マガジンワールド | ブルータス - BRUTUS | 671
- 目次 & SPECIAL
- FROM EDITORS
No.671 CONTENTS
features
| 042 |
STYLEBOOK 2009-10 A/W
Mr.Gentleman |
| 044 |
AN AMERICAN IN TOKYO, 1968/日本発のアメリカントラディショナル。 |
| 050 |
A Gentleman's Story #1
かつてアメリカに、G・プリンプトンという紳士がいた。 |
| 052 |
Mr. Bow asks, "Who am I ?"/ボウタイをした紳士たち。 |
| 058 |
A Gentleman's Story #2
己が何者かを問う、紳士の蝶タイ姿。 |
| 060 |
Rolls/腕まくりした、ニッポンのジェントルマン。 |
| 066 |
A Gentleman's Story #3
仕立て屋の歴史と日本の紳士たち。 |
| 068 |
Here Comes Mr.GENTLEMAN/ブリティッシュなダブルブレスト、新解釈。 |
| 074 |
A Gentleman's Story #4
紳士の聖地、サヴィル・ロウの現在。 |
| 076 |
The Back Country/カントリージェントルマン・スタイル。 |
| 082 |
A Gentleman's Story #5
チャールズに見る紳士の休日。 |
| 087 |
BBB SPECIAL for GENTLEMAN |
| 114 |
A Gentleman is…/あなたにとってジェントルマンとは? |
| 118 |
VERY NEW YORK
DOLCE & GABBANA, BURBERRY PRORSUM, PRADA, GIORGIO ARMANI, LOUIS VUITTON |
| 150 |
プレゼント フロム ジェントルマン/紳士の贈り物。 |
| 163 |
BRUTUS JOURNAL Gentleman's Issue BARBERS & LAUNDRY |
| 196 |
POST MODERN /GUCCI |
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特別付録
トム・ブラウン監修
ブルータス ジェントルマンブック
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regulars
| 025 |
Et tu, Brute? 「リアーナ」ほか |
| 178 |
人間関係 390
写真/篠山紀信『突撃カウンター』ヨネスケ、西原理恵子
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| 181 |
Begin Your Journey 023 テネリフェ島×Lamborghini ガヤルド LP560-4 スパイダー |
| 183 |
MIX & MASH
「スミン」ほか |
| 192 |
グルマン温故知新 302 ホスタリア・エル・カンピドイオ/きぬたや |
| 194 |
みやげもん 076 仙台張子/次号予告 |
| 157 |
定期購読募集 |
| 195 |
BRUTUS BACK ISSUES |
【SPECIAL CONTENTS】
ジェントルマンなら必携、
とっておきのバーバー・ツール。 |
本誌ページ「BRUTUS JOURNAL」で紹介したロンドンにある世界最古のバーバー、トゥルフィット・ヒル。200年以上もジェントルマンの髪と髭をケアしてきた老舗だ。ジェントルマンなら誰もが憧れる「紳士の聖地」だが、ロンドンにまで髪をカットしに行けないアナタのために、ブルータスお薦めの日本で買えるバーバーツールを大紹介。これらを手に入れれば、我が家もトゥルティット・ヒル気分?
*下の図版をクリックすれば、商品情報を読むことが出来ます。
注)商品情報は特集発売時点(2009年3月15日)のデータですので、それ以降は取扱・在庫状況や値段などが変更になっている場合もございます。あらかじめご了承下さい。 |
結局、本誌では使わなかったのですが、トムによるボウタイの結び方講座などという取材にも、ご覧の満面の笑顔で対応してくれました。
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その男、ジェントルマンにつき。
トム・ブラウンにはこれまで取材などで三度会った事がある。自分は編集者として本当にネックなのだが、わりと人見知りする性格なため、誰と会っても一度や二度ではよほどの事がない限り、そんなに親しくはならない。ましてや、外国人となるとなおさらだ。しかし、トム・ブラウンだけは別だったと言いたいところなのだが、やはり同じである。が、しかし、最初にトムに会った時から、彼のくるぶし丈のスーツには、すんなりと共感し、久々にスーツを着てみたいという気持ちにさせられた。あと、トムは非常に礼儀正しく、かつ自分の確固たる信念のようなものを押し付けがましくない程度に持っていて、そういえば今回のジェントルマン特集にはぴったりな人物だと思い、さっそく取材を申し込んだ。
久しぶりに会うトムは、7月の非常に暑いニューヨークでもいつもとまったく同じ格好、グレイのスーツに、オックスフォードのボタンダウンにタイ、ウイングチップという出で立ちで、涼しい顔をして現れた。ちなみに、トムが同じなのは服装だけではなく、毎日の生活パターンも一緒だという。まず、朝6時くらいに目を覚まし、近所のセントラルパークを走る。そしてフォーシーズンホテルで朝食をとり、9時過ぎから工場に出向いて品質をチェック、その後昼前にオフィスに行き、6時まで仕事をし、夜はシャンパンを飲んで寝る。ほぼ毎日がこの繰り返しだと言う。
今回、トムには現代のジェントルマンのためのハウツー本のような別冊の監修をお願いした。パンクチュアルなライフスタイルを送るトムにとって、すべてにおいてトレンドという意識はまったくない。彼の普遍的なスタイルこそ、現代のジェントルマンが見習うべきヒントがあるのではという狙いは、なかなかいい形でまとめられたような気がするので、ぜひ本誌で確認していただければ幸いです。
●木下孝浩(本誌担当編集)
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フランク・リーダーが送ってくれたジェントルマンズアイテムはこちら。落ち葉や小さなハーモニカ、モンブランの万年筆、モレスキンのノートには手書きでびっしりとメモや絵が描かれています。
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あなたにとって、
ジェントルマンとは何ですか?
