第11回
理想の条件

私事ですが、引っ越しすることになりました。
理想の部屋探しは、
理想の恋人探しに似ていると言います。
若いうちは理想の条件をいくつも挙げてしまうように
部屋探しも、はじめは希望条件がいくつもあります。

南向きで築浅、２階以上。追い焚き、オートロック、できれば角部屋。収納多め、駅徒歩５分、よろしければ床暖房。

すべての条件を満たす物件、あるにはあります。
ありますけれども、家賃の高さに尻尾を巻いて一目散に撤収です。

さあ、そうなると消去法。
さよならエアコン、あばよ角部屋。
床暖を夢見た私がバカでした。

そうして最後まで残った条件は、
私の場合“日当たり良好”でした。

エレベーターがなくてもいいさ、
ちょっとくらい狭くたっていいさ。
カーテンを開ければ気持ちよく日が入ること。
ベランダに出れば青い空が見えること。
そんな部屋なら仲良くなれる。
きっと毎日がんばれる。
これを理想の相手になぞらえるなら、多少難ありでも
ぽかぽかと温かい人なら文句なしってことかしら？

あとひとつ、今回の部屋探しで気づいたこと。
意外に築浅物件でないとダメでした。
どうやら私、“若め”がお好きらしい。

そんな部屋探しと平行して行ったのが、次号の取材。
奇しくも特集は『お宅拝見』。
いろんな方の理想の住まいは必見です。
みなさんの理想の条件はなんですか？