確かな技巧とおちゃめなウィットでいつも惹きつけてくれます。現代の絵師、山口晃さんが仏像を描くとどうなる?
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ブルータス版「仏像世界の歩き方」
わかりやすくて楽しいガイドです。
奈良・興福寺の阿修羅像がおよそ半世紀ぶりに東京に来ています。あー、知ってる知ってる、阿修羅ってカッコいいよなぁと思ったら、ほかの仏像についてももっと知りたくなるでしょう? 確かにいろいろある、強そうなのや、体の線がセクシーなのまで。そこで、仏像の世界をブルータスが親切に案内しましょうというのが今回の特集です。
この号を作るにあたって心がけたこと3つ。まず、なんの予備知識がなくても、ちょっとした興味があるなら、引きこまれるように仏像の深遠な世界に入っていけること。ひとつひとつのキャラクターに惹かれて見ていくのもいいし、歴史のストーリーを楽しみながら、それぞれの時代に現れる仏像を迎えるのもいい。そして、雑誌の特集という形でやれる最大限のことをやり、惜しみなく写真をたくさん使おうということです。仏像の入門書や新書では一般的に予算の関係で写真は多用できないものです。
でも、絵を使うのもいいな、せっかくだから今いちばん人気ある画家、山口晃さんにお願いしよう。すると、快諾をいただき、油彩画も含む3点、絵を描いてくれました。
どうです、楽しそうな「仏像案内」でしょ。ぜひ、手にとってご覧ください。これからの人生のためにも。
●鈴木芳雄(本誌担当編集)
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特別付録の<ブツゾウJAPAN>。名刺サイズで、市販のトレカ用スリーブにもビシッと収まる。詳しくは下を見てね。ご利益あらんことを!
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知れば知るほど楽しくなる、
ブツゾウワンダーランド。
「フムフム。釈迦如来像は、脇侍に普賢菩薩と文殊菩薩を従えた三尊像の配置なのね」なんて、仏像のことをなーんにも知らなかったので、まずは基礎知識をイチから覚えてみようと初心者向け資料本を読み込んでみたんですよ。
で、徐々に覚えて、「大日如来の化身が、不動明王ですからネ。如来が優しく言っても、言うこと聞かないワルいコには、不動明王の姿に変わって、怖がらせて言うこと聞かせるんですよ」なんて、企画会議でも得意気になって発言し始めた頃、友達の僧侶に電話してみました。映画『ファンシーダンス』ばりのイケメンSKA好きスキンヘッド(当たり前か)に、「頑張ってますねえ」と褒められたくなったので。
「で、おたくのご本尊はなんなの? 釈迦如来像? じゃあ脇侍は普賢と文殊だね!」なんて覚えたての知識を披露したところ、「フフッ。だいぶ勉強されたようで」とSKA僧。そうだよ、もっと褒めてくれよーと、ほくそ笑んでいたところ、「でもね、うちは曹洞宗なんで、お釈迦様の脇仏は、道元禅師と瑩山禅師なんですよね」。がーん。開祖や高祖が脇侍を務める? そんな「ヴァージョン違い」が宗派や寺ごとにあるとは。げに奥深き仏像ワンダーランド!
やっぱり実際にお寺に行かなきゃわからんわと思い、不動明王像を見るため、高幡不動尊にお詣りしてみました。護摩の炎に照らされ黒々として巨大な不動明王坐像を見て「黒くてなんか怖い」なんてひとりごちた後、気づきました。あれ? お不動様って、大日如来の化身じゃなかったっけ? で、ずんずん敷地の奥に歩いて行くと、おぉーっ! なんと大日如来像を収蔵した「大日堂」があるじゃないですか!? なんかもう。知識ゼロから出発しただけに、この感動を誰かに伝えたい! 一人だったのでお詣りして気を鎮めました。合掌。
かように、ちょっとでも知識を得てからお寺詣りすると、仏像はさらに面白くなりますよ。開催されたばかりの阿修羅展や主だった名刹はもとより、近所のお寺でも「ご本尊はなにかな? 脇侍はなにかな?」と、興味を持って推理するだけで、俄然参拝も楽しくなります。特別付録<ブツゾウJAPAN>もきっと参拝に役立ちますので、ぜひご覧くださいな。
●黒岩広義(本誌担当編集)
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牛久の巨大仏取材班が持ち帰った仏像。この特集制作を見守ってくれた有り難い仏像です。ちなみに箱には「純金」という力強い印あり。お値段は2000円ぐらいだったとか。純金なのに? 謎です(涙)。
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賑やかな「街」みたいな編集部。
耳を澄ますと仏像? ギャル? マンガ?
編集部、すごいことになってきました。数日前まで、仏像特集の校了(4月1日売り)。仏像を軸にして仏教史を描く大スペクタクル、仏像キャラ萌え対策に32体の仏像カードも制作。とはいえ、仏像の知識は本物な人たちが集まっていますから、論議も真剣です。「釈迦如来坐像、大日如来坐像、写真入れ替えチェックして!」
年号や仏像名が飛び交う仏像チームの横ではしかし、浜田ブリトニーがいかにおもしろいか熱く語り続ける編集が。ギャル特集班(4月15日売り)です。この班、企画書にも「ぱねぇ」「とりま」「いかちぃ」などのギャル語を入れ込むので困りものです。先日は朝5時までギャルの経済効果について語りあったとか。
居住空間特集班がどたどたと帰ってきました。早朝ロケ、お疲れさんです(5月1日売り)。倉俣史朗さんの自邸撮影を初めてなしとげて鼻高々、「この号、大漁ですよ」と今日の収穫ポラを持って自慢しに来ます。大成功した号だけに、去年の仕上がりを超えようと、チームは休日返上で走り回ってます。
編集部って、「街」みたいだな、と最近よく思うんです。街の住人同士は顔見知りだけど、まったく違う興味を追いかけてまして…。別特集の会話が聞こえてきて、越境して話に参加して突然、大盛り上がり。でもまた仏像は仏像、ギャルはギャルの仕事に戻っていく。この先のコミック班、お茶班もフル回転しているし、この街は“住んでいて”飽きないなぁ、と。
さて、ブルータス街から躍り出た今度の仏像特集。ストーリー(仏像絵巻・仏教史)+キャラクター(仏像カード32)+プロダクションノート(仏像Q&A)の三本柱でお届けします。読み進めるほどに、仏像がわかってくる。「そうだったのか!」といろんな話が頭でつながる瞬間、人って笑うもんなのだな、と自分で自分を観察して思いました。わかるってオモシロイ。わかる時、笑顔なんです。
●西田善太(ブルータス編集長)
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【いつかは参拝したい日本を代表する仏像32】 ブツゾウJAPAN |
ミシン目付きで切り取りも簡単な、今号の特別付録<ブツゾウJAPAN>! 千宗屋さん監修のもと、本誌では32体の尊像を紹介してますが、その中から担当編集クロイワのお気に入りの5体をちらっとご紹介! 仏像名や寺社名を覚えてクイズをするもよし! 名刺入れに入れて、「マイ仏」として毎日拝むもよし! 市販のトレカ用スリーブにも入るから収納もバッチリ! 想いが高まったらお寺にGO!
① 左側の小さな仏像カードに、マウスの矢印を置くとカードが拡大!
② そのままクリックすると、カードの裏面にある説明が読めます!