ジェントルマンと聞くと、サヴィル・ロウのスーツに<ジェームズ・ロック>の山高帽をかぶり、<ブリッグ>のアタッシェ・ケースを持ちながらステッキをついて歩いている、そんなイングリッシュ・ジェントルマンを思い浮かべてしまいますが、今の時代、そんなベリー・イングリッシュな人は本場英国にもいないそうです。では現代的なジェントルマンとはどんな男性を指し示すのか。まずはファッション関係者を中心に「あなたにとってのジェントルマンは?」という質問を投げかけてみました。
歴史的背景から解説してくれたのはマイケル・タピア。「階級組織が存在するところにジェントルマンというものの起源があります。歴史的には、ジェントルマンとは土地と財産の所有者であり、権力でもってそれを保持してきた人々のことを指します」
様々な例を挙げて詩的に表現してくれたのはフランク・リーダー。「彼(ジェントルマン)は気に入っている小説家の小さな本を持ち歩きます。トーマス・マンやニーチェのエッセイなど。もしかしたら陽気な音を吹くためにハーモニカもポケットに入っているかもしれません。リネンのハンカチで手や汗を拭きます。友人と楽しむために先ほど買ったリースリングワインを持って家へ帰ります。時計もつけていません。興味を持った人と会話をきっかけとして時間を聞くためです」
女性に対する気遣いやマナーだと答えたのはポール・スミス。「外見や身なりだけでなく、優れた英国紳士のように女性にドアを開けてあげたり、公共の乗り物で老人や女性に席を譲ったりといった、マナーや気遣いがさりげなくできるという要素が含まれます。もちろん外見だけで紳士たる部分も表現できますが、それらのマナーや立ち居振る舞いを併せ持つ事で本当の紳士と呼べるようになるのだと思います」
現代にもジェントルマンは生きていると言うマーガレット・ハウエル。「礼儀正しく、他を尊重する人。最近のless formalな社会では、上流階級で家柄が良いとされるジェントルマンは少々時代遅れですが、それにかかわらずジェントルマンは常に生きているでしょう。現代の若者たちにもジェントルマンはいると思いますが、彼らはそう形容されることをどのように思うのでしょうか? 私は喜ぶべきだと思います」
海外のファッションデザイナーたちが口を揃えて言っていたことは「持っている物や着ている服だけで、ジェントルマンになることはできない」ということ。辞書を引くとジェントルマンとは「上品で教養がある男性のこと」または「上流階級の男性」のことを指し、一方似た意味を持つダンディは「服装などの見た目が洗練された男性のこと」を言うようです。過去には「神が創るジェントルマン、仕立て屋が作るダンディ」と評した人もいたようですが、やはりダンディと呼ばれるよりはジェントルマンと呼ばれたいものです。まずは本物のジェントルマン、サー・ポール・スミスに習い、女性のためにドアを開くことから始めてみませんか?
●町田雄二(本誌担当編集)
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ブルータス編集部の“ジェントルマン”、ロケのテスト撮影での一コマ。新婚旅行ではインドでアーユルヴェーダ合宿をしてきたそうです。
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紳士のルールを守る“木下”。
人に直に会いつづけて作り上げた特集です。
木下の話をします。ブルータスの副編、ファッションを担当しています。
業界ではかなり知られている話ですが、木下は携帯を持っていません。ファッションエディターはロケで不在にすることも多い。たくさんのスタッフが動くので、急場の判断も迫られます。それでも彼と連絡を取るには、編集部の電話しかない。
かなり前のことですが、理由を聞いたことがあります。「忘れちゃいました」と言われました。いろいろあってわからなくなった、と。だから、彼は何か重要な案件があると、いつも直接、当人に会いに行きます。「会って話すべきだと思うんです」。
人見知りをする、と自分でも言っています。それでも、大切なことは目を見て直に話す。それが、木下のルールなんだな、と僕は納得したことを覚えています。軽さを嫌う“紳士”なんです。
木下が、そうやって多くの人と直接話しながら作り上げたテーマが「ジェントルマン」です。クラシックでトラディショナルなスタイルへの憧れと、上質で洗練されたモードの間、ココしかないというポイントを探す特集です。
「あなたにとってジェントルマンとは?」
27人にそう問いかけたページは、校正作業が辛かった。読めば読むほど、自分が紳士とはほど遠いことがわかるから。特にフランク・リーダーさんの「人を無情に正さない人(もし相手が間違っていても、ヒントとサポートを与えて間違いを正すのを助けます)」を読んで、うなってしまった。そんなことを身につけるのに、あと何年かかるだろう。自分も間違ってばかりだし、多分…無理かな(涙)。ファッション写真と、テーマに沿った小さな特集を眺めていると、あれこれ物思いにふけってしまう。そんなおもしろい特集に仕上がりました。
早いうちからくるぶしを出す、トム・ブラウン風スタイルだった木下ですが、ジェントルマン特集を作って「10月からは毎日スーツでタイドアップすることにしました」と宣言。編集部を代表するジェントルマンとしての自覚が出てきたようです。
そうそう、木下は今年の春に結婚したんです。めでたい話です。「結婚する」という報告は、今年の年賀状の片隅に小さく書いて済ましてました。新婚旅行で1週間休みたい、という相談は、目の前に座っているのに、メールで来ました。
いったい、どっちなんだ。
●西田善太(ブルータス編集長)
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