Hanako K-Diary「全部捧げます!」。渾身の汗だくパフォーマンスに惚れたCNBLUE武道館ライブ
取材日となった26日の公演は、1曲目の『Puzzle』の演奏中に機材トラブルが発生し、入場からやり直しというまさかのハプニングでスタート。ファンに謝罪を繰り返し、「今日は全部捧げます!」と宣言したメーンボーカル&ギターのヨンファ。その言葉通り、冒頭からいきなりラストスパートのようなパワー全開の歌声を披露。北側の1階席前方に作られた長い花道は、ヨンファのランニングコースとなり、何往復もダッシュ! あっという間に、汗びしょ濡れ状態になり、ヘアースタイルも原型を留めぬ姿になってしまったが、そんな姿がまた極上セクシー♡
最初のMCコーナーでもヨンファは「今までの中で、一番盛り上がるライブをみなさんに捧げます」と再び力強く宣言。全編を通じ、すさまじい集中力でパフォーマンスに全力を注ぐ彼に応えるように、ボーカル&ギターのジョンヒョン、ドラムのミンヒョク、ベースのジョンシンも熱量のある演奏を披露し、濃密な公演となった。
今回のセットリストは、日本と韓国の新旧リリース曲をとりまぜた構成で『Can’t Stop』『Where you are』といった定番曲から、インディーズ時代の『Lie』まで披露。また、『eclipse』から始まるブロックでは、ジョンヒョンの美声バラードをたっぷり聴かせるなど、緩急のあるパフォーマンスで魅せた。
ヨンファがダンスの鬼コーチに変身!?
過去、その恵まれたルックスから“アイドルバンド”と揶揄され、それを撃ち破ろうと硬派なイメージを強く打ち出していた時期もあった彼ら。だが、自分たちの実力でそれを乗り越えた今、心ゆくままに楽しく歌い、演奏し、リラックスした雰囲気でファンと対話をする姿が心に残った。
最後の挨拶では、「今日はたくさんいい気合いをもらいました!」とやり切った感あふれる笑顔を見せたヨンファ。ジョンシンも「いつも僕たちを応援してくれるみんながいるから、準備しているときから幸せでした」とファンを愛おしそうに見つめる。「ライブ10分前にインタビューがあって、『30代はどんな歳にしたい?』って聞かれて」と切り出したジョンヒョンは、「普段は釣りばかりしている何もない人間なんですけど、舞台ではなんとなく、スゴイ人になった気がして。何もない人を(皆さんが)カッコいい人にしてくれてありがとうございます。30代になってもこうやって皆さんが、(僕らのカッコよさを)作ってくれると思います」と飄々とした彼らしいコメント。ミンヒョクは「いつもドラムが後ろですけど、今回は皆さんが後ろにいて、力が真ん中に入ってる感じでいいですね!」と清々しい笑顔でファンに感謝を伝えた。
「ありがとうございました。I Love You!!」のシャウトで、公演のラストナンバー『YOUNG FOREVER』を締めくくった4人。何度もお辞儀をしながら花道を回る4人の弾ける笑顔、そして温かい拍手を送るファンの姿を見れば、この日のライブが“全部捧げた”ものだったことは明らか。CNBLUEは有言実行のバンドなのだ。