マガジンワールド | ブルータス - BRUTUS | 675
  • 目次 & SPECIAL
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No.675 CONTENTS

features

018 泣ける映画。
020 BRUTUSが映画関係者100人と選んだ泣ける映画ランキング。
021 泣ける映画の相関関係。
026 ジャンル別、泣ける映画ランキング。
友情、恋愛、子供、家族、戦争、スポーツ、動物、人生
034 映画関係者100人の泣ける映画ベスト5。
036 あの人が泣いた映画。
北川景子、チャーリー・カウフマン×スパイク・ジョーンズ、西田敏行、阿部サダヲ×瑛太×宮藤官九郎、伊坂幸太郎、ピクサー、山田洋次
065 あなたの悩みを解消します。
115本の笑える映画。
080 泣ける映画の構造分析。
084 来年公開、話題の3作品、ひと足先に涙する。
090 リリー・フランキーが語る 女優の涙は美しいか?
092 映画界が涙した
本当にあった泣ける話。
094 二宮和也が泣いた映画。
096 泣ける新作映画さん、いらっしゃい!
 

regulars

011 Et tu, Brute?  「ピンク」ほか
053 Brutus Best Bets 新製品、ニューオープン情報
110

人間関係 394
写真/篠山紀信『うけつぐ』片岡千之助、片岡仁左衛門

113 Begin Your Journey 027 オーベルジュ・ブランシュ富士×NISSAN
115 MIX & MASH
「東信」ほか
124 BRUT@STYLE 221 Roadshow
128 グルマン温故知新 306 キュイジーヌ濱下/夜食屋275
130 みやげもん 080 金目だるま/次号予告
103 定期購読募集
109 BRUTUS BACK ISSUES
 
【SPECIAL CONTENTS】
あなたの悩みを解消します。笑える映画ダイジェスト。

泣ける映画も見たいけど、笑える映画も楽しみたい。感動したい日もあるけれど、思いっきり笑い飛ばしたい日もある。ということで、今回のBook in Bookは「笑える映画」。23の症状別に“処方箋”となる作品をセレクトしました。ここでは、その中から6つの症状とその“処方箋”をダイジェストで。“処方箋”の詳しい説明は本誌にてご覧下さい!
※DVD発売元略語リストはこちら

From Editors 1

92年の「Dangerous Tour」を収録したDVD『ライヴ・イン・ブカレスト』。体の隅々まで完璧にコントロールするかのようなマイケルの動きは、まさに「神の域」。『THIS IS IT』観賞後に、DVDを改めて見ると、また違った余韻に浸れます。映画の前に見ておくと、さらに泣けるかもしれません。


最新版・泣ける映画、
『THIS IS IT』で流した涙。

映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』を見ました。今年7月に予定されていたライヴのリハーサル映像を編集した作品で、最新にして最後の「歌い踊るマイケル」がそこにいました。スーパースターである反面、常に好奇の目にさらされ、90年代後半以降は自由に歌い、踊ることを許されなかったマイケル。彼が「THIS IS IT(これが最後だ)」と必死にライブの準備をする姿は、エネルギッシュであり、どこかユーモラスでもあり、なにより美しいものでした。途中、『ビリー・ジーン』のパートがあり、マイケルの代名詞のムーン・ウォークを心待ちにしていると……。曲が終わった時、自分が涙を流しているのに気が付きました。

なぜ泣いたのか。「泣ける映画」の特集を作った今ならわかります。「泣ける映画の構造分析」(p.80)にて、脚本家の三宅隆太さんが解説していますが、「主人公のキャラクターを把握し、その人物に感情移入する」ことで、観客の目に涙が溢れてくるのです。神々しいまでに輝いていたマイケルを、多くの人が仰ぎ見た時代があります。劇中のマイケルは思うようにならぬ自分を認識しつつ、懸命に「全盛期」を再現しようとしていました。『ビリー・ジーン』の瞬間、「人間マイケル」の体温のようなものを感じたのでしょう。というように、今号は「泣ける映画」の受け取り方を変える一冊になるはずです。

『THIS IS IT』には、「まさにこれだ!」の意味もあるそうです。もしライヴを行っていたら、マイケルは観客を前に「まさにこれだ!」と全身で感じ、「ファイナル・カーテンコール」発言を翻しただろうと思うと、残念でなりません。

 

●山口淳(本誌担当編集)

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From Editors 2

試写会で上映するのは、スティーブン・スピルバーグとピーター・ジャクソンの最強タッグで早くも話題の『ラブリーボーン』。2010年1月29日より丸の内ピカデリーほかにて公開に先駆けて、「ブルータス座」にて試写会を開催いたします。(※応募要綱など、詳しくは、本誌をご覧ください)

