの皆さんありがとうございました」(JR)
アンコールのラストナンバー『Beautiful Solo』まで全20曲。約2時間の公演で、男らしさを増したパフォーマンス、流ちょうな日本語MC、親しみのあるキャラクターと、いくつもの新しい魅力を見せてくれた5人。NU’ESTの成長を、今後も見続けていきたい。