マガジンワールド | ブルータス - BRUTUS | 662
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No.662 CONTENTS

features

018 居住空間学 2009
小さくてわがままな部屋。
020 星 恵美子 嫌いなものが、ひとつもない場所。
024 布施英利 体を動かし作り続ける、「日常の芸術化」生活。
028 木村ユタカ 時と共に価値を増す、素材と家具と思い出と。
032 倉俣史朗 伝説のデザイナー、倉俣史朗が住んだ家。
036 “好きなもの”が主役の居住空間。
040 RIP SLYMEのSUさんがmomoさんに弟子入り。
家を作るということは…。
042 小屋に住む。 プーライエ/湯河原の家
048 なぜ人は小屋に惹かれるのか? 藤森照信センセに聞きました。
052 小屋の表情。
054 ザ・ニッポンの小屋。
056 世界で働くスモールハウス。
058 俺小屋八景。
096 Silver Lake Style Living
シルヴァーレイクの住人たち。
 

regulars

011 Et tu, Brute? 「チェイス・クロフォード」ほか
070 Brutus Best Bets 新製品、ニューオープン情報
126

人間関係 381

写真/篠山紀信『野菜と一緒』コウケンテツ、中川晃教

129 Begin Your Journey 014 お台場×NISSAN FAIRLADY Z
131 MIX & MASH
「エレファントカシマシ」ほか
140 BRUT@STYLE 209 pattern on pattern
144 グルマン温故知新  293 カフェ・ハイ/梅香
146 みやげもん 067 吉備津さる/次号予告
121 定期購読募集
125 BRUTUS BACK ISSUES
From Editors 1

旅先の熊本・阿蘇で見つけた作業小屋。まじまじ見ていると、色とか素材の張り合わせ方とか、アートな感じです。


センスのいいインテリア特集です。
でも、それだけでは終わらない、
骨太な住人たちの生き方ドキュメント。

 小学校1年生の頃。ある日とつぜん、家を建て替えることになりました。いつも家族4人で川の字になって寝ていたのに、新しい家には自分の部屋ができるという……。嬉しいような寂しいような複雑な幼き僕。自分なりに一人の生活に慣れようと、大工さんに建設中の家の端材やベニヤをもらい、近所の空き地に小さな、でも間違いなく僕だけの小屋(当時は秘密基地と呼んでいました)を作りました。小さな窓もあって、使いもしない煙突もつけ、椅子すらも作ったのだから、今思うとたいしたもの。そこは、ただいるだけで何をするわけでもないのに、温かい気分になれる場所でした。
 今回、特集班と打ち合わせをしたとき。スタッフの一人から『建築家<住まい手』にプラスして『小屋』もテーマにしよう! と言われ、忘れていた手作りの感触がよみがえってきました。自分だけの“わがまま”を発揮できる場所は、小さいけれど、無限の可能性と温かな未来があるのだ!
 今回の特集は、インテリア特集です。でも、背伸びすることなく、手が届く範囲内で、住むことを謳歌している達人たちの生き方ドキュメントでもあります。ぜひ、原稿にある彼らのコトバを読みこんでください。インテリアのヒントだけでなく、生き様に影響を与えてくれるコトバと出会うことができるはずです。

 

●杉江宣洋(本誌担当編集)

