マガジンワールド | カーサ ブルータス - CASA BRUTUS | 103
  • 目次
  • FROM EDITORS

2008年 10月号 CONTENTS

Features

057 Collection As Design
コレクターの居住空間。
モノと暮らす、部屋を飾る!
060 コレクションは日々増殖中!
モノが好き。だから一緒にいる。/NIGO®
068 どこのギャラリーですか?
古美術から宇宙食まで、時を超えるコレクション。/杉本博司
074 Column 01 クリエイターを刺激したコレクション。
ル・コルビュジエ/アキッレ・カスティリオーニ
076 美しい飾り方を教えてください。
色や素材で群集をつくる。/ソニア パーク
あるべきところに置かれた花器。/東 信
082 “生活を豊かにする”ためのコレクション。
アートのある生活。/鈴木布美子×小山登美夫
美しい日用品と、日常を共にする喜び。/織田憲嗣
088 Column 02 空間を完璧にするモノたち。
ルイス・バラガン/アンティ&ヴォッコ・ヌルメスニエミ
090 恐るべし、海外のコレクターたち。
パリ、ハンブルク、ロンドン、NYのコレクション拝見。
098 基本は“並べる”でした。
石も、鍋も、スノードームも並んでいます。
安西水丸/柳本浩市/羽生野亜/平野由希子/淺田茂夫
102 Column 03 目利きクリエイターが愛したモノを見に行きませんか?
濱田庄司/猪熊弦一郎/芹沢銈介
105 ’08_’09 A/W Perfect Style Book
秋冬ファッションの最新トレンドブック。
107 Fashion Architecture at San Francisco Wright, Flight!
●フランク・ロイド・ライトが設計した宇宙船、〈マリン郡庁舎〉にてファッション撮影敢行!
124 Fashion Interior ’08_’09 Trend News
●ボヘミアン、デコラティブ・ヒール、チェック、構築的…。
ファッションとインテリアの共通キーワードを一挙に披露。
149 The Nippon Wine
世界が注目する国産ワインの実力は?
●サミットで世界の要人が飲んだ国産ワインをテイスティング。
177 Travel to Bangkok
心地よくて刺激的、バンコクへの旅。
●最新リゾートから、1日で巡る建築ガイドまで。
 

Regulars

019 Casal’s Diary
1か月の見逃せないイベント&記念日を、
カーサルくんとともに。
021 Window on the World
マサチューセッツ:安藤忠雄のクラーク美術館芸術修復センター
ロンドン:ゲーリーのサーペンタイン・パビリオン
029 In & Out Doors
ロンドン:ロンドン・デザインフェスティバル
横浜:横浜トリエンナーレ2008
033 News! on Your Fridge
デザイン、ファッション、家具、食etc.の最新ニュース。
039 祐真朋樹 Miracle Closet
ファッション連載
第65回 Long Island City & Williamsburg×Bottega Veneta
047 Nigolden Age
NIGO®コレクション
第2回 ジョエ・コロンボの《Tube Chair》
049 犬養裕美子 新レストラン爆食レポート
第17回 田原町 インダルジ
051 長山智美 デザイン狩人
第17回 クリストフルのジオ・ポンティ・アイテムが復刻。
052 Driven by Design
最新デザインに乗って建築巡礼
第35回 イタリア・マラネッロへ。フェラーリ工場は現代建築の宝庫。
055 千宗屋 茶味空間。
ニッポンを極める!
第13回 「呼継ぎ」
104 Casa Brand Archive
ファッション、食、不動産…気になるブランドのニュース。
167 A Wall Newspaper
ボブ・ギルの名作絵本、3作品が復刊。
ジャズピアニスト、山中千尋に17の質問。
175 ほしよりこ カーサの猫村さん
第31回 イロイロな形の建築をお勉強!
猫村さんは今月もがんばってます。
188 ニッポンの老舗デザイン
第2回 「道明~組紐」
193 来栖けい お取り寄せが止まらない。
第17回 「地サイダー」の巻。
194 Next Issue
さて、11月号からの問題です。
195 Life @ Pet
第87回 フォトアーティストManitさんとカメのブーンロッド。
This Issue 特集内容

モノと暮らす、部屋を飾る!
コレクターの居住空間。

ル・コルビュジエは、貝殻や松ぼっくりや小石など、小さなものたちをいつくしみ、部屋に飾っていました。それらは絵画のモチーフとなり、建築にも取り入れられるなど、彼の多くの作品へ昇華されていきました。

「デンマークの椅子」などの著書で知られる椅子研究家の織田憲嗣さんは、集めた家具とどのように暮らすかを突き詰めた結果、家具の配置を第一に考えた家を自分で設計してしまいました。

家具やアートや器…を気に入って家に持ち帰る。そうして増えていくモノたちとどのように暮らすか、そこにセンスと生き方が表れるのです。今回取材をさせていただいたのは、単なるコレクターではありません。集めるだけで満足せず、自分が選んだモノを飾ることで暮らしが楽しくなることを知っている。そんな皆さんの部屋をじっくりご覧ください。

ファッションページも大充実。ファッションディレクターの祐真朋樹さんはサンフランシスコへ。近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトが残した<マリン郡庁舎>で撮影を敢行しました。またカーサならではの視点で、インテリアとファッションの最新ニュースをご紹介。秋冬トレンドのすべてがわかります。

このページの先頭へ

Editor’s Voice 編集後記

記念すべき最初のロケハン先は、浅田茂夫さん宅(本誌p.101)でした。家中にモノが飾ってあるので、写真を撮っても撮っても撮りきれない! デジカメの電池がなくなりそうな中、リビングのなごめるコーナーをパチリ。

部屋は人なり。

 今回の特集は『コレクターの居住空間』。「○○を集めている人がいる」という情報を入手しても、それをどのように部屋に飾っているかは、実際に見ないことにはわかりません。多くの方の部屋にうかがいましたが、そのたびに思ったのは、部屋=人、だということ。集めたものを飾るという行為自体は同じでも、それぞれの部屋は全く違います。スタイリッシュだったり、居心地がよかったり、楽しい気持ちになってきたり。

 先日、映画『セックス・アンド・ザ・シティ』を観ました。ご存知、NYで暮らす4人の女性の物語。彼女たちが身にまとう最新ファッションが話題ですが、カーサブルータス編集部に在籍する性なのか、私がつい気になるのは、登場人物が暮らす部屋。4人それぞれの個性がインテリアにも表れていて、ストーリーをよりリアルに盛り上げています。中でも目がいったのがキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)のコレクションの飾り方。ベッドが置かれたコーナーの壁が青く塗られ、一面に様々な形の小さな額がたくさん掛かっている。それだけで生活を楽しんでいる人の家だとわかるのです。

 さて、あなたはどんな部屋で暮らしていますか? (かくゆう私はまず掃除から始めます!)

特集担当 阿部優子

このページの先頭へ

From Chief Editor 編集長より

30年ぶりに広島平和祈念資料館へ。平日ということもあり、訪問者は大学生と外国人が多数。空の広がりが印象的な設計。原爆投下後の翌年に丹下健三は広島入りしたという。

初めての「お部屋取材」。

 実はカーサ ブルータスでは、住宅取材ではない、いわゆる「お部屋取材」を避けていました。

 よくあるインテリアの理想形を見るのであれば、海外のインテリア雑誌を見ればよいのですし、日本でその真似事やリアルすぎる空間を取材することに魅力を感じなかったからです。

 ところが、カーサ ブルータスが創刊してから10年、海外の真似ごとではない、独創的かつ洗練されたインテリアに、出会う機会が増えてきました。

 その特徴は、モノもインテリアの一部、ということ。それが、とても洗練された独自の美意識に基づき、熟考され、見事なバランスで置かれていること。

 モノを無くす引き算的思考ではなく、空間に何を足していくか? モノ好きの日本人は、それを独特の感覚で楽しんでいるのです。

 NIGO®さんと出会ったのは13年前、イームズの椅子をアンダーカバーの高橋盾さんたちと激買いしていたのを思い出します。(高橋さんはなぜか「脚」だけを100脚ぐらい買っていましたが)

 そのイームズのシェルチェアが今回も登場しています。十数年前に一脚の椅子、小さな空間から始まり、モノが増えるとともに空間も大きくなり…。一時は倉庫で眠っていたイームズが、ほかのモノやアートと組み合わせるために復活したり…。どこに何を置くか? すべて、一つ一つ、自分で細かく決めているようです。

 NIGO®さんは、いつもいつも、頭の中で何百ピースものパズルの組み換えをしているのです、仕事の片手間に。モノとインテリアの組み合わせを楽しむ、クールジャパンの究極のインテリアコーディネーター、恐るべし。

Casa BRUTUS編集長 亀井誠一

このページの先頭へ