マガジンワールド | ブルータス - BRUTUS | 673
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No.673 CONTENTS

features

020 美しい言葉
022 Twitterが、美しい言葉の誕生を加速させる。
024 村上春樹、美しいニッポン文学の未来。 解説/高橋源一郎
028 ぐっとくる題名は、美しい。
030 あなたは、何と言って死にますか?/あなたは、何と言って葬られるのでしょうか?
036 甲本ヒロトの歌詞。
038 Mr.Childrenの歌詞。
040 職業作詞家の美しい世界、徹底分析。
044 方言は、フェロモンだ。
048 橋本治の、よくわかる美文講座。
052 文豪に学ぶ美しい言い訳。
070 NEO俳句の世界へ、ようこそ。
088 ラップに見る、日本語の美しいリズム。
090 松本人志の言葉は美しい、か?
092 日本語の美しいデザイン。
071 特別付録
使いたい美しい言葉集
愛の告白/友よ、勇気を/親へ、子へ/わが美学/美しい説教 日本編・海外編/美しい日本語の辞書
098 美しいスーツ
 

regulars

013 Et tu, Brute?  「トリ・スペリング」ほか
121 Brutus Best Bets 新製品、ニューオープン情報
130

人間関係 392
写真/篠山紀信 『みちしるべ』青木宣親、MINMI

133 Begin Your Journey 025 小田急 山のホテル×BMW 7 シリーズ
135 MIX & MASH
「北大路欣也」ほか
144 BRUT@STYLE 219 well−bred
148 グルマン温故知新 304 Chinese Tapas Renge/青島飯店
150 みやげもん 078 千木筥/次号予告
058 定期購読募集
063 BRUTUS BACK ISSUES
 
【SPECIAL CONTENTS】
「使いたい美しい言葉集」ダイジェスト。

特別付録「使いたい美しい言葉集」は、映画や文学、マンガに演説などから、明日から使ってみたい美しい言葉たちをジャンル別にセレクトしています。ここでは、本誌で紹介されている86の金言の中から、とっておきの4つの言葉をピックアップ。このまま実生活で使うにはちょっと勇気がいるモノもあるけれど、こんな言葉を発することのできる人間になりたいもの!

From Editors 1

半紙から何故か飛び出た「美」。全体のバランスも悪しうて、ダミー用とはいえ、我が身の半可通ぶりに思い至り、初歩からやり直しとうございます。


あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 
ながながし夜は ブルータスかも

かような歌まがいの“垂らし”の一つも、つい朗々と詠みあげたい心持ちになってしまうのが、まさに今回の「美しい言葉」特集の罪作りな点、とでも申し上げましょうか。

いまだ遍く売れ続ける 『1Q84』。高橋源一郎さんが、引用文を駆使して「村上春樹さんの美しい文章の新解読法」を流麗に繰り広げれば、橋本治さんが「よくわかる美文講座」を、綾なすように八点を挙げ華麗に解説。葬(おく)り、葬られる「いまわの際の言葉」から、「美しい日本語の辞書」まで、洋の東西を問わない偉人著名人の、それはもう、雲母のごとく美しく、匂やかで雅やかな言葉で占められた誌面は、甚だ手前味噌ではございますが、豪華絢爛の極み。と、申し上げて一向に差し支えないのではと存じます。

今となっては、かようなまでに申し上げることもできましょうが、特集に掛かり初めの頃は、はて、どこぞから手を付けたらよいものかと、とつおいつ思案しておりました。

そんな折りに、「表紙はやはり“美しい文字”にしとうございますな各々方。ところで、おぬし、書道を嗜んでおったな? レイアウトのダミー用に認めて参れ」という副編のムチャブリでございます。已んぬる哉、已んぬる哉。

さめざめと袖を濡らし潮垂れつつも、蟹と戯れたりなぞはせず、十数年ぶりに手にした毛筆を運ぶうちに、ゆくりなく、特集内容を思案するには心落ち着く所行となったことは申し上げねばなりますまい。しかれども、もちろん実際の表紙の揮毫は、紛うことなき御大、石飛博光先生でございます。

