マガジンワールド | カーサ ブルータス - CASA BRUTUS | 128
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よくわかる!!
現代建築の基礎知識。
世界を感動させる、妹島和世×西沢立衛 SANAAのすべて。
カーサ ブルータスが初めて「現代建築」をテーマに特集を行ったのは2003年のことでした。
それから7年。テクノロジーの進化や新たな社会理念の登場、リーマンショック後に起こった世界規模での経済危機など、刻々と移り変わる“現代”において、建築の世界も大きな転換期を迎えています。いま、建築界で何が起こっているのか。ここらへんでもう一度、整理しておく必要がありそうです。
そこで今月は、現代建築界を牽引する巨匠建築家リストや建築界のトレンドを読み解くキーワード集などなど、「そもそも現代建築とは?」という疑問に答える基礎知識を大特集。次世代を担う若手建築家の特集と合わせて、建築のいま、そして未来を探ります。
さらには、今年2010年、建築家のノーベル賞といわれる「プリツカー賞」を受賞し、いま、世界中から熱い視線を集める日本人建築家デュオ・SANAAを大フィーチャー。妹島和世さん・西沢立衛さんへの20の質問やニューヨークで催された「プリツカー賞」授賞式への密着。SANAAの建築を見に日本を巡る旅ガイドやSANAA年表などを通じて、SANAAがなぜ世界から注目されるのかを大解剖します。妹島和世さんが女性初の総合ディレクターをつとめた、今年の『ヴェネチアビエンナーレ国際建築展』速報もあり! なぜ「建築」は面白いのか? この1冊でわかります。
その他にも、今が旬の「栗スイーツ」の大特集から、カーサも参加する秋のデザインウィークの見どころ最速プレビューなどなど、今月も内容充実でお届けします!
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世界が注目するヴェニスの妹島さんに密着!
今回は「現代建築特集」と「SANAA特集」の豪華巻頭2本立て特集です。なかでも注目はやはり妹島和世さん。SANAAのプリツカー賞受賞、そして「ヴェネチアビエンナーレ国際建築展」の総合ディレクター就任と世界の視線が“SEJIMA”に集まっていました。で、今回は東京・辰巳の事務所に押しかけるだけでなく、はるばるヴェネチアまで追っかけしてしまいました。
誌面ではお伝えし切れませんでしたが、ヴェネチアでの妹島さんは本当にキラキラ輝いていました。世界中のジャーナリストからのインタビュー攻撃(口撃?)もさらりと英語でかわし、「もう勘弁して」と本人が根をあげるくらいパパラッチに追われ、ヴェニスの大運河を見下ろすビエンナーレ事務局所有のパラッツオでロマンチックなカクテルパーティーを開き・・・。金獅子授賞式では、私のすぐ前に座っていた海外の女性ジャーナリストが大声で「セジマー!」と賞賛の声を挙げていました。妹島さんが登場すれば会場は拍手喝采、皆、彼女の立ち振る舞い、発言、ファッションにまでも注目していました。
ここからは私的な思い出話なのですが、思えばちょうど一年前の6月。私は安藤忠雄さんの取材でヴェネチアを訪れました。アムステルダムを経由してヴェネチアの空港に着いたのは夜の10時過ぎ。空港近くに人影はほとんどなく私は心細く独り港でヴァポレット(水上バス)が来るのを待っていました。そんななか30分くらいたった頃です。ガラガラと暗闇でスーツケースを引きずる音が・・・。見れば東洋人らしき2人組みがこちらへ向かってくるではありませんか。で、近づいてくると・・・なんとそれは妹島さんと西沢さん! お二人はパリでの仕事の後、夜の便でヴェネチア入りしたのでこんな遅い時間になってしまったとのことでした。でも私としてラッキーでした。空港からサンマルコ広場まではヴァポレットで約1時間。サンマルコ広場に着いた頃には深夜12時を回っていましたが、おしゃべりしながらの船旅だったのでとても楽しく過ごすことができました。まさか、一年後に今度は妹島さんの取材でヴェネチアでお二人に再会するとは夢にも思わず・・・。
そんなこともあり、個人的には今回のSANAA特集は一年前から運命で決まっていたんだなと感じています。妹島さん、西沢さんとも今回の取材中、この一年前の深夜のヴァポレット話で取材に花が咲きました。
特集担当編集 白井良邦
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