ブルータス - BRUTUS | 725

マガジンワールド|株式会社マガジンハウス
 

No.725 CONTENTS

features

032 特集
集まって住む。
034 ツリーハウスの下で始まる新しい共同生活。── バウハウス横浜
038 刺激を求めて人が集まる、原宿の発信基地。── THE SHARE
042 小さな実験住宅に集まって住む理由。── 一宇邨
046 都会の真ん中で農業体験もシェア。── 元麻布農園レジデンス
050 シェアの醍醐味 集まって食べる。
横浜シェアハウス#58/COURI006 Shin-Okachimachi/
TOKYO SYNC 赤坂/ソーシャルアパートメント恵比寿
056 シェアハウスが面白くなる、3つの条件。
058 5軒を渡り歩いて考える なぜ今シェアなのか。
060 団地探検隊が行く。
072 集まって住む、ここが大変。その1
089 集まって住む、ここが大変。その2
090 里山の4軒長屋ができるまで。
096 グッゲンハイム邸物語。
100 「都心に森を作って住む」ということ。
104 森山邸に還る。
073
Book in Book
9年ぶりに復活! ブルータス不動産、再び。
112 第2特集
RETURN OF THE JET AGE もし、いまもこの空を、パンナムが飛んでいたら?
 

regulars

023 Et tu, Brute?  「ロビン・ウィリアムズ」ほか
135 Brutus Best Bets 新製品、ニューオープン情報
154 人間関係 444 写真/篠山紀信
『溶けていく』首藤康之、若林 顕
157 クルマのある風景 23 「ダイハツ ミライース」(撮影/鈴木 心)
159 SUPREME BRUTUS 「光石 研」ほか
168 BRUT@STYLE 267 green grass of home
172 グルマン温故知新 356 ルシャスリヨン/セントベーネ
174 みやげもん 130 辻占瓢簞笹/次号予告
149 BRUTUS BACK ISSUES/定期購読募集
 
【SPECIAL CONTENTS】
最新の賃貸集合住宅、13軒をご案内。ブルータス不動産、再び。
建築家が自由な発想でデザインした賃貸物件を紹介する人気連載「ブルータス不動産」が9年ぶりに復活! 本誌では、個性的な最新賃貸集合住宅13軒を収録。その中から一部をここでご覧いただけます。タイミングが合えば入居可能な物件ばかりなので、いち早く本誌をご覧下さい。

 
From Editors 1

これがシェアハウスの共用スペースかぁ、と惚れ惚れしてしまった〈横浜バウハウス〉のリビング。この場所がいかにして生まれたのか、詳しくはぜひ誌面で!

集合住宅のニュータイプ

久しぶりに集合住宅の特集をしたい。編集長がある日、決意に満ち満ちた顔で言いました。久しぶりとはどのくらいかと調べてみれば、ご無沙汰すること約15年。変わりました、世の中。集合住宅を取り巻く事情もまた、大きく変化してきました。ここで告白します。最初は、集合住宅はもう面白くないんじゃないかなぁって思ってました。マンションは建て余り、賃貸住宅は5部屋に1部屋が空室、そのストックを活用するリノベーションも当たり前になった今、新しい動きなんてないんじゃないか、なんて嘘ぶいてました。

嘘でした。ありました。新しい動き、ページが足りなくて困るくらい、たくさん。なかでも一番驚かされたのが「シェアハウス」の台頭です。ひとくくりにシェアハウスと言っても、いろいろあって、その「いろいろ」っぷりが最も驚くところ。しかも、既存の建物の用途転換やリノベーションで生まれたシェアハウスばかりかと思っていたら、新築のシェア型まで出てきました。特集の巻頭で紹介している「バウハウス横浜」です。ここがホントにすばらしい。人見知りで協調性が低い編集者(私)や同業で同類(たぶん)の先輩、後輩、ライターたちもこぞって「ここに住みたい」と言い出すほどの住環境。何をシェアできるかじゃなくて、シェアしたくなる魅力がどれだけあるかが大事なんだと気づかされました。

他にも、都市に森をつくって住むことを実現した12世帯の集合住宅や里山に移り住んだ4世帯の長屋など、特集で訪ねた「集まって住む場所」はどこもみな、集合住宅のニュータイプとも言える、新しい共同生活のカタチを教えてくれています。時代のニーズも価値観の変化も、住まいにこそ、色濃く反映されるもの。集合住宅はやっぱり、面白い!

 

●岡野 民(本誌担当編集)

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From Editors 2

原宿に昨年オープンした「THE SHARE」の共用リビング。良い意味でゆるい雰囲気が自然とコミュニケーションを生み出しそう。内覧後、担当ライターは本気で入居を考えました。

「おはよう」や「ただいま」が
集まって住めば付いてくる。

「ただいまぁ」「あ、おかえりー」
たくさんのシェアハウスを取材して、頻繁に耳にした言葉。
オープンして間もないシェアハウスであれば、その後に、
「そうそう、今度みんなでIKEAでも行かない?」
「あー、いいね。レンタカー借りて行こうか」
「OK! それじゃ、いつにする?」
なんていう会話が続きます。集まって住む、と言っても最初はまったくの他人。多くの会話やイベントを通じて、相手を知り、互いの距離を近づけていくのです。でも、その一方で、
「共用スペースで一緒にいても、干渉しなかったり、気を遣わないことも大事だと思います」
と話すのは、「ギークハウス水道橋」のひとり。近づけていくだけではなく、時には離しながら、1軒のシェアハウスは住人たちにとって快適な空間へと向かってきます。長い年月を経て、互いの“ちょうど良い距離感”を心得た住人たちの多くは、決して多弁ではないですが、共用スペースに人の姿を見つけたら「おはよう」や「ただいま」の声をかけるのです。
都会のひとり暮らしの休日なんて、一言も発しない場合も多いのではないでしょうか。同じ都会に暮らしながらも、自然とコミュニケーションが生まれる様子は、ひどく気持ちよいものでした。
「人から返事があることが嬉しい。ひとり暮らしをしていたときよりも、早く帰宅したくなるんです」
「元麻布農園レジデンス」や「下北沢pinos」の住人が語ります。広いリビングが使えたり、住人たちとイベントで盛り上がれたり……それも、集まって住むことの大きなメリット。でも、「おはよう」や「ただいま」が言えて返事がくること、そんな当たり前のことがありがたいと思えることも、集まって住むことの価値ではないかと思うのです。
「元麻布農園レジデンス」をはじめ、住人限定ではなく外の人にも開かれたイベントを開催するシェアハウスも多数。引っ越しを考えている方は一度足を運んでみるのはいかがでしょう。私が感じた心地良さを味わえますよ。 

 

●阿部太一(本誌担当編集)

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