マガジンワールド | ブルータス - BRUTUS | 656
No.656 CONTENTS
features
| 026 |
みんなで農業。 |
| 028 |
佐藤可士和が提唱する「おいしいエンターテインメント農業」。 |
| 030 |
レストランのある野菜畑が、ナガオカケンメイの夢です。 |
| 032 |
国分太一が実践する、自宅でもできるDASH村。 |
| 034 |
イェンスのデンマーク式家庭菜園に、野村友里が弟子入りしました。 |
| 036 |
名シェフが作る、おいしい野菜スペシャリテ。 |
| 040 |
古いけど新鮮な味⁉ 伝統の在来野菜。 |
| 044 |
僕らが農業を選んだ理由。 |
| 048 |
「カタチ」から入る農業。 |
| 058 |
女子も農業。 |
| 059 |
BOOK in BOOK
How To NOGYO ベランダから始める農業入門 |
| 060 |
難易度別ベランダ農業カレンダー。 |
| 062 |
入門・ベランダ農業。 |
| 066 |
建築家のベランダ農業。 |
| 068 |
もっと農業! レベル別体験ガイド。 |
| 072 |
写真家が追いつづける、日本のおいしい風景。 |
| 074 |
叡智に満ちた篤農家は、日本の宝です。 |
| 078 |
残留農薬心配無用の最先端野菜工場。 |
| 080 |
農業の明日を知るための手がかり13。 |
| 086 |
行列の出来る直売所。 |
| 088 |
いつかはランボルギーニ。 |
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付録
BRUTUS RECOMMEND!
日本全国野菜直売所49 |
regulars
| 017 |
EYE OF THE B
「ブラッド・ピット」ほか |
| 051 |
Brutus Best Bets 新製品、ニューオープン情報 |
| 106 |
人間関係 375
写真/篠山紀信『晴れ姿』風神ライカ、山崎静代 |
| 109 |
Begin Your Journey 008 シチリア×Ferrari California |
| 111 |
MIX & MASH
「多部未華子」ほか |
| 120 |
BRUT@STYLE 204 Gardener |
| 124 |
グルマン温故知新 287 スペインバル 日本橋レオン/セルベセリア グランビア |
| 126 |
みやげもん 061 木牛/次号予告 |
| 095 |
定期購読募集 |
| 103 |
BRUTUS BACK ISSUES |
今回のもうひとつの極私的意図。それは小さな頃から憧れのランボルギーニブランドのトラクターに乗ること。ガンダムのようなコクピットに機械萌えしてしまいました。
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日本の農業の未来を考えたのは隠れ蓑。
ワガママに任せた本作りだったのです。
今回の企画がスタートした当初、ほかにも候補の特集がある中、『あの、佐藤可士和さんが畑行っているらしいですぜ、親分!』とか、『ランボルギーニって、もともとトラクターの会社で……。しかも北海道にあるらしいですぜ! 夢がありますよね~』とか。キャッチーな話題で、なんとか農業特集が採用されるよう、いろいろ策を講じました。が、ここで告白します。今回、なぜ農業を題材にしたかったのか。それはベランダでおいしい野菜が作れないかな~、という極私的な理由からだったんです……。スーパーに行けば、どこ産なのか? 値段が安いということは、それなりに理由があるのかしらん? そもそも新鮮? 自分の口に入れる食べ物が信用できないって、小さいながらもけっこうストレス。それなら、自分の家の極小ベランダで、野菜って作れないかな~、と。で、思惑通り、僕自身がとても参考になるBOOK IN BOOKはできたわけです(手前味噌ですみません)が、いや本当に農業特集の取材はおいしく楽しかったです、はい。可士和さんの畑でもらった白菜は、今まで知らなかった深い味わいで、食卓の会話も弾みました。茨木の篤農家のコトバには、人生の教訓もあって、背筋がピンとしたり。日本人に生まれて本当によかった、そして日本人としての誇りを改めて思い出されました。食料自給率が約40%しかない、などの暗い話題が多い昨今ですが、『土に触れ、耕し、育てる』という“農業”に取材というカタチで体験するだけでも、こんなに明るいキモチになれる。みなさんもたった一日でも一時間でも、冷やかし程度でもいいから、土に触れてみてください。その喜びが、日本の農業の未来を明るくするはずです! というわけで、もう少し温かくなったら、さっそくうちのベランダで種まきを始めたいと思います。いいのが育ったら、編集部にて、“うちの子”を使ってみんなで鍋をしたいと思います。読者のみなさまも、ベランダで、近所の畑で、ぜひお楽しみください。
