第14回 湯気の向こう。
コロポックルの小屋
クウネル編集部の塚越です。人より多少サイズが小さいため、コロポックル系に属しています。目線も若干低いので、世界が広く見えて仕方ありません。ここでは、そんな重心低めな目線で見た毎日をお伝えしたいと思います。
第14回
湯気の向こう。
今日も今日とて、満腹中枢が破壊されております。
本当におなかいっぱい。幸せなことです。
と言うのも、わたくし、連日おやつの取材中。
次号では、寒い季節だからますますおいしい、
ほかほか、あつあつのあったかいおやつをご紹介します。
蒸したり、焼いたり、茹でたり。
作り方や材料はさまざまですが、共通しているのは
あま〜い香りとともに立ちのぼる白い湯気。
その湯気に包まれて、おいしいおやつが次々と
出来上がるのを待つのは、まさに至福の時間です。
そもそも湯気には人を幸せにする力があるような。
みんなで囲む寄せ鍋の湯気。
お風呂のふたを開けたときの威勢のいい湯気。
ラーメン屋台の湯気なんて、全身で浴びたいくらいです。
湯気あるところに幸福あり。
湯気の向こうに笑顔あり。
ああ、早く帰ってお風呂に入り、
頭から湯気をあげつつ、晩酌でもするとしますか。