マガジンワールド

Hanako K-Diary「全部捧げます!」。渾身の汗だくパフォーマンスに惚れたCNBLUE武道館ライブ

k-diary-160629-01
“イケメン”の前フリはもう不要。デビュー7年目を迎え、いまや韓国ロックシーンを代表するグループに成長したCNBLUEがこの5月、東名阪ツアー「CNBLUE SPRING LIVE 2016 ~We’re like a puzzle~」を開催。5月26、27日の東京・武道館公演ではステージ裏の客席を解放し、センターステージ風の舞台を用意。360度からファンの熱視線を浴びながら、渾身のパフォーマンスを披露した。

取材日となった26日の公演は、1曲目の『Puzzle』の演奏中に機材トラブルが発生し、入場からやり直しというまさかのハプニングでスタート。ファンに謝罪を繰り返し、「今日は全部捧げます!」と宣言したメーンボーカル&ギターのヨンファ。その言葉通り、冒頭からいきなりラストスパートのようなパワー全開の歌声を披露。北側の1階席前方に作られた長い花道は、ヨンファのランニングコースとなり、何往復もダッシュ! あっという間に、汗びしょ濡れ状態になり、ヘアースタイルも原型を留めぬ姿になってしまったが、そんな姿がまた極上セクシー♡

最初のMCコーナーでもヨンファは「今までの中で、一番盛り上がるライブをみなさんに捧げます」と再び力強く宣言。全編を通じ、すさまじい集中力でパフォーマンスに全力を注ぐ彼に応えるように、ボーカル&ギターのジョンヒョン、ドラムのミンヒョク、ベースのジョンシンも熱量のある演奏を披露し、濃密な公演となった。

今回のセットリストは、日本と韓国の新旧リリース曲をとりまぜた構成で『Can’t Stop』『Where you are』といった定番曲から、インディーズ時代の『Lie』まで披露。また、『eclipse』から始まるブロックでは、ジョンヒョンの美声バラードをたっぷり聴かせるなど、緩急のあるパフォーマンスで魅せた。


一瞬たりとも休むことなく歌い、弾き、踊り、走り続けたメーンボーカル&ギターのヨンファ。photo:Seitaro Tanaka
一瞬たりとも休むことなく歌い、弾き、踊り、走り続けたメーンボーカル&ギターのヨンファ。photo:Seitaro Tanaka
ギターのジョンヒョンは日本ソロデビューが決定。7月27日にアルバム『SPARKLING NIGHT』を発売し、8月9日から大阪、名古屋、東京を回るソロツアーがスタート。
ギターのジョンヒョンは日本ソロデビューが決定。7月27日にアルバム『SPARKLING NIGHT』を発売し、8月9日から大阪、名古屋、東京を回るソロツアーがスタート。


ドラムのミンヒョクは、ドラマ『タンタラ』の撮影と並行しながらツアーを乗り切った。
ドラムのミンヒョクは、ドラマ『タンタラ』の撮影と並行しながらツアーを乗り切った。
日本語も上達し、MCコーナーでも大活躍だったベースのジョンシン。
日本語も上達し、MCコーナーでも大活躍だったベースのジョンシン。


ヨンファがダンスの鬼コーチに変身!?

後半ブロックのハイライトとなったのが「僕はダンスマシーン!」と宣言したヨンファのキレキレダンスがさく裂した『Hide and Seek』。熱唱しながらハートを作ったり、ウェーブをしたり、ターンをしたり、弾けっぷりが止まらない。続く『Wake Up』では、ミンヒョクのバスドラのリズムに合わせて、手足を左右交互にアップダウンさせるエアロビ風ダンスを披露。ダンスの鬼コーチと化したヨンファがメンバーを直接指導する場面では、客席から“Wake Up、Wake Up”コールが起き、ダンスを後押し。テレくさそうなジョンヒョン、ミンヒョクに対し、ジョンシンはノリノリと、それぞれキュートなリアクションで客席を沸かせた。

過去、その恵まれたルックスから“アイドルバンド”と揶揄され、それを撃ち破ろうと硬派なイメージを強く打ち出していた時期もあった彼ら。だが、自分たちの実力でそれを乗り越えた今、心ゆくままに楽しく歌い、演奏し、リラックスした雰囲気でファンと対話をする姿が心に残った。

最後の挨拶では、「今日はたくさんいい気合いをもらいました!」とやり切った感あふれる笑顔を見せたヨンファ。ジョンシンも「いつも僕たちを応援してくれるみんながいるから、準備しているときから幸せでした」とファンを愛おしそうに見つめる。「ライブ10分前にインタビューがあって、『30代はどんな歳にしたい?』って聞かれて」と切り出したジョンヒョンは、「普段は釣りばかりしている何もない人間なんですけど、舞台ではなんとなく、スゴイ人になった気がして。何もない人を(皆さんが)カッコいい人にしてくれてありがとうございます。30代になってもこうやって皆さんが、(僕らのカッコよさを)作ってくれると思います」と飄々とした彼らしいコメント。ミンヒョクは「いつもドラムが後ろですけど、今回は皆さんが後ろにいて、力が真ん中に入ってる感じでいいですね!」と清々しい笑顔でファンに感謝を伝えた。

「ありがとうございました。I Love You!!」のシャウトで、公演のラストナンバー『YOUNG FOREVER』を締めくくった4人。何度もお辞儀をしながら花道を回る4人の弾ける笑顔、そして温かい拍手を送るファンの姿を見れば、この日のライブが“全部捧げた”ものだったことは明らか。CNBLUEは有言実行のバンドなのだ。

k-diary-160629-06
k-diary-160629-07
k-diary-160629-08
『Wake Up』では、ヨンファによるダンスレクチャーが。熱血過ぎる指導にファンも爆笑!
CNBLUEではおなじみのセンターステージの変型版を用いた今回。ジョンヒョン、ジョンシンも演奏をしながら花道を何度も往復し、ファンは感激!
CNBLUEではおなじみのセンターステージの変型版を用いた今回。ジョンヒョン、ジョンシンも演奏をしながら花道を何度も往復し、ファンは感激!