マガジンワールド | カーサ ブルータス - CASA BRUTUS | 108
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2009年 3月号 CONTENTS

Features

048 Design + Museum = Wonderland!
知と空間デザインのワンダーランド!
大人のための博物館ガイド
052 レンゾ・ピアノの緑あふれる最新博物館をアダム・シルヴァーマンが訪ねました。
056 ケ・ブランリーを見れば、博物館の「最新空間」がわかります。
060 ザハ、カラトラバ。科学が求めるのは最先端建築家です。
066 最古で最新の子供博物館はNYにあります。
080 あの至宝はどこにある? 世界の博物館の、キラーコンテンツ。
091 春休みに子供と行きたい、ニッポンの博物館ガイド。
103 We Love UTSUWA
建築家、デザイナー、女優、料理人…
30人に聞きました! 私の「うつわ」自慢。
116 Miracle Closet Special
ファッション連載「ミラクル・クローゼット」スペシャル
ボッテガ・ヴェネタの新作をまとい、高野山へ。
122 Tokyo Galette
「そば粉のガレット」が日本で大ブームです。
● もう食べた? フランスの地方料理、ガレットのお店が急増中。
138 A Graphic that Changed America
アメリカを動かしたグラフィティーアーティスト、S・フェアリー。
● オバマの大統領選勝利の裏側には、ストリートアートの存在があったのです。
153 Travel “The British Museum”
大英博物館を1日で攻略せよ!
● 時間のないあなたのために、巨大博物館を効率的に巡るコツをお教えします!
061 伊東豊雄×東京ガスの住宅プロジェクト
●4人の有名建築家が提案する「未来の住処」が完成しました。
 

Regulars

019 Casal’s Diary
1か月の見逃せないイベント&記念日を、
カーサルくんとともに。
020 Window on the World
ドーハ:I・M・ペイのイスラム美術館
パリ:スタルクデザインの〈ママ・シェルター〉
025 In & Out Doors
パリ:『マルタン・マルジェラが作るアパルトマン空間』展
東京:21_21 DESIGN SIGHT『U-Tsu-Wa/うつわ』展
029 News! on Your Fridge
デザイン、ファッション、家具、食etc.の最新ニュース。
035 Nigolden Age
NIGO®コレクション
Collection 6 Turnbull & Asserのビスポークシャツ
037 犬養裕美子 新レストラン爆食レポート
第21回 麻布十番 イル・マンジャーレ
039 長山智美 デザイン狩人
第21回 ハイメ・アジョンのバカラの新作キャンディセット。
040 祐真朋樹 Miracle Closet
ファッション連載
第69回 『ジム・ランビー:アンノウン プレジャース』展×PRADA
045 千宗屋 茶味空間。
ニッポンを極める!
第17回 「本地垂迹」
046 Driven by Design
最新デザインに乗って建築巡礼
第39回 フィアット500で富士宮の病院へ?
090 Casa Brand Archive
ファッション、食、不動産…気になるブランドのニュース。
143 A Wall Newspaper
モダンの先駆者、ムッシュかまやつに12の質問。
大竹伸朗の銭湯プロジェクトを初公開。
151 ほしよりこ カーサの猫村さん
第35回 編集部で某タレントさんの写真を発見!
猫村さんは今月も頑張ってます。
164 ニッポンの老舗デザイン
第6回 「印傳屋~印伝」
168 定期購読のご案内
定期購読者にプレミア「トラベルセット」プレゼント!
169 来栖けい お取り寄せが止まらない。
第21回 「グラタン」の巻
171 Next Issue
さて、4月号からの問題です。
172 Life @ Pet
第91回 ミュージシャンのマレーさんのミューズ犬、ルチア。
This Issue 特集内容

知と空間デザインのワンダーランド
大人のための
博物館ガイド。

FEEL! つまり五感で「感じる」というのが、このところの博物館づくりのキーワードのようです。そのお題に対して、建築家たちが導き出したアンサーが、いま世界中のいたるところで形になっています。ジャン・ヌーヴェル、ザハ・ハディッド、サンティアゴ・カルトラバ、レンゾ・ピアノ。彼らが産み落とした最新の知的空間は、わたしたちの凝り固まった博物館のイメージを、かるーく吹き飛ばしてくれました。これは必見。

さらに世界一と噂される子ども向けの博物館を訪問したり、大英、スミソニアン、加えてドイツの世界三大博物館の魅力を再調査。世界初(おそらく)の「博物館キラーコンテンツ逆引き辞典」なるものまで考えてみたり…と、ありとあらゆる角度から、博物館の魅力をぎゅっと詰め込んでお届けします。もちろん国内の博物館もあります。

ほか妹島和世さん、伊東豊雄さん、アラン・デュカスさんをはじめクリエイターの方々にご登場いただいた「私のうつわ自慢」や、「ボッテガ・ヴェネタin福智院」のファッションスペシャル、噂のアーティスト「シェパード・フェアリー」、いまひそかにブレイク中の「そば粉のガレット」などなど、今号も充実のコンテンツをお楽しみに。

 

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Editor’s Voice 編集後記

ジャン・ヌーベル設計の『ケ・ブランリー』博物館。アフリカ、ポリネシア等の民族芸術を中心とした展示構成。


レンゾ・ピアノ設計の『アカデミー・オブ・サイエンス』内観。生命、進化、生態系を展示している。

博物館の道

英語では同じミュージアムでも、美術館と博物館は違います。空間作りもまた違っていて、ホワイトキューブ的スタティックな美術館空間に比べ、博物館の空間は例えるならアミューズメントパーク。見て、触って、感じる展示が、現在の博物館の世界的潮流です。そして、そこで活躍しているのが建築家なのです。アフリカの彫刻が、消え入るような空間に浮かぶジャン・ヌーヴェルのケ・ブランリー博物館や、閉鎖生態系に近い環境を建築的に実現させるレンゾ・ピアノのアカデミー・オブ・サイエンスなど、博物館建築に、ビッグネームがこぞって参加しているのです。

美術館を主に視覚的対話空間とするなら、最新の博物館は五感を空間に没入させるような、自由な体験を目指しています。主知主義的な芸術作品とのモノローグの応酬にバブルは膨らみ、弾けます。カラダを空間に没入させる博物館的空間にこそ「道(タオ)」は現れるような気がします。将来的には、呪術の対象であった彫像などが置かれていた空間を、3Dホログラム等で再現するようなことも行われるはずです。縄文の土偶やコンゴの木像が祭られた空間が、ポリネシアの仮面を使用した祝祭が、壁画のあるラスコーの洞窟が、博物館空間によみがえるはずです。近代的な「芸術」という言葉が遠く及ばない圧倒的な強度(それは最新メディアアート作品の数段先を行く生のテクノロジーも含めて)、それがカラダに浸透するような空間体験、博物館の未来についてそんなことを夢見させられた特集でした。

 

特集担当 比舗興人

 

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