マガジンワールド | ブルータス - BRUTUS | 672
  • 目次 & SPECIAL
  • FROM EDITORS

No.672 CONTENTS

features

020 プレステのトリセツ
*ゲームを始める前に必ずお読みください。
022 振り返る→まずはプレステの基礎知識を。
026 繋がる→世界と手元がリンクする瞬間。
030 貢献する→遊びの枠を超える力で。
032 対話する→ゲームの過去・現在・未来を巡る。
040 分析する→さらに進む、ゲームの可能性。
044 出会う→PS生みの親が見ている世界は。
048 考える→ゲームは脳にいい、だけじゃない。
054 実現する→モニターの世界が現実に。
058 想像する→想いが形になるまで。
076 対決する→ユーザーvs仕掛け人。互いのツボ。
078 聞く→PSの今、そしてこれからとは?
080 追う→ソフト作りの流れを追いかける。
082 知る→もっと分かる、プレステのこと。
086 使う→使い込むほど高まるPS♡。
088 始める→さあ、PSボタンを押しましょう。
 

付録 BOOK IN BOOK
遊ぶ→はじめての人のためのソフト案内。
PS3 GAME GUIDE

 

regulars

013 Et tu, Brute?  「チャニング・テイタム」ほか
067 Brutus Best Bets 新製品、ニューオープン情報
118

人間関係 391
写真/篠山紀信『対決』藤原竜也、尾上菊之助

121 Begin Your Journey 024 AQUAVIT×VW シロッコ
123 MIX & MASH
「村治佳織」ほか
132 BRUT@STYLE 218 P.S. ......
136 グルマン温故知新 303 KAIRADA/ラール・エ・ラ・マニエール
138 みやげもん 077 六原張り子/次号予告
090 定期購読募集
117 BRUTUS BACK ISSUES
 
【SPECIAL CONTENTS】
〈PlayStation〉のキーパーソン。

〈PlayStation〉の誕生、進化、発展の裏には、さまざまな人たちの活躍があります。ここでは、今絶対に外せないキーパーソンとなる7人をご紹介。本誌では、7人にじっくりインタビューしています。必見の内容です!

*それぞれの顔写真をクリックしてください。簡単なプロフィールと、本誌で語る内容が分かります。







From Editors 1

取材で訪れたスタンフォード大のとある研究室。よく見ると研究用のPlayStation3がズラリ。


未来はゲームの先にある?
プレステが始めたこと、
プレステを始める意味を探りました。

「あの頃、シリコンバレーにいたら人生は相当違ったかもね」と笑ったのは、PlayStation生みの親と言われる久夛良木健さんです。彼は1950年代生まれ、あのビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズとほぼ同年代。彼らがアメリカで革新を起こしていたパソコン黎明期、海を挟んだ日本でもコンピュータを手で組み、ソフトを書いて、と試行錯誤に奮闘していた技術者。それが、若き日の久夛良木さんだったといいます。

やがてMacintoshやWindowsが世界に広まった90年代。その久夛良木さんを中心とする技術者たちによって日本から送り出されたのがPlayStationです。任天堂のファミコンという偉大な先駆者に続き、プレステは世界を席巻。現在まで、歴代のシリーズ本体を合わせると3億台以上、ソフトは累計で28億本(!)を軽く越える数が出荷されています。文字通り、日本発のコンピュータは単なるハコを超え、文化的にもグローバルな影響力を持つ存在へと成長を遂げました。

立場はそれぞれとはいえ、こうしたムーブメントに関わっていた人々に共通する要素を1つ挙げるなら、未来の可能性をポジティブに信じていた、ということかもしれません。「ムーアの法則」を挙げるまでもなく、コンピュータ業界ほど猛スピードで技術革新が続いている分野も稀有です。業界は「10年後、20年後にはこれだけの技術が実現しているはずだ」という神話にずっと支えられ、事実それを可能にするイノベーションが連続することで、その現代史は綴られてきました。

今回の取材の一環で、西海岸・シリコンバレー周辺に訪ねたのは、あえて企業ではなく、スタンフォードやUCといった大学です。かつてAppleが産声を上げ、その後もYahoo!やGoogleといった企業が生まれ続けるこの地で、いまゲームは単に産業の枠に留まらず、真剣に「学」の対象になっていました。テクノロジーに、人に、社会にゲームが与える影響。それはいまアカデミズムの世界も無視できないレベルになっています。そこには「PS3の潜在パワーを利用すればガンの特効薬だって作れるはずだ」とか「人生を変える感動体験を呼ぶゲーム技術もできるはずだ」といった夢のようなテーマを真顔で語る研究者が何人もいました。

「今の時点では夢物語でも、かつてこの分野が達成してきた跳躍を思えば、10年、20年先にどうなっているかは分からないでしょう?」 研究者の一人はそう言います。今回テーマにしたPlayStationに関わるクリエイター達も、そうした可能性を信じていることでは見事に共通しています。

