マガジンワールド | ブルータス - BRUTUS | 680
  • 目次 & SPECIAL
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No.680 CONTENTS

features

028 時代を超える、日本のロックの熱。
030 日本のロック 愛
031 スゴロック! 日本のすごいロックの系譜。
036 奥田民生 ロックンロールは日常にあり。
040 高橋幸宏×小山田圭吾 日本のロックが国境を越えた瞬間。
044 佐野元春 日本語のロックンロールを求めて。
046 Superfly & Chatmonchy ライブ・イズ・ライフ。
048 私的ロック論。
054 愛しのロックンローラーへ。
080 矢沢永吉、日本武道館107回の記録。
084 新鋭バンドをピックアップ、都市別ライブハウスリスト。
086 箭内道彦が心を奪われたライブDVD20。
088 日本のロッカー、かく語りき。
090 日本のロックを支える、凄腕サイドメンたちの肖像。
094 憧れのオールタイム・ロック。
098 ロックの夢を繋ぐのは、女子!?
100 ロックンローラーに捧ぐ。
061 日本のロック 名盤・愛盤・珍盤162 木村カエラ、初めてのレコ屋巡りへ。/サンボマスターが語る、「我が狂おしいまでの愛盤」。/レコジャケ大喜利十番勝負。/名盤97枚で辿る、日本のロック40年史。/2010年、日本ロックの手引き。
104 Brutus Suit Catalogue 2010 S/S
 

regulars

017 Et tu, Brute?  『The Jersey Shore』ほか
073 Brutus Best Bets 新製品、ニューオープン情報
134

人間関係 399
写真/篠山紀信『屋上舞踊』黒田育世、横町慶子

137 Begin Your Journey 032 シボレー カマロ
139 SUPREME BRUTUS
「スライ・ストーン」ほか
148 BRUT@STYLE 226 DRESSING OF D.B. SUITS LIKE DAVID BOWIE.
152 グルマン温故知新 311 アポンテ/自由が丘ベイクショップ
154 みやげもん 085 南蛮人形/次号予告
129 BRUTUS BACK ISSUES/定期購読募集
 
【SPECIAL CONTENTS】
レコジャケ大喜利五番勝負

誰の中にも存在する「心の名ジャケ」の数々。あらゆるロックなレコードやCDに精通するロック漫筆家・安田謙一さんと、JAZZBO RECORD-MART店主・横山憲さんが、テーマ別大喜利方式で名レコジャケを紹介していきます。本誌では10テーマ各3枚ずつを掲載。ここでは、5テーマ各1枚を見せちゃいます。

From Editors 1

箭内さんページ用に集めたライブDVDの一部。浜田省吾さんのDVDを見て『路地裏の少年』『終わりなき疾走』をそらんじられたのには、我ながらびっくり。高校時代の「ロック」に再会して、懐かしくも新鮮な気持ちに。


みなさんの心の中の「ロック」、
この一冊を機に探してみてください。

そもそも「ロック」とは? ロックというと、「革ジャン+革パン」を想起しがちですが、それだけではないでしょう。個人的に、日本でロックだと思うのは奥田民生さん。装飾なしで心に響く歌詞、シンプルだけど奥深いサウンド、全身から漂うユーモア、様々なライブをふらっとこなす身軽さ…。そのすべてからロックを感じます。革ジャンうんぬんのロックからは対極にありますが、また、取材時にご本人からやんわり否定されましたが(詳細は本誌p.38)、自分の中で揺らぐことはありません。10人いれば10のロックがある。それこそ、我々がロックに惹かれる理由ではないでしょうか。今回の特集では、多くのミュージシャンの方々にそれぞれのロック観を語ってもらいましたので、ぜひご自身の「ロック」と重ね合わせてみてください。

ロックの幅広さについては、p.86-87の箭内道彦さんのライブDVDセレクションが象徴しています。忌野清志郎さん、斉藤和義さん、矢沢永吉さん、椎名林檎さん、ユニコーン、アリス、そして吉田拓郎さん…。ニューミュージックやフォークでくくられるアーティストもいますが、そんなジャンル分けを超える力が「ロック」という言葉にはあります。箭内さんには「何曲目のここ!」のように、具体的なロック・ポイントを挙げてもらいましたので、ぜひそちらも参考に。