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From Editors 2

できたての蕎麦を指差す鯨井さん。〈プーライエ〉のリビングにて。

噛みごたえのある蕎麦のごとく。
いやホントに、住むってことは。

「ブルータスの人!まずこれ読んで!」
 渡されたのは、蕎麦づくりの手順をまとめた写真付きパネル。70年代の住宅史に燦然と輝く、セルフビルドの伝説、〈プーライエ〉での出来事です。
 取材をひとしきり終えた後、住まい手であり建築家・鯨井勇さんのかけ声で始まった蕎麦打ち大会。ちょっとでもノロノロ作業をしようものなら「ダメダメ! もっと手際よく!」と激が飛びます。鯨井さんの教え子や大学の先生もやってきて、皆で粉をこね、蕎麦を打ち、茹でる。そして、リビングの大テーブルを囲み、昼間っからはじまる大飲み会。
 そこでポツリと鯨井さんは言いました。「もう写真は撮らないの? 住むってことは、こういうことなんだけど」と。
〈プーライエ〉の成り立ちは本誌でお読みいただくとして、鯨井さんが自ら家を建てたのは、人生をとことん楽しみたかったから。噛みごたえのある「ブルータス蕎麦」を食べながら、改めて家を見回してみて、つくづくそう思いました。
 増改築を繰り返しながら35年。たくさんの人を迎え、過ごした時間を吸い込んで成長してきたこの家は、まるで生き物みたいにイキイキしていて、たくましい。
「てめぇの人生なんだから、てめぇで走れ」とは、矢沢永吉語録のひとつですが、〈プーライエ〉からの帰り道、ふと思い出し、その後もずっと、頭にこだましてました。自分の居場所は自分でつくる。建てなくたって同じです。つまりは、自分の人生は自分で決める。いい家には、そういう、腹のくくり方を感じます。
 蕎麦からだいぶ話しがずれちゃいましたが、特集で紹介した住まいはどれも、人生を楽しみ、自分で走るがごとく、つくられています。噛みごたえたっぷり。ご堪能ください。

 

●岡野 民(本誌担当ライター)

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From Editor in Chief

全員集合の記念写真。前列右から二番目が水谷さん。ブルータス661冊を一字一句洩らさず読み切った人、生き字引です。

29年間、661冊のブルータスを
読者した校正チーフの送別会。
ブルータス編集部大集合です。

 ブルータス編集部の“景色”について話します。
 編集部員は僕を入れて12名、現時点では男所帯。常駐のフリーランスの人たちが10数人。デザイナーが6人。そして校正チームが5人。カーサブルータス編集部もつながっているので、それほど広くないスペースに、合計で50人くらいが日夜、出たり入ったり。アート系、ファッション系、アングラ系に体育会系などが入り交じる、飽きない景色です。
 ブルータスの創刊は1980年。以来、29年間、時代ごとに人は入れ替わります。変わらないのはブルータスのロゴだけ。読者が変わっていくのと同じように、編集部の景色も少しずつ変わっていきます。
 しかし。29年間変わらずに、同じ仕事を続けてくれた人がいます。ブルータスの校正を担当してくれた水谷馨さん。創刊以来、ブルータス一筋の水谷さんでしたが、先号の661号でブルータス卒業を迎えることに。
 校正とは、僕らの作るページの誤記や不統一をチェックし、文章や構成を整える仕事。29年前、最初の号はクールなLA特集でしたが、仕事納めはギャル特集。幅広すぎです。ブルータスの最初の読者にして、最も厳しい読み手である水谷さんに何度呼び出され、何度怒られたことか!
 写真は先日行われた送別会の様子。ブルータス初代編集長の挨拶から、いつも〆切に遅れる編集者が最後の謝罪をしたりと大賑わいでありました。ブルータスのパーティページに載せるわけにはいかないけれど、29年間の感謝を込めてウェブに写真、載っけておきます。
 水谷さん、お疲れさまでした。
 本当に、ありがとうございました!

 

●西田善太(ブルータス編集長)

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【SPECIAL CONTENTS】
誰の“俺小屋”?

場所も自由、予算も無尽蔵、建築法も度外視の“俺小屋”があったなら? 今回の特集では、肩書きの異なるクリエイターたちに「あなたが欲しい究極の小屋」を尋ねました。すると、Aの1軒を提案した人物が。さて、この小屋を提案した人はBに並ぶ8人のうち誰でしょう?

 

〈やり方〉Bの中で、正解だと思う人の写真もしくは名前をクリックしてください。解答が分かります。