なお、拙文がゆめゆめ理解できぬという向きには、希くは、本誌の八十五頁をご覧下さいますようお願い申し上げます。初い奴よのう、半可通めが気取りおって、となにとぞご容赦のほどを平に、平に。

 

●黒岩広義(本誌担当編集)

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From Editors 2

特集内「職業作詞家」ページで紹介された、山口百恵「横須賀ストーリー」のレコード。担当ライター井出氏の私物から拝借。今見ても、17歳とは思えない婀娜っぽさ…。

私にとっての「美しい言葉」、
それは女性の方言でした。

今回の特集の中でもひときわ異質な(!?)ページ「方言は、フェロモンだ。」。国内出張も多いワタクシ、出張に行くたびに思っていました。「方言をしゃべるオンナのコって、なんであんなにチャーミングに見えるんだろう?」と。コンビニでお釣りをもらうそのヒトコトでさえ、グッとくるものがあったような。それって都会の生活に疲れてるから? いや、それだけでは決してないはず、何か確固たる理由があるに違いない。というわけで編集長、札幌と山形と長野と大阪と博多へ出張してきます! と企画を出すも敢え無く却下。で、ですよね…。ならば東京で、方言を話す可愛いオンナのコが集まっている場所を、とリサーチした結果、見つかったんです。場所は新宿・歌舞伎町!(気になる場所の詳細は本誌で!)

開口一番「貴方の地元の方言で、オトコを落とす美しいキメ文句を言ってください!」と真っ昼間から謎の質問を投げかける編集部スタッフ。「お前のこと、こだい好ぎなんだっちゃー(山形)」「ずく(根性・元気)出して、デートするしない?(長野)」「もう、なんしよーと、こっち向いてくれん?(福岡)」…。次々と浴びせかけられる“グッとくる方言”の数々に、満面の笑みを讃えるライターとカメラマン…あ、私もでした。取材が終る頃には、めくるめく妄想の日本一周旅行を達成した気分に。心地良い疲れと充足感に包まれたスタッフの間を、びゅうと秋風が駆け抜けて行きました…。

ちょっと訝しげな顔をしながらも一生懸命インタビューに答えてくれた5人の麗しき方言ギャルの皆様、本当にありがとうございました! どうぞこれからも、積極的に人前で方言を使ってくださいね。とーっても魅力的ですから♥

 

●田島朗(本誌担当編集)

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From Editor in Chief

辛い真冬のさなか、私はついに気がついた。私の中に、“不滅の夏”が息づいていることを。
「不滅の夏」byアルベール・カミュ。

台無しな訳ですんませんが、ものすごく助けられた言葉でして、コレ。ずっとデスクの前に貼ってありました。

最近出会った言葉。一番好きな言葉。

新しく知り合った人と話していると、時々、今まで使ったことのない言葉に出会います。カオカタチの印象よりも、その言葉遣いで思い出す時のほうが、その人の輪郭が鮮明に描けるのは、僕が“言葉フェチ”すぎるからでしょうか。
 
最近出会った言葉。
最近出会った言葉は、「紐づいている」です。この言葉はかなり謎です。「この企画に紐づいたカタチで~」みたいな使い方で、この間は30分で10回も使う人がいました。紐だらけでからまりそうです。今のところ、サンプルはIT系と広告系に多い。流行ってるのかしら。この言葉を聞くと、ほっそい紐が繋がっている糸電話的な絵を想像してしまい、どんな企画でも情けないものに思えてしまうんで、なんとかしてほしい。でもいつか使ってみようと思っています。ここぞ、という時に“紐づけて”みせます。
 
一番好きな言葉。
期間限定だけれど一番好きな言葉は「よいお年を」です。当たり前すぎますか? でも心から思うんです、美しい言葉だなぁと。
ずいぶん昔、「メリークリスマス!」なんて恥ずかしくて言えないってな話で盛り上がっていた時、ある人が言いました。日本には「よいお年を」があるじゃないか、と。
お馴染みの人にも、始めて会ったつかの間の関係でも、交わしあえる言葉。老若男女、誰でも使えて、それを言われたときに、いろんな思いがすっとまとまるような、魔法の言葉。
だから、年末は「よいお年を」が言いたくてしょうがありません。今年もたくさん言おうと思ってます。

 

●西田善太(ブルータス編集長)

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