誌面ではどんなに言葉を費やしても「音」は伝えられません。この一冊が、みなさんの思い出の「ロック」を呼び覚まし、新しい「ロック」に出会うきっかけになれば幸いです。

 

●山口 淳(本誌担当編集)

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From Editors 2

心からの感謝を込めて、
彼らにこの特集を捧げたい。

80年代半ばに一度だけ、忌野清志郎さんに話を聞いたことがある。約束の時間を1時間ぐらい遅れてきて、でもとても誠実に受け答えしてくれた。加藤和彦さんも一度だけだった。当時の六本木のご自宅にお邪魔し、地下のスタジオでスライ&ロビーの話をうかがった。そして今回、別の取材で行った新宿 PITINNはちょうど浅川マキさんの大晦日公演の最中で、そのポスターを横目で見ながら「ウワァ、観てぇ」と、つぶやいていたーー。

この特集を作る前後に、敬愛する多くのロッカーたちが往ってしまった。訃報に接するたびに、こんな恵まれた立場にいながら、なぜもっと彼らの話を聞く努力をしなかったのか、と唇を噛んだ。でも今思うことは、彼らと同時代に生き、彼らの素晴らしくグルーヴィな音楽に触れてきたからこそ、この特集を作ることができたのだということ。

心からの感謝を込めて、彼らにこの特集を捧げたい。

Requiescat in Pace : Kiyoshiro Imawano, Kazuhiko Kato, Maki Asakawa, Kaori Kawamura, Futoshi Abe, Masahiko Shimura, and more.

 

●湯澤和彦(本誌担当編集)

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From Editor in Chief


輝くステージに総立ちの観客、という武道館シーンが表紙です。アルバム紹介は総数275枚。日本のロックを語った人、77人。ブックインブックは「日本のロック、名盤・愛盤・珍盤」。木村カエラさんの「初めてのレコ屋巡り」から「日本のロック40年史」まで、びっちり。

日本のロック♡愛。
新編成の編集チームは、とにかく語る。
語り過ぎるのです。

特集の振れ幅が大きいので、なかなか気づかれないのですが、ブルータスは特集ごとに担当編集チームの色が出ます。テーマへの切り込み方や構成は、どんな特集でも「ブルータスになってしまう」のですが、仕上がりの微妙な違いに、編集者の個性…というより、“好み”が出ます。

たとえば、年初のランニング特集「世界で走ろう!」(#678)は、さかのぼれば2008年の「ワンダーフォーゲル主義」(#650)と同じテイスト。ベースはファッションエディターチームなので、ビジュアル選びが上手。理屈でも気分でもない「気持ち」を伝えるのがうまいチームです。「泣ける映画」とか「ニッポン鉄道の旅」とか、ちょっと匂いが似ています。

前号の「吉本隆明特集」(#679)は、2008年「ザ・三谷幸喜アワー」(#641)と同じチーム編成。お持ちなら読み比べてみてください。編集の構成枠を突き詰める。突き詰めたら、後は自由にはじける。考え抜いて、悩み抜いて、〆切に遅れる作り方です(みんな大変)。「全国民に捧げる読売巨人軍特集」(#666)にも、少しその色合いが入っていますね。

特集の振れ幅が大きくても、読むとブルータスになっている。よく聴かれるそのワケは、「特集テーマ」×「編集チーム」を最適にかけあわせてるからなんです。

「日本のロック♡愛」は新しい編成です。去年の夏頃から動いていたチームは「とにかく語りたい、語り足りない、語り尽くしたい」という音楽愛のカタマリ。企画会議も長いし、ちょっと尋ねると隣に座って延々と話し続ける。その「ページが足りない圧力」に負けて、分量を少し増やしましたが、それでも満足せず、ページ余白にトリビアまで入れちゃってます。対談をこそいで削って、話の芯を明らかにするのが編集だと思うのですが、「語られたひとつひとつの事実が“証言”になるんですから、文字数は限界まで増やして」というのも、また編集。

だから、この号は相当に読みでがあります。ありすぎるくらいに。

このチームは気分や雰囲気や気持ちじゃなく、「愛を語る」ための編集チームとします。

 

●西田善太(ブルータス編集長)

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