●杉江宣洋(本誌担当編集)
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極寒&小雨の中、プランター作りに没頭する藤森さん。手伝ってくれた大学院生の白さんの、「藤森先生って自分で手を動かすから信頼できるんです」との言葉に、スタッフ一同うんうんとうなずく。 |
冬枯れの時期に農業って……。
カイロで武装し臨んだ撮影。
日本の食料自給率低下に反比例するように、畑や田んぼに興味をもつ人がまわりに現れ始めた今日この頃。「農」の今をちゃんとキャッチしてみたい!と発起人になったものの、季節は冬まっただ中……。ベランダ農業企画にご参加いただいた建築家の藤森照信さんに「この時期に農業を特集するとは、変な人たちだね~」と大笑いされつつも、何とかカタチになりました。パチパチパチ。
確かに撮影中、寒かった、まぢで。スタッフ一同、藤森さんにいただいた携帯カイロを全身に貼付け、小雨舞う庭で制作&取材&撮影。途中、奥様に出していただいたお茶のあたたかさに、涙(と鼻水)が出ました、はあ。それでもネギの生命力はさすが。藤森さんから先日「寒さの中でも、ネギ、元気に育ってます」とのお知らせをいただきましたよ。
ちゃんと野菜を育てようとしたら、泥だらけになるし手にマメはできるし腰は痛くなるし、美しいことなど何もない!という気分になります。でも何だか楽しい、何だか続けたくなる。この「何だか」が案外大事な気がしています。
●大輪俊江(本誌担当編集)
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ベランダからだって「農業」は始められます。建築家・城戸崎和佐さんたちが考がえてくれた「ベランダ用プランター」。小冊子「ベランダから始める農業入門」に詳しく出ています。 |
ブルータス初めての「農業特集」。
企画はいかにして育ったのか。
「いったいどうやって特集テーマを決めているのか」と、最近よく尋ねられます。映画、YouTube、本、大学ときて、今度は農業特集。これだけ特集の振れ幅が大きいと、皆さんもそりゃ聞きたくなりますよね(笑)。
「みんなで農業」。この特集の始まりはノートに書き付けた単なるキーワードでした。なんだか「農業」が気になる。そんな気分があるというか、なにか答えが見つかりそうな…。曖昧だし、おぼつかないのだけれど、アンテナを張ってると「農業」の引き出しに、少しずつ話が集まってくる。これが「種」です。
ある日、広告会社の若手が退職して実家の林檎農園を継ぎます、という挨拶ハガキが舞い込む。ライターの女性が農業について熱く語り始める。そのうち、佐藤可士和さんが千葉で週末農業、ナガオカケンメイさんが本格的に農業始めてる、などなど確かで魅力的な情報が集まってきます。どうやら、デザイナー、クリエイターが同時多発に農業の方を向いているらしいぞ。ノートにいろいろ書き込んで、よし、企画の種はクリエイターのあたり、ここいらへんに植えよう! これが「田んぼ」。
それからは迷わず熱心に「農作業」です。人がどんどん集まって、思いも寄らない花も咲き、企画がすくすく育っていきます。いろんな人に話を聞きながら、鍬をペンに持ち替えて(?)編集をつづけて、あとは収穫を待つだけ。
みんなで農業。
今年こそ、土に触れ、耕し、育てるニッポン。
企画はやっぱり“気分”なんです。マーケティングじゃわからない、興味の行き先に鼻をきかすこと。「種」さえ間違わなければ、育てるのは得意です。
この特集はよく実りました。豊作の特集です。
●西田善太(ブルータス編集長)
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