ブルータス - BRUTUS | 718

マガジンワールド|株式会社マガジンハウス
 

No.718 CONTENTS

features

020 すべての世代に捧げるスター・ウォーズ特集
022 スター・ウォーズ博物館
025 STAR WARS CHARACTERS
029 スター・ウォーズ動物園
032 『スター・ウォーズ』宇宙史
034 『スター・ウォーズ』サーガと“宇宙SF”の歴史
038 みうらじゅん×宇多丸 スター・ウォーズ世代間闘争勃発⁉
042 『スター・ウォーズ』第3世代の告白
木村カエラ、速水もこみち、星野 源、エリイ(Chim↑Pom)、きゃりーぱみゅぱみゅ、吉田ユニ、石垣佑磨
044 『スター・ウォーズ』が起こしたもう一つの革命
046 最強のコンテンツは、この組み合わせから生まれる
054
087
『スター・ウォーズ』とニッポン。
055
『スター・ウォーズ』の宇宙をさらに広げる、語る、知るコラム集
大場正明、内田 樹×名越康文、fuRo(未来ロボット技術研究センター)、五十嵐太郎、梶原由景、曽利文彦、ブリトン・ワトキンス、COSMO LIQUID、神山健治、明和電機、ハイロック、大根 仁、暦本純一×藤井直敬、蔦谷好位置、宮脇修一、藤子・F・不二雄
088 NIGO® なぜ『スター・ウォーズ』はコレクターに愛されるのか?
092 石井克人 ボバ・フェットが見せたもう一つの素顔⁉
094 佐野研二郎 勝手にポスター。人間の光と闇を描いた、SWのタイポグラフィ。
096 岡田斗司夫 特別講義。銀河帝国皇帝に学ぶ、組織経営の手法と実践。
098 しまおまほ×辛酸なめ子 こんな『スター・ウォーズ』、あってもイイかも⁉
100 ヤノベケンジ 創作の原点が『スター・ウォーズ』だった。
101 柳家花緑 『スター・ウォーズ』を観て師匠を想ふ。
102 清水ミチコ 『スター・ウォーズ』で見つけた宇宙音階の定理。
104 デーブ・スペクター 77年、僕はシカゴで『スター・ウォーズ』を目撃した。
105 堀井憲一郎 『スター・ウォーズ』おまけ狂想曲。
106 トム・ブラウン モードの世界にも帝国のマーチが鳴り響く⁉
107 伊賀大介、相澤陽介、長谷川昭雄 『スター・ウォーズ』Tシャツ選手権。
108 箭内道彦はなぜ『スター・ウォーズ』を観てないのか?
 

regulars

011 Et tu, Brute?  「アレキサンダー・マックイーン」ほか
049 Brutus Best Bets 新製品、ニューオープン情報
110 人間関係 437 写真/篠山紀信
『プレミアシート』黒田エイミ、水原希子
113 クルマのある風景 16 「プジョー 508SW」(撮影/笠井爾示)
115 SUPREME BRUTUS 「上田文人」ほか
124 BRUT@STYLE 260 DOJO
128 グルマン温故知新 349 エクイリブリオ/アルシミスト
130 みやげもん 123 七夕馬/次号予告
 
【SPECIAL CONTENTS】
『スター・ウォーズ』ネーミングの謎。

キャラクター、ストーリー、『スター・ウォーズ』フリークたちのコレクションや“SW愛”……など、不朽の名作をさまざまな視点から徹底的に分析し、語り尽くす今号。映画『アバター』のナヴィ語作成に携わった言語研究家のブリトン・ワトキンス氏にご協力いただき、数多く登場するキャラクターのネーミングの秘密にも迫ります。「言語学の知識が半分で、残りは勘に頼ることになりますが、それでも構いませんか?」と遠慮がちに引き受け、語ってくれた、22のキャラクターのネーミングの秘密。その中から4つをご紹介します。

From Editors 1

ダース・ベイダー卿とストーム・トルーパーさんたちは、『スター・ウォーズとニッポン』撮影日、朝7時集合にも関わらず、遅刻することなく編集部に来てくれました。写真のように、入稿中にも編集部を訪れ、叱咤激励してくれたのでした。

