マガジンワールド | ブルータス - BRUTUS | 666
  • 目次 & SPECIAL
  • FROM EDITORS

No.666 CONTENTS

features

016 「2009 読売巨人軍全職員撮影」写真/篠山紀信
018 全国民に捧げる読売巨人軍特集。
020 なにしろ巨人好きなもので。
024 巨人としのぎを削った男たちのジャイアンツ愛。
026 143人の読売巨人軍OBアンケート。
032 17人の、私と巨人軍。
034 王貞治が語る、最強の巨人論。
038 ジャイアンツの呪縛
039 「千の貌をもつ巨人」写真/篠山紀信
044 巨人を統べる男、渡辺恒雄インタビュー。
048 女子も巨人愛。01
065 女子も巨人愛。02
067 読売巨人軍へ、勝手にプレゼンテーション ユニフォーム編
049 BOOK IN BOOK
巨人がもっと楽しめる! G-GUIDE 2009
東京ドームを楽しむヒント/東京ドームで働く人/選手名鑑/周辺グルメ……
106

名作復活! 星飛雄馬が帰ってきた。

108 原 辰徳の頭の中身。
112 坂本勇人のいる景色。
114 ジャイアンツの倒し方、教えます。
118 日本経済復活のカギは、読売巨人軍にあります。
122 名作に巨人軍あり。
124 巨人の星への道。
126

巨人を愛し、野球に愛された男、長嶋茂雄から全国民に捧げるメッセージ。

132 日本の時計史上初のトゥールビヨンが完成した⁉
『BASEL WORLD 2009』 新作ウォッチ、いかがすか?
 

regulars

009 Et tu, Brute?  「テイラー・スウィフト」ほか
073 Brutus Best Bets 新製品、ニューオープン情報
146

人間関係 385

写真/篠山紀信『二人道成寺』市川亀治郎、宮尾俊太郎

149 Begin Your Journey 018 箱根ハイランドホテル×Volkswagen Golf
151 MIX & MASH
「二宮和也」ほか
160 BRUT@STYLE 213 ビバ!ジャイアンツ
164 グルマン温故知新 297 ふるけん/吟家
166 みやげもん  071 板獅子/次号予告
131 定期購読募集
145 BRUTUS BACK ISSUES
 
【SPECIAL CONTENTS】
カルチャーで紹介するG戦士プチ名鑑

選手の経歴や戦績データを見るのも楽しいですが、プレイヤーたちの好きな本、映画、音楽などを知れば、球場では想像できないような側面が見えて、その選手に親近感が湧くものです。本誌では、選手へのアンケート取材とブルータスの独自取材からプレイヤー15人の“お気に入りカルチャー”をプロフィールと共に紹介しています。ここでは、そのうち3人のお気に入りを公開します!!

From Editors 1

『2009 読売巨人軍全職員撮影』の裏舞台。オーロラビジョンのロゴはあとからはめ込んだ? と一部で噂されておりますが……。ちゃんと準備して、ほらこのとおり光り輝いているのです! 点灯された瞬間、BRUTUSスタッフ全員のテンションあがりまくりでした。


読売巨人軍にまつわる人々は……、
やっぱりみんな紳士でした。

「巨人軍は、予定時間の30分前集合が基本です。なにしろ紳士ですから……」。強力タッグをお願いするべく、読売巨人軍首脳陣と打ち合わせに行くとき、読売新聞のスポーツ事業部の方に言われたコトバです。社会人として遅刻はもちろん厳禁ですが、今回はとくに気をつけた日々でした。そんな巨人特集の最初の仕事は、本誌P16-17『2009 読売巨人軍全職員撮影』。1軍と2軍がユニフォームを着て、一緒になるということは、巨人軍の歴史を振り返ってもほとんどない、まさにメイクミラクルな瞬間。限られた時間の中、あの篠山紀信氏もちょっと緊張しながらの撮影が行われました。

選手がずらっと揃い、いざ撮影開始! 順調に撮影が進む中、職員の方が「まだ来ていない人間が4名います!」。巨人軍関係者が遅刻~!!! なんて思いながら、その方々を待つこと30分。恐縮しながら、走って入ってくる遅刻者たち。ううう~、絶対に怒られるだろうな~と思って見ていたら、原辰徳監督を先頭に、選手全員が拍手でこの人たちを出迎えるではありませんか!? よくよく話を聞いてみると、当日行われた2軍の試合後、最後まで球場に残ってあとかたづけをしていた裏方の人たちとのこと。自分たちを影で支えてくれる人に感謝するこの風景。これこそ、まさに紳士道。スポーツマンシップって、やっぱりいいな~、と思わずほろりとしてしまいました。

2ヶ月以上をかけて作ってきた今号ですが、取材をさせてもらった人、協力いただいた野球関係者など、誰もがさわやかで、ハキハキしていて、そして紳士な人たちばかりでした。

雑誌にはあとがきというものがないので、ここで紳士たちにお礼をしたいと思います。忙しい選手の取材を仕切っていただいた読売巨人軍の太田朋男さん、藤本健治さんはじめとする広報部のみなさん。長嶋さんの取材でアドバイスをいただいた小俣進さんはじめとする総務部のみなさん。細かなドーム取材をアレンジいただいた伊藤武彦さんはじめとする東京ドームのみなさん。巨人の、そして野球の歴史をわかりやすく解説してくださったスポーツ・アナリストの西田善夫さん。巨人とBRUTUSに架け橋を作ってくれた読売新聞東京本社の福田聡太郎さん。その他、今号に関わった多くの紳士たちへ……。本当にありがとうございました!