その意味で、いま目の前にある最新のプレステ3も、あくまでその途上モデル、“みんなの実験場”なのでしょう。でも、今ここでその現在形に触っておくこと。それがゲームに限らず、誰も予想できない未来を考えるためのヒントになるのかもしれません。

 

●渡辺泰介(本誌担当編集)

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From Editors 2

ゲーム好きたちの祭典「東京ゲームショー」には、たくさんの外国人も来場。大盛況で熱気に包まれていました。

ゲームは世代や国籍の違いも越える
最良のコミュニケーションツール。

ゲームはコミュニケーションツールのひとつ。今号に携わって実感しました。おじさん(に限りませんが)たちがゴルフの話で親睦を深めるように、ゲームは相手との距離や肩書きの違いを縮めてくれます。

〈メタルギア・ソリッド〉シリーズのプロデューサー・小島秀夫さんと、このゲームのヘビーユーザーだという俳優の松田龍平さんの対談でのこと。異なるフィールドにいながらも、共に第一線で活躍するふたり。互いの存在は認識していても、それまで面識がなく、ぎこちなく対談はスタートしました。ですが、松田さんがシリーズ最新作のテスト版をプレイし、その愛情を語るや否や、互いの距離がグッと近づきます。さらに、松田さんと同じく〈メタルギア・ソリッド〉の大ファンであるライターと、まわりにいたコナミデジタルエンタテインメントのスタッフも加勢して、初対面のメンバーばかりが集まる一室がまるで部室のような雰囲気に早変わりしました。

また、先日足を運んだ〈東京ゲームショー〉では、はるばる海外から来場した多くのゲームフリークが日本人ユーザーに混ざって最新作をプレイしていたのですが、その会場内のカフェでは、国の違いを超えてゲームについて語り合う場面にも遭遇。楽しそうに自分の好きなソフトについて語りながら、国際交流する姿が印象的でした。

プレイした時期や場所は違えども、ゲームを通じて同じようなシチュエーションを体験したこと、そのときに味わった感動や興奮を共有できることが、ユーザーたちに一体感を生み出すのでしょう。部屋にこもってひとりでプレイするイメージが強いゲームですが、時として人と人とをつないでくれます。新しい世界の扉を開いてくれます。ゲームにネガティブなイメージを持っている人も、今号を手にとってください。クリエイティブに展開している〈PlayStation〉の世界に魅了されます。プレイしてみたくなるはずです。そして、ゲームはあなたに新しい世界や人との繋がりを与えてくれますよ、きっと。

 

●阿部太一(本誌担当編集)

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From Editor in Chief

ゲームの志向は人さまざま。好きなゲームタイトルに行き着くお助けページも作りました。好きな本、好きな映画…など、他のエンターテインメントから引きだして、おもしろがり方が同じゲームを紹介してます。

人との距離を縮めるのは、好きなコトの話。
初対面でも、ゲームの話ができたらいいのですが。

編集長の辞令を受けてから2年近く、週末も返上して働いております。自分の仕事だけじゃなく、毎日編集部で起こる小さなことにも小まめに対応。全身全霊のサービスです。

去年の夏、1日だけ、休んだことがあります。“風邪”を引きました。風邪を引いたので、<メタルギアソリッド4>を丸1日間ぶっ続けでやりました。エンディングまで行きました。

翌日は“病み上がり”でしたが、黙ってられません。会社を歩き回って、メタルギアやってそうな人と話し込んで1日が終わった。えっと、そうです、まる2日、休んだも同然(涙)。

初対面、名刺交換の後、僕は相手の名前をいじります。いい名前ですね、知り合いに同姓同名いますとか、三男ですか? とか、由来とか。最初に見つけられる共通の話題、名前で一点突破。僕も珍しい名前なので、けっこう楽しく話せます。

その後はいろんな話題を小出しにしながら、おもしろがり方が同じ場所を探すんです。この人は「映画のヒト」かな。それとも「本のヒト」?。音楽は僕とはちょっとジャンルが違いそうか…などなど。でも本当は、ゲームの話がしたい。「ゲームのヒト」なら飛びつきたい。今やっているタイトルの話ができれば、初対面でも旧知の仲のように、膝詰めで話ができる。苦楽をともにした戦友。仕事そっちのけです。

できないことがないくらいゲームは進化しちゃいました。今、初めてコントローラーを握る人たちにも、その進化にずっと寄り添ってきたプレイヤーたちにも、楽しんでもらえるゲーム特集を作りました。プレステのスイッチを入れる前に読む。ゲームをもっと愛せる、ゲームをあらためて愛せるような、プレステのトリセツです。

で、名刺交換した時に言ってください。今やってるゲームのこと。そしたら、僕はすごく楽です。膝詰めで話しましょう。ゲームの話をしましょう。

 

●西田善太(ブルータス編集長)

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