マガジンワールド | ブルータス - BRUTUS | 651
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No.651 CONTENTS

features

020 愛する地方都市
022 ふるさと♡なクリエイターたち
弘前/奈良美智 郡山・福島/箭内道彦 能登・金沢/梅 佳代
徳島/小山裕久 福岡/信國太志 熊本/行定 勲 鹿児島/中原慎一郎
042 東国原英夫知事が佐藤可士和さんを緊急訪問。
クリエイティブディレクターに宮崎を救うことはできますか?
046 マンチェスター市の再生を担うのは、
あのクラブ系大物クリエイティブディレクター。
062 八戸の美人市議
088 せんとくんが悩み相談で緊急上京⁉
みうらさん、ボクってやっぱり気持ちワルイですか?
090 ご当地キャラクターはゆるゆる。
092 地方を元気にする近道は、美術館の成功にかかっていました。
094 元気な地方大学が若者を集めています。
096 タウン誌で、住み慣れた街が新しく見えますか?
098 ナガオカさんは、47都道府県で地元の
ロングライフデザインを探しています。
102 地方都市を救え! 秋田の味方、ローカルヒーロー「超神ネイガー」参上!
  特別付録
063 いま、旅したい地方都市21
旭川/札幌/函館/盛岡/仙台/会津若松/高山/金沢/名古屋/伊勢/奈良/倉敷/福山/尾道/徳島/高松/高知/福岡/熊本/長崎/鹿児島/東京で食べよう! ふるさと自慢B級グルメ選手権
 

regulars

009 EYE OF THE B
「ジェニファー・ロペス」ほか
049 Brutus Best Bets 新製品、ニューオープン情報
126 人間関係 370
写真/篠山紀信『会いたかった』アンジェラ・アキ、滝川クリステル
129 Begin Your Journey 003 MINI Clubman
131 MIX & MASH
「ジョン・ウー」ほか
140 BRUT@STYLE 199 CLOSeT
144 グルマン温故知新 282 アヒルストア/uguisu
146 みやげもん  056 黄鮒/次号予告
117 BRUTUS BACK ISSUES
121 定期購読募集
From Editors 1
取材で訪れた函館の地バーガーショップ「ラッキーピエロ」の「ラッキーワン賞」。受験生のお守りが当たった。

初めて箱根を越えた奈良のせんとくん。

 地方都市特集担当を振られて、オイシイ仕事かもと最初は喜んでいたのですが、あれあれ? 北は北海道から南は九州まで駆けずり回るハメになり、意外とタイヘンでした。
 ですが、一番タイヘンだったのが、みうらじゅんさんと奈良のゆるキャラ「せんとくん」の都内での2ショット撮影のセッティング。スケジュール合わせ(!)もさることながら、とにかく、せんとくんの「搬入搬出」、もとい! タレントさん並の「アテンド」がタイヘンでした。
 まず、せんとくんは普通の宅急便はNG、「新幹線での上京」が条件でしたので、関西在住のスタッフが奈良までお迎えに行き、せんとくんには段ボールの中に入ってもらい、東京・品川駅まで新幹線で移動していただきました。
 ところが、スタジオでの撮影が無事終わり、タクシーでせんとくんを品川駅まで送ろうとしたところ、せんとくんが入った段ボールが普通のタクシーにギリギリ入りません。行きはワゴンタイプのタクシーに「たまたま」出会えたのですが、ワゴンタクシーは都内でも非常に台数が少なく、「前日予約」が必要だったのでした。
 雨の中、大通りや駅で1時間以上探し続けたのですが、1台も見かけません。仕方なく、せんとくんをバラして品川駅まで運んだのですが、膝に抱えたせんとくんがにらんでいたように見えたのは気のせいでしょうか。せんとくん、ゆるい仕切りでごめんなさい。
 翌日、せんとくんを奈良になんとか無事に送り届けましたが、初めて箱根を越えたせんとくんとみうらじゅんさんの貴重な2ショット。ぜひ本誌にてご覧ください。

