マガジンワールド

第13回 「モテキ」


コロポックルの小屋

koropokkur

クウネル編集部の塚越です。人より多少サイズが小さいため、コロポックル系に属しています。目線も若干低いので、世界が広く見えて仕方ありません。ここでは、そんな重心低めな目線で見た毎日をお伝えしたいと思います。

 

第13回
「モテキ」

ひとには「モテキ」があるそうです。
ついぞ、思い当たる節のないわたくしですが、
この度「モテ場所」なるものはあるのではないかと、
こう実感するにいたりました。

場所はおとなり韓国。
次号の取材のため、およそ10日間におよぶ長期出張にいってまいりました。
朝から晩までロケハンだ取材だと飛び回っていたわけですが、
そんな中、時折感じる熱い視線。

地図を片手に信号 待ちをしていた時には、
「僕が案内しましょうか?」
と、登山帰りの男性に声をかけられ、
地下鉄に乗れば、向かいの席から微笑みかけられる。
キンパプ(のり巻き)屋さんに入れば
「おまけしておくよ」とウィンクされ、
帰りの空港では、「韓国は楽しかった?」と話しかけられる。

どうですか、このモテぶり。

これだけ書くと、我が代の春とうっかり誤解しそうになりますが、
惜しむらくは、男性全員オーバー70歳(推定)だということ。
よくよく考えれば、わたしに向けられる彼らの熱視線は、
「孫を見つめる」それと同じような…。
確かに、体はコロポックルサイズですし昭和のこども顔ですし。

年上キラーなこの特技(70歳以上限定)、何かに活かせませんか?