年明け早々のブルータス座、
ゲストはホンマタカシさんです。

ブルータスの定例カルチャーページ「MIX&MASH」で知る人ぞ知る人気連載コラムだった、写真家・ホンマタカシさんの「独身と映画」。毎回、そのコラムを読んだ方々から、「ホンマさんが、本当にこんなこと言うの?」と聞かれるほど、ホンマさんが、映画の話、いや、映画の話以外でも、歯に衣着せぬ辛口(オモシロ?)コメントを炸裂させていた連載でありました。現在は惜しまれつつ休載となったこの連載、実は、この映画特集で復活しています。「泣ける新作映画さん、いらっしゃい!」なるコーナー内で、あのホンマ節を堪能することができるのです。今回、ホンマさんに観ていただいたのは、『牛の鈴音』という韓国映画史上最も観客を動員したドキュメンタリー映画。観る前から、「これ面白いの?っていうか、泣けるの?」と、この映画のタイトルと、ものすごく地味なフライヤーに半信半疑のホンマさんが、一体、映画を観て、どのような感想を残すのか、で、冷酷だと言われるホンマさんは泣ける映画で本当に泣いたのか……。これは、本誌を観てもらってのお楽しみとして、実は、なぜ、ホンマさんがこの特集に登場しているか、と言いますと、映画特集で恒例となっている特別試写会「ブルータス座」でゲストとして登場いただき、この人気コラム「独身と映画」をトークショーとしてやっていただくことになったからなのです。「ホンマさんが、本当にこんなこと言うの?」を生で確認するチャンス。話題の超大作「泣ける映画」と、生「独身と映画」。豪華な2本立てで、みなさまのお越しをお待ちしておりますので、ぜひ、ふるって、ご応募ください。

 

●伊藤総研(本誌担当編集)

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From Editor in Chief

『タイタニック』
アルティメット・エディション


かつてのロードショー、編集部の同僚3人で観ました。帰り際、同僚たちは僕の泣きつかれた顔を見て、目を丸くしていましたね。いいじゃないか! 弱いんだから。

映画館で泣くのが恥ずかしかったあの頃。
暗闇で人知れず涙を拭う技術には自信があります。

年を重ねるほどに涙もろくなるのは人の常でしょうが、僕には当てはまりません。僕は、子供のころから、涙腺のコックがゆるみがちでありました。

本で泣きます。昔、横須賀線のボックス席で、浅田次郎『ラブレター』を読んで号泣し、前に座った初老の男性に「大丈夫ですか?」と声をかけられたことがあります。お礼に本をあげました。おじさま、読んでくださいましたか?

コマーシャルでも泣きます。たとえば、ゲーム『ピクミン』のCMソングで泣きます。東京ガスのガスパッチョのCM、織田信長(ピエール瀧)が本能寺に帰るシーンでも泣きます。僕はだから、15秒で泣ける。ピエール瀧で泣ける。僕は、「泣ける男」なのです。

映画? 泣くに決まってます。僕は『タイタニック』で7回泣けたんですよ。

昔は、映画館で泣くのが本当に恥ずかしかった。隣の人にばれないように、涙を拭くんです。眼鏡を直すふりをして、人差し指で拭います。隣にいるのが、親だろうと、恋人だろうと、友人だろうと、見知らぬ人であろうと、泣いてることを悟られたくない。でも休憩の明かりがついたら、目は真っ赤だったでしょうね。

さて、今はどうなのでしょう。デートでも男は泣けるんでしょうか?

涙腺ゆるすぎの僕なので、「泣ける映画」のセレクトには気を遣ってます。脚本家、監督、プロデューサーといった映画を愛し、映画を観つづけ、映画を知る100人に、ジャンルごとのベストをセレクトしてもらいました。ですから、お涙頂戴のセラピー映画は入っていません。泣かせる、じゃなくて、泣ける。

この特集は、観ている側の感情移入の深さが尺度になっています。脚本も演出も演技も音楽もすべてがひとつになって、観客を巻き込むその強さをあらためて思い返してもらえるように。読み終えれば、泣ける映画は素晴らしい映画である、という編集時の仮説が、正しいことがきっとおわかりいただけるかと。

僕は101人目のセレクターの資格はありません。『タイタニック』を7回観たんじゃなく、『タイタニック』1本観るだけで、7カ所号泣したんです。

どうにも泣きすぎなもので。これはこれで問題ですね(涙)。

 

●西田善太(ブルータス編集長)

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