表紙のこと、いろいろ話します。

今回のブルータスは、『100 THINGS YOU SHOULD KNOW ABOUT STAR WARSーすべての世代に捧げるスター・ウォーズ特集』です。表紙には、このタイトルと登場する方々の名前のみ。あなたが知るべきスター・ウォーズ100のこと。実際は、100以上あるんです。あい、すみません。1つの事柄から、2つも3つも知ることができる作りになっているんです。読む人によって、数え方は変わってくるでしょう。だから、限りなくあることを示すときの指標として、あえてこの数字を設定させてもらいました。

すべての世代に捧げる……。SWのストーリーと歴史がひとめでわかるような準備もしています。体験者はもちろん、まだ観たことのない第四世代、第五世代に向けて……。

前述どおり、たくさんの名前が並んでます。アーカイブ、恋、島、西海岸、イームズ、娯楽、朝食……。振り幅の広い特集主義がブルータスの信条ですが、今回の特集ほど、振り幅の広い人脈で作った本はあまりありません。だからこそ、シンプルに並べてみました。SWの守備範囲の広さを表現したかったんです。今回、出演していただいた方々には、好きな気持ちを告白してもらうだけでなく、自分たちのフィールドにSWを引き寄せ、語ってもらいました。この場を借りて、一部ご説明を(敬称略にて失礼します)。

木村カエラ、きゃりーぱみゅぱみゅ……→SW第三世代として、映画、そしてSWとの出会いについて。
内田樹&名越康文→師弟関係の構造分析。
五十嵐太郎→訪れることのできるSW的建築。
大根仁→SWから学ぶ映像制作の基本。
佐野研二郎→勝手にポスター制作。
岡田斗司夫→銀河帝国皇帝に学ぶ、組織経営の手法と実践。
清水ミチコ→宇宙音階の定理。
……………and more

今回の特集に出ている人たちの専門分野に興味がある方なら、彼らの話をきっかけに、未体験者であってもSWにハマれるような作りになっています。表紙の名前にピンときたら、ぜひ手に取ってみてください。

最後に、右肩の『スタ、ブル』。これは、スター・ウォーズとブルータスと今回発売されるブルーレイをもじったもの。はい、それだけなんです。

 

●杉江宣洋(本誌担当編集)

このページの先頭へ

From Editors 2

取材した方々に「印象に残るシーンは?」と伺うと、多かった回答がこの惑星タトウィーンに沈む二重太陽の名場面。やはりファンにとってエピソードIVは別格なのかもしれません。

非SWファンにもSWが教えてくれること。

『スター・ウォーズ』はTV放送で観たのが最初、という世代です。もちろん好きだけど、正直に言ってなぜあんなに崇拝されるのかよく分からない部分もありました。VFXならやっぱりその後の「エイリアン2」や「ターミネーター2」、「ジュラシック・パーク」のような名作の印象が強かったり。けれど今回、旧三部作を観返し、また取材を通じてこれをリアルタイムで経験したファンの方々に話を伺うと、やはりこの映画の存在がいかに大きかったか、ようやく分かってきました。

つまり、80年代~90年代の名作SF映画で描かれる様々な要素は、まさにSW以降に当たり前になった、ということ。たとえば、登場する宇宙船をピカピカでなく薄汚れた中古品として見せる美術。広大な銀河にちゃんと経済と文化圏があることを伺わせる描写。架空のメカやクリーチャーにリアルな動きを与える技術やセンス。そして宇宙をバックに戦闘機が縦横無尽に駆けるビジュアル。キリがないんですね。

劇場で第1作を観た人にとって、こうした要素がいかに新鮮だったか。単品でなくSF映画の歴史としてSWを振り返ると、その影響は際だっています。SWをルーカスと共に作ったVFXの天才達、また彼らに影響を受けた他のクリエイター達によってその後のSF映画が作られてきた、ということ(この辺は特集本編の「スター・ウォーズサーガと宇宙SFの歴史」というページにまとめました)。大げさでなく、SF映画はSW以前と以後で変わってしまった、ということでしょう。

シリーズを観てしばらく経つなあという人は、このブルーレイ版発売をきっかけにもう一度観返してみてはどうでしょう。たとえファンでなくても、映画、そしてSF好きなら何か再発見があるはず。今はこのSWという基準をもう一度手にして、他の名作SF映画も観返したい気持ちになってきました。好きな映画のあのシーンも、このSWがあるから生まれたんだ、と感じ取れる瞬間がまだありそうです。

 

●渡辺泰介(本誌担当編集)

このページの先頭へ