マガジンワールド | ブルータス - BRUTUS | 674
  • 目次 & SPECIAL
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No.674 CONTENTS

features

014 真似のできない仕事術
018 松浦弥太郎 『暮しの手帖』編集長
022 森本千絵 コミュニケーションディレクター
026 茂木健一郎 脳科学者
028 遠山正道 株式会社スマイルズ代表取締役社長
030 幅 允孝 ブックディレクター
032 束芋 現代美術家
036 中村ヒロキ 〈visvim〉ディレクター
038 多田 琢 CMプランナー
060 安藤忠雄建築研究所
064 東京糸井重里事務所
068 SAMURAI(佐藤可士和)
072 スタジオジブリ
076 数字で読み解くビジネス書
077 ビジネス書ベストセラー年表
082 あの会社の社長はホントにビジネス書を読んでいる⁉
043 特別付録
偉人・達人の仕事術カード
レオナルド・ダ・ヴィンチ/アンディ・ウォーホル/スティーブ・ジョブズ/バラク・オバマ/赤塚不二夫/モハメド・アリ/マイルス・デイビス/小津安二郎/マイケル・ジョーダン
 

regulars

007 Et tu, Brute?  「カニエ・ウェスト」ほか
083 Brutus Best Bets 新製品、ニューオープン情報
094

人間関係 393
写真/篠山紀信『1969』立川直樹、岡田大貳

097 Begin Your Journey 026 北海道 有珠海岸×Mercedes-Benz E-Class
099 MIX & MASH
「ニック・カサヴェテス」ほか
108 BRUT@STYLE 220 vespa 50s
112 グルマン温故知新 305 コルヴィエラ/レストラン&バー J
114 みやげもん 079 横向き虎/次号予告
041 定期購読募集
091 BRUTUS BACK ISSUES
 
【SPECIAL CONTENTS】
デキる5人の仕事術三箇条。

それぞれ活躍するジャンルは違えど、結果を出し続ける人たちには独自の仕事術を持っています。本誌では、8人の仕事術を探り、4つの事務所を訪ねます。ここでは、そのうちの5人の仕事術三箇条を紹介。詳しい内容は本誌にて。
*「仕事術三箇条」をクリックすれば、それが誰のものか分かります。

From Editors 1

ポニョ似女子の後ろ姿。一応、まじめに仕事をしている風ですが……。原稿書きよりおしゃべりに忙しい日々。ブルータスのムードメーカーであります。


ブルータスに棲息する、
ポニョ似女子の仕事術。

ブルータス編集部で、僕は特集作りと、篠山紀信氏が17年もの間、連載を続けている『人間関係』の担当をしています。今回は、この『人間関係』をともに作っているポニョ似の女子(彼女は、もう10年近く担当をしています)のお話。この人、どんな打ち合わせや撮影のときでも、必ず5分ちかく遅刻します! しかし、遅刻したバツの悪さを補ってあまりある超ハイテンションで、自分が遅刻したことをうやむやにする力を持っています。そんな彼女が今回の偉人・達人の仕事術カードを読んで一言『わたし、ウディ・アレンの仕事術と一緒だわ(笑)』。

かたや僕ですが、必ず10分前に現場に向かいます。元来がせっかちというのもありますが、もし遅刻した場合、その場をとりなす“愛嬌”が自分には絶対にない、と考えているから。そういう意味では、彼女の現場力は本当に尊敬に値します(しかし、彼女のこの現場力、もとから備わっていた力なのか、それとも幼き頃から度重ねてきた遅刻を乗り切ることで、結果的に鍛えられてしまったのか……)。ただ、僕も担当編集なので、一応は彼女を怒ります。が、またその現場力で、うやむやにされる日々(涙)。そこで、仕事術カードのジェームス・ブラウンの仕事術を取り入れることにしました。

今回のブルータスは、いろいろな人たちの仕事術が67以上も集まりました。この特集に出ているキーワードを職場に持ち込むだけで、自分の仕事術の言い訳が見つかるかもしれません。また、自分だけでなく相手にプレッシャーをかけることもできるかもしれません。

ちなみに、彼女は『人間関係』の現場の“潤い”でもあります。

どういう意味? それは本誌をぜひ読み込んでください。

 

●杉江宣洋(本誌担当編集)

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From Editors 2

BRUTUS編集部のオフィスはこんな感じ。意外に(?)フツーですけど、ほとんどのデスクが資料になる書籍や雑誌が山積みになってます。

真似したい仕事術がてんこ盛り!
皆さんは、人に自慢できる
マイルールを持っていますか?

私事ですが、先日異動で某女性誌からBRUTUSに配属になりました。心機一転、仕事のやり方も見直さなくては、と鼻息荒い私に最初に振られた特集が、この「真似のできない仕事術」特集。わざとですか、編集長?

