ブルータス - BRUTUS | 724

マガジンワールド|株式会社マガジンハウス
 

No.724 CONTENTS

features

020 特集
ラーメン、そば、うどん。
022 世の中の価値観はどう変わっていくか?/大澤真幸、宇野常寛
022 私の好きな麺の話。
032 ラーメンと戦後日本史。
036 ラーメン、本当の名店はどこだ!
040 東京の老舗〈神田まつや〉で教わる蕎麦の楽しみ方。
042 蕎麦の基本&ことば解説。
044 現代蕎麦人の系譜。
046
全国12大うどん徹底検証。
048 讃岐うどん、31変化。
050 ラーメンを知る。
051 TOKYO麺BOOK2012
076 わざわざ行きたい、ニッポンの旨い麺。
078 語り尽くせぬ究極の魔味、ラーメン二郎。
080 麺・異種格闘技マッチ。
082 関西割烹が繰り出す極上麺。
084 ラーメン先進都市・京都の最前線を追跡せよ。
086 ラーメン座談会・番外編、地方の名店はココだ!
088 「物語」のある御当地麺10選。
090 長澤まさみさん、どうして麺は人を幸せにするのですか?
 

regulars

009 Et tu, Brute?  「ヴィクトリア・ベッカム」ほか
093 Brutus Best Bets 新製品、ニューオープン情報
102 人間関係 443 写真/篠山紀信
『ガマの油と歩道橋』役所広司
105 クルマのある風景 22 「シトロエン DS4」(撮影/笠井爾示)
107 SUPREME BRUTUS 「ウミット・ベナン」ほか
116 BRUT@STYLE 266 LONG LINES.
120 グルマン温故知新 355 ドゥエ リーニュ/スモール ワンダーランド
122 みやげもん 129 踊り雀/次号予告
101 BRUTUS BACK ISSUES/定期購読募集
 
【SPECIAL CONTENTS】
土地の数だけうどんはある!? 全国12大うどん徹底検証。
一口に「うどん」と言ってもその種類は千差万別。太さ、カタチ、コシ、食べ方までいろいろなんです。きしめん、温麺(うーめん)、味噌煮込み……、ここでは、代表的な御当地うどんを検証してみました。実際に食べられる店の情報は本誌にてご紹介!

 
From Editors 1

シャッター二郎(本誌P78脚注参照)を体感すべく、早起きして来たつもりが、すっかり出遅れた編集チーム。後に、本当のシャッター二郎とは、朝までお酒を飲んで、その足で向かうことだ、とベテランジロリアンに薫陶を受けた。全方位的に完敗。

ラーメン二郎と対峙し、
あの秋の日の泪を思い出す。

「君はラーメン二郎を食べたことはあるか」。麺特集制作は、隆盛極める、『ラーメン二郎』を詣でることから始まった。胃カメラを飲む前日のように前夜PM9:00には固形物の摂取終了、万全の体勢を整える。しっかり就寝、翌日AM9:30、濃いめの烏龍茶片手に、『ラーメン二郎 三田本店』集合。が、すでに店内には麺をすする音、列をなす人、そして食べ終え、ガッツポーズをして店から飛び出てくる女性……。いきなり時間と場所の感覚を歪められる。冷や汗と胃液がほとばしるまま、入店。「ぶた入りラーメン 野菜増し」。山と積まれた野菜を食し、かき分けるように麺を引っ張り出して、食べる。食べる、食べる。が、なかなか減らない、いやむしろ増えているのではないだろうか。隣のベテラン・ジロリアンの丼の中身はみるみる減っていくが、こちらに減る様子はない。食べる、苦しい、もうやめたい、負ける訳にはいかない。胸が苦しい、もう止まりたい……。なんだ、この感覚は。あれだ、800m走の苦しさだ。ギリギリ全力で走れる距離。しかし、700mくらいのところで、アタマに酸素がいき渡らなくなり、思考がストップ、もうやめたい、もうやめたい。でも、止まることは男の沽券に関わる。泪ながらになんとか完食、ベテラン・ジロリアン余裕綽々、そして敗北感。二郎を食べることを試合と呼ぶ人がいるという、確かにそうだ。負けて泪、勝って泪。これだけ語れて食べて一杯700円。

二郎を筆頭に、今回の特集取材で、麺を作り、味わい、語る人々と出会った。「ラーメン、そば、うどん。」それぞれの人が究極の一杯を探し続ける旅。もう見つけたという人は、今回の特集の中からシンパシーを、まだ見つかっていない人には本当の遭逢を。幸せなごちそうさまと出会えますように。

 

●杉江宣洋(本誌担当編集)

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From Editors 2

蕎麦屋とは酒を飲む処と実感させてくれる「神田まつや」。都下の名店といえばまずここですが「いやぁウチは街の蕎麦屋ですから」とにっこり、粋な大旦那もご健在。

マニア談義不要、その楽しさ。

いきなりですみませんが、蕎麦好きです。週5回くらい食べてることも良くあるし、年越しはもちろん年明けにも蕎麦。というか蕎麦なら普段から食べまくってるのであまり年越しという意識すらありません。でも、蕎麦通とかマニアを目指そうと思ったことは一度もありません。麺は、気取らず食べられるところもその良さじゃないでしょうか。魅力的な食べ物だけど、どこか親しみやすい。面倒くさくない。名店と言われるところでも決して敷居は高すぎない感じ。でも良い店は一軒ずつちゃんと個性があって、食べ歩く楽しみも奥深さもある……というわけで作