●黒岩広義(本誌担当編集)

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From Editors 2
梅佳代さんのアイドルショット。この無邪気な表情を目の前にすれば、優しい気持ちになってしまいますよね~。

ブルータス版地方巡業は、
ときにライター“かわいがり”の
旅だったりもするのです。

 自称!? 『写真界のえなりかずき』、スタッフ評は『写真界の松たか子』である写真家・梅佳代さんとともに、彼女のふるさと・能登、そして都市ガイド取材として金沢に行ってきました。が、編集者たりながら今回の僕の主な仕事はドライバー。梅さんが日本全国に伝えたいという能登の魅力ある場所へ、地図と格闘しながらの運転。最終到着地点金沢につくころには、後部座席でぐっすりおやすみいただけるくらいの名運転っぷりを発揮したわけです。きっと梅さん本人もこの時点までは、気のいいドライバーのお兄さんくらいにしか思っていなかったはず。が、事件はその夜におきました。僕ら編集者(ライター)は、飲食店を取材するとき、必ず事前にお店に行って、本当においしいの? テーマにあってる? 値段的には……、いわゆるロケハンというやつをするわけです。能登撮影の小さな打ち上げもかねて、気の優しいお姉さんライターが金沢ガイドに紹介したいという、おでん屋へ梅さんとともに行くことになりました。

ライター「テーマは“魚”です」
編集者「なぜおでん?」
ライター「うう、つみれとか……」
編集者「普通どこにでもあるじゃん(小怒)」
ライター「ここには、かにめんというのがあってですね」
編集者「じゃあ、頼もうか」
店の人「ごめんね、今日売り切れていて~」
編集者「予約しとけよー(怒)おらー!!」
ライター「ひー、ごめんなさい(涙)」
編集者「おでんはおいしいけど、かにめん食べれなかったから、この店は取材できねーよー(机ひっくりかえす)」

 ……鬼のようになったドライバーの姿におびえるライター。そんな彼女をいたわる梅さんの子供のような目に怒りを抑え……。こんな激しいやりとりがあったりなかったり、編集者&ライターが自分の足と舌で確かめた、おすすめスポット(全21都市)を梅さんのふるさとページとともに、お楽しみください!

●杉江宣洋(本誌担当編集)

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From Editor in Chief
編集者たちが人脈と足で稼いだ21地方都市のガイドブック。「これは『るるぶ』じゃなくて、『ぶるる』ですね。ブルータスだけに」打合せで何度も言ったのですが、誰も賛同してくれませんでした。そういうこともあります…。

使うのは財源じゃなくてセンス。
地方都市をおもしろくする特集を作りました。

 地方都市の再生が、政治の大きなテーマのようです。そこで、ブルータスが首相になったらどうするか? を考えてみました。使うのは財源じゃなくてセンスです。地方都市の再生は、莫大な予算ではなく、一人のクリエイティブな知恵があれば、可能なのかもしれない?
 そこで「愛する地方都市」特集が生まれました。奈良美智さんは弘前、箭内道彦さんは郡山・福島、梅佳代さんとは能登・金沢にブルータスと一緒に里帰りして、ふるさとラブぶりを発揮してくれます。東京で才能を磨いたクリエイターが、その知恵をどんな風にいかすのか!
 特集には「いま、旅したい地方都市21」の冊子もついています。旭川、札幌、函館から、熊本、長崎、鹿児島まで、ふるさとラブな人から集めた情報をたっぷり。ふいの出張で、第2のふるさとを見つけることもあり、の仕上がりです。
 イギリスのマンチェスター市は数年前、グラフィックデザイナーのピーター・サヴィルを、市のクリエイティブ・ディレクターとして雇い入れました。未来のビジョンを、ピーター・サヴィルに託し、プロジェクトは少しずつカタチになっています。この特集が、センスと郷土愛に満ちたクリエイターと地方都市を動かすきっかけになれば、日本はもっとおもしろくなるはずです。

●西田善太(ブルータス編集長)

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