今回ご登場いただくのは、各業界の最前線で活躍する方々。彼らの仕事のルールは常識にとらわれない……というよりも、真逆をいっているものも多いんです。「企画は先行き不安なほうを選ぶ」「仕事とプライベートは分けない」「雑談は積極的にする」などなど。一見「なんで?」と思いますが、話をじっくり伺っていると、なるほどと思わされます。目からウロコとはこのことや~、なんてベタなことを言ってみたりして。人の仕事術を聞くのって面白いなーと、改めて思った次第でした。

ちなみに、僭越ながら私の仕事術もひとつ披露させていただきます。といっても、10年前の入社時に先輩から言われたものの受け売りなんですけど。それが、

「迷惑をかけないように、なんて思うな」。

他人に迷惑をかけないようにと遠慮ばかりしていたら、いい仕事なんてできない。人に無理言って、頭下げて、嫌われながらでもなんとかやってもらうことで、少しでも質を上げるんだということです、多分。いいこと言うなー。

その言葉を糧に(というか言い訳に)、わたくし、今でもちゃんと迷惑かけまくってますよ、先輩!

 

●中西剛(本誌担当編集)

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From Editor in Chief

『建築家 安藤忠雄』安藤忠雄著
 1995円(新潮社)


『黄昏(たそがれ)』
南伸坊・糸井重里著 1470円
(東京糸井重里事務所)


そのふたつの会社の社長の本をオススメ。雰囲気想像できます。安藤さんの緊張感、糸井さん(とシンボーさんの)弛緩感(?)。でも、なんか僕にはどっちも、気持ちが馴染むんですよ、説明できないんですが。

対決! イトイ事務所 vs 安藤事務所。
真似のできない人たちの会社をふたつ、紹介します。

僕には“行きつけの会社”があります。東京のイトイ事務所と大阪の安藤事務所のふたつ。どちらも編集の仕事で縁ができ、以来ときどき、覗かせてもらってます。
イトイ事務所は青山にあって、ホントの名前は東京糸井重里事務所。ホームページ<ほぼ日>をほぼ毎日更新しているところで、ほぼ40人くらいの規模。安藤事務所は大阪の豊崎にあって、安藤忠雄建築研究所が正式名称。コンクリート打放しの有名な事務所には、こちらも40人近くの建築家やその卵たちが働いています。

でも、このふたつの会社は、リオデジャネイロとモスクワぐらい違います。

イトイ事務所は、「いい方に転んだ」学級のようです。つくりだしてるものはスゴイです。スゴイけど、つくっている側は、模造紙広げてワイワイのあの雰囲気を選んだ。<ほぼ日>との仕事で、糸井重里さんと1時間ほど話をした時のこと。ほぼ日スタッフの一人が記録係をしていることに気づきました。ただの打合せなのになんでかな? と聞くと、「あとでスタッフ全員に見せます」と言われました。糸井さんの日常会話も“聞こえる”ようにするわけです。その時、なにかわかった気がしたのです、ほぼ日の秘密の端っこが。ほぼ日はすべてのやり取りが共有。メールもほとんどCCして、誰がナニでどうなってるのか、みんな端目で見ている、わかってる。ほぼ日のウェブや作品に流れるトーン&マナーは、そこにいる全員がつくるトンマナだったんですね。

で、ほぼ日を逆さまにしたら、安藤事務所です。吹き抜けに安藤さんの声が響き渡り、呼ばれた所員はメモを持って直行。10年前、初めて訪ねたときの衝撃を覚えています。私語なし。携帯電話禁止。ファクス禁止(世界と仕事をしてるのに!)。そして、電話は安藤さんの前にある4台だけ。そこから所員たちは、クライアントと交渉や報告をするわけで、安藤さんに会話が全部聞かれちゃう。安藤さんは、どのプロジェクトがうまくいって、どの仕事がトラブル含みかを見抜いてます。でもポイントはそこじゃない。たとえば、僕の目の前で安藤さんに怒られている所員の一人は、若手でも大きなプロジェクトの責任者です。大きな設計事務所だったら絶対にやれない仕事に挑戦できる喜びがあるから、どんなに怒られてもへいちゃら。見えないところでバランスが取れている。大きな仕事だから、細かく厳しく叱られるんです。お客さんは緊張感100%の建築事務所と思うかもしれませんが、所員は仕事を心から楽しんでいます(のハズ)。

どっちがモスクワかリオかわわかりませんが、どっちも、なぜだか、僕には居心地がいいんです。勝手ながら、遊びに行く気分で、ふたつの事務所の空気を吸います。僕にとっては、魅力的な人のふたつの側面みたいに、両方とも受け入れちゃいます。

今回の特集は仕事術です。イトイ事務所と安藤事務所への取材ページは(わざと)隣り合わせにしてみました(笑)。タイトルは「真似のできない仕事術」。当人に魅力がない、真似したくもない人の仕事術はあんまり役に立ちません。でも、とてつもない結果を出している人の仕事術は、真似できなくても役に立つ。ですよね? 
少なくとも、僕は、ふたつの事務所に行くたびに、いつもなにかしら思いつきますよ。

 

●西田善太(ブルータス編集長)

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