 

●杉江宣洋(本誌担当編集)

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From Editors 2

いただいた電話を受け、手紙と共にアンケートを川上哲治氏に送りました。まだご返信はいただけてませんが(川上さん、ご回答をいただけるようであれば、お待ちしております)、伝説の選手が自ら電話してくるなんて!その巨人愛に感動です。


たくさんの愛情に支えられた
巨人軍は永久に不滅です。

ある日の夜、編集部の電話が鳴りました。作業をしていたひとりが受話器をとります。
「一生懸命OBアンケートを書いているうちに、力が入って破れてしまったから、もう一度送ってください」
というメッセージの主は、打撃の神様・川上哲治氏。
東京ドームでのこと。バックヤードで取材をしていると、カメラを向けていないのに、ジャビットファミリーが様々なポーズをつけて愛嬌を振りまいてくれます。こちらの取材が終わり、廊下でジャビィ(ファミリーの1匹)とすれ違ったとき、彼は僕の肩をポンと叩き、ひと言。
「おつかれさん。いい記事書いてや」(……と、言ったような気がしただけ……なのかな?)
同じく、東京ドーム。撮影で各所をくまなく巡っていると、一カ所だけ体感温度が明らかに違います。とにかく暑い。まわりを見回して納得です。外野のジャイアンツ応援団の近くでした。彼らは、咆哮に近いような声をあげ、全身全霊でグラウンドの選手を力づけます。

OB、スタッフ、ファン、みんなが強烈な“ジャイアンツ愛”で読売巨人軍を支え、盛り上げています。取材に行けば行くほど、その愛の大きさを実感。僕らも、たっぷりのジャイアンツ愛を今号に注ぎ込みました。愛情の溢れた1冊が、75周年を迎えた読売巨人軍をさらに盛り上げてくれますように。

 

●阿部太一(本誌担当編集)

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From Father of Editor in Chief

写真は90年頃の西田善夫アナの実況風景。どうも、西田善太です。元NHKスポーツアナの息子の方です。皆さんには、ドリフ観たいのに野球を解説付きで見せられたことも、食事の間、ずっと長嶋の采配について語られたことはないでしょう。スポーツアナ養成ギプスをつけられた少年はしかし、スポーツ観戦への興味は育たず、ただひたすら喋るだけの男に育ってしまいましたが(涙)。思えば、誰のとなりにもジャイアンツはありました。このチームほど、好きがいも、嫌いがいもある存在はないのです。この特集が、全国民に届きますように。しかし、父親がジャイアンツファンだったとは、僕も知らなかった。びっくり。
●西田善太
(息子。ブルータス編集長)

西田編集長の父親、
西田善夫(元NHKスポーツアナ)が語る
「60年を超えるジャイアンツ愛。」

NHKの若いスポーツアナウンサーにとってラジオの巨人戦(巨人の試合の総称)は登竜門でした。昭和40年、札幌局勤務時代に初のチャンスが来ました。緑濃い札幌円山球場に、前年連覇を逃した川上巨人は三原監督率いる大洋(現横浜)と帯同しました。解説は「何と申しましょうかぁ」の名調子でお馴染みの小西得郎さん、恵まれた初陣でした。

翌年、広島に転勤しプロ野球が仕事の柱になりました。取材陣向けの広報を備えたのも巨人が最初でした。ホームランを打った選手の談話をダッグアウトで広報が聞いて私たちに伝える。今も変わりませんが選手の話が聞けるのは新鮮でした。広報担当は記者の大先輩で、情報の捌き方を教えられました。投手と打者の対戦成績表を取材各社に配ったのも巨人が最初でした。

その頃です。友人から「交通事故で中学生の甥っ子が足を切断した。長嶋ファンなので励ましたいのだが」と長嶋茂雄選手のサインの依頼がありました。球場は取材の場とサインの依頼は断っていましたが、ケガの大きさに驚いた私はサインボールを用意してロッカールームで長嶋選手に頼みました。バスタオルで汗を拭き拭き応じてくれた長嶋選手に、少年の名前も書いてと願いました。ケガの話もしました。「それで回復はどうなの?」心配そうに少年の事を聞いた長嶋選手は手にしたボールを回して、またサインをしました。手渡されたボールを見ると、少年の名前を挟んで「巨人軍・長嶋茂雄」のサインが二つ縦に並んでいました。少年の名前を書いて、容態を聞くうちに丸いボールを回してしまい、もう一度「巨人軍・長嶋茂雄」と書き込んだのです。

「二つのサインをしたボール」は病床の少年に届きました。彼は大切に持ち続けました。22年後、彼に連絡を取りました。私の著書の一話にと申し出ました。答えは「NO!」でした。「僕はこのサインボールにどれだけ励まされたか分らない。これは僕の心にしまって置きたい。西田さんには感謝していますが、それほど大切な長嶋さんのサインなのです……」。私は即座にこの話の執筆を断念しました。

「二つのサインをしたボール」を文字にするのも初めてです。
 もうここまで来たら言っちゃいます。戦後の後楽園球場で巨人戦を見た小学5年以来、私は一貫してジャイアンツファンでした。

しかし、どの巨人戦の放送でも、巨人が大差で勝つよりは、負けてもいいから小差の接戦を実況したいと思っていました。これは今もスポーツアナウンサーに共通する「当然のプロ意識」と思います。

 

●西田善夫
(父親。元NHKアナウンサー。スポーツ・アナリスト)

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