マガジンワールド

第8回 たまごってやつは。


コロポックルの小屋

koropokkur

クウネル編集部の塚越です。人より多少サイズが小さいため、コロポックル系に属しています。目線も若干低いので、世界が広く見えて仕方ありません。ここでは、そんな重心低めな目線で見た毎日をお伝えしたいと思います。

 

第8回
たまごってやつは。

その日は、次号の『卵かけごはん』ページの撮影日。
キッチンスタジオには、色とりどりの
100個近い生卵がずらりと並びました。

これらを使って撮影するのは、
いろんな人のいろんな顔した卵かけごはん。
白身のどろっとした食感を残す派、
ふんわりエアリーに仕上げる派、
あえてほんの少し火を入れる派…。
まあ、とにかく、そりゃあもう。
人それぞれ熱いこだわりがあるわけです。

それを誌面で忠実に再現しようというのですから、
スタジオはさながら、理科の実験室状態。
「ああ、黄身が横に流れた!」
「焼き過ぎちゃったよ〜」
「乾いてる、乾いてる!」
怒号が飛び交う中(完全に言い過ぎ)、撮影は進みます。
失敗したものは、端からスタッフのおなかの中へと
消えていったのですが、それでも追いつきません。
築かれる“たまご塚”ならぬ、失敗作の山。
不憫なこれらがどうなったかと言うと…。

どうぞご心配なく。
この日、調理を担当してくれた渡辺有子さん指導のもと、
“オレさま”ことADアリヤマさんの手により、
立派な卵炒飯に生まれ変わりました。
10人前ぐらいの量だったでしょうか。
重〜くなった中華鍋を振りに振って、
パラッとした食感の、それでいて卵たっぷりの
おいしい炒飯が出来上がりました。

生でも、炒めても。
卵ってやつは、ごはんとどれだけ相性いいの!
私が卵なら、ごはんはだ〜れ?
卵の食べ過ぎで妄想まで飛び出した、
12月の日曜でした。