マガジンワールド | カーサ ブルータス - CASA BRUTUS | 104
  • 目次
  • FROM EDITORS

2008年 11月号 CONTENTS

Features

053 Rimpa & Mingei - Japanese design brands
日本デザインの基礎知識。
琳派と民藝を知っていますか?
058 日本デザインにおける琳派と民藝。
060 琳派
062 『大琳派展』であなたがいちばん見たい作品は?
064 5分でわかる「琳派」Q&A
068 知っておきたい琳派の作家7人衆
070 アートディレクター、本阿弥光悦を知っていますか?
078 現代の広告デザインに流れる琳派のDNA。
080 東信が見る(1)琳派
084 民藝
086 パリの〈ケ・ブランリー〉でフランス初の民藝展が開催中!
088 5分でわかる「民藝」Q&A
090 知っておきたい民藝運動の作家7人
092 天才・柳宗悦の創造とディレクション。
096 写真家・篠山紀信が撮る、旧濱田庄司邸〈益子参考館〉
100 世界のムラカミ、民藝にハマる。
102 深澤直人、ジャスパー・モリソンも影響を受けました。
104 華恵さんと行く、東京・民藝ショッピング。
108 東信が見る(2)民藝
118 Louis Vuitton at Comme des Garçons
ルイ・ヴィトンとコム デ ギャルソン、前代未聞のコラボです。
● 青山に期間限定オープンしたストアについて、川久保玲が語る。
124 Venezia Biennale Report
建築界のオリンピック、ヴェネチアビエンナーレ速報!
● 石上純也が手がける日本館の展示はどうだったのか。
136 Miracle Closet Special
ファッション連載「ミラクル・クローゼット」スペシャル
ザハが手がけたアートな空間、ニール・バレット青山店。
141 Tokyo Design Event Preview 2008
今年はどれが面白いの? 秋のデザインイベント・プレビュー!
● 六本木が新たな震源地の予感!? 神宮外苑もさらに進化。
188 Power Spot of Food in Japan
食いしん坊がこぞって訪れる、食のパワースポットとは?
● 西宮のハンバーガー、松本のイタリアン…全国に散らばる美味スポットを取材。
 

Regulars

017 Casal’s Diary
1か月の見逃せないイベント&記念日を、
カーサルくんとともに。
019 Window on the World
ル・アーブル:ヌーヴェルの複合プール施設
ニューヨーク:デザインミュージアム
029 In & Out Doors
ロンドン:冷戦時代のモダンデザイン
東京:安藤忠雄建築展
033 News! on Your Fridge
デザイン、ファッション、家具、食etc.の最新ニュース。
038 祐真朋樹 Miracle Closet
ファッション連載
第66回 横浜トリエンナーレ2008×PRADA
043 Nigolden Age
NIGO®コレクション
Collection 3 PHILCOの真空管TV《Predicta Debutante》
045 犬養裕美子 新レストラン爆食レポート
第18回 自由が丘 モンド
047 長山智美 デザイン狩人
第18回 グッドデザイン2008、注目のプロダクトはコレ!
048 Driven by Design
最新デザインに乗って建築巡礼
第36回 ジャガーXFで軽井沢〈ドメイヌ・ドゥ・ミクニ〉へ。
051 千宗屋 茶味空間。
ニッポンを極める!
第14回 「琳派」
176 Casa Brand Archive
ファッション、食、不動産…気になるブランドのニュース。
177 A Wall Newspaper
さようなら、ベルリン・テンペルホーフ空港。
マニュエル・ゲッチングの名作『E2-E4』の謎。
185 ほしよりこ カーサの猫村さん
第32回 お買い物カゴは元祖エコバッグ!?
猫村さんは今月もがんばってます。
206 ニッポンの老舗デザイン
第3回 「有次~庖丁・料理道具」
210 定期購読のご案内
定期購読者だけのオマケ。
プチ・カーサ『STORAGE』、もう読みました?
212 Next Issue
さて、12月号からの問題です。
213 来栖けい お取り寄せが止まらない。
第18回 「キャラメル」の巻
214 Life @ Pet
第88回 犬用Tシャツでアメリカ大統領選を占う!?
This Issue 特集内容

日本デザインの基礎知識
琳派と民藝を知っていますか?

江戸時代初期に登場し、豪華絢爛な色づかいと大胆な構図が日本中を沸かせた琳派。芸術至上主義の大正時代、名前や誰かの評価に頼るのでなく自分の目で物を選ぼうと呼びかけた民藝。どちらもセンスは抜群。日本にデザインという概念が広まる前に、道具とデザインの関係を一心に考え拓いた、先人による日本のアバンギャルドなのです。

中谷美紀さんも祐真朋樹さんも、村上隆さん、東信さんだって興味津々。パリと東京、京都と、3都市で大きな展覧会が催されるこの時期に、じっくりお勉強してみませんか? 

このページの先頭へ

Editor’s Voice 編集後記

京都の清水寺付近の路地にひっそりと佇む河井寛次郎記念館。しかし中に入ると、奇妙な河井ワールドが炸裂! 残念ながら誌面には登場していませんが、ぜひ行ってみて。

今、民藝ブームの理由って?

特集を始める前は正直、「民藝」ってよくわからなかったのです。70年代の国鉄のキャンペーンに端を発する民芸ブームのせいで、私の実家でも友人の家でも、民芸風の変な置物を見かけました。自ずと、ついたイメージは、「民芸ってダサイ」。

でも、民藝運動を率いた人たちのコレクションが一堂に会する日本民藝館、河井寛次郎記念館に行ってみて驚きました。あれ? 欲しいものだらけ? しかもスタイリングも素敵?? 抱いていた民芸のイメージとのギャップにたじろぎつつも、彼らが書いた本を読んで納得。そもそもの「民藝」とは、職人が生み出す無名の物を評価するだけでなく、運動を率いる人たちに抜群なセンスがあったんですね。だから、日本を沸かせるだけの力になった。しかし、みんなが立派な芸術品ばかりを拝む中で、「自分がカッコいいといったらいいんだ!」と強く主張するとはロックだなあと感心し、憧れにも似た気持ちを抱くようになりました。

今、「民藝」がまた、ちょっとしたブームになっているのはきっと、運動を率いた人たちの感覚に、ボロボロのTシャツを古着屋で買って、それにブランドもののスカートを合わせて、というようなことに抵抗のなくなった私たちの感覚がすごく近いからだと思うんです。自分が見つけたすごくいい物。それを身の回りに置く快感にいち早く気づいた宗悦はえらい。そして、なんという贅沢者なんでしょう。だから、いろいろあったことを差し引いても、民藝運動はきっと、すごく楽しい運動だっただろうと予想します。

特集担当 佐野香織

このページの先頭へ

From Chief Editor 編集長より
 

建築ラッシュのドバイ。遥か彼方まで埋め立ててます。

夢は光悦ディレクションの表紙です。

大琳派展、行きましたか? 琳派といえば尾形光琳の「琳」ですが、個人的には、圧倒的に本阿弥光悦と俵屋宗達が好きです。


光悦の書、宗達の下絵が組み合わされたデザインとしての美しさ、斬新さは、昨今の最先端デザインを遥かに凌ぐもの。超定番ですが、「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」「四季草花下絵古今集和歌巻」の実物は必見です。


そして「舟橋蒔絵硯箱」「黒楽茶碗 銘 雨雲」。このアバンギャルドな工芸デザインの美しさは、実物を見ると質感として伝わってきます(本当は触ってみたいですね)。


もし光悦が生きていたら、カーサ ブルータスの表紙のアートディレクションを頼みに行きたい。


そんな思いを込めて、今回の表紙は現在の日本を代表するアートディレクター、葛西薫さんにお願いしたところ、出てきたアイディアが「タイトルは書、書き文字にしましょう」という斬新なもの。光琳の団扇の形で琳派、色で民芸、書で「日本のデザイン」を表現したいとのことでした。「間」のとり方も絶妙です。

 

雑誌の表紙は「パッと見」が勝負なのですが、今回は、パッと見のインパクトに加えて、見れば見るほど味わい深い表紙。そして内容は、琳派&民芸を知るための第一歩。とても分かりやすく解説した入門書です!

Casa BRUTUS編集長 亀井誠一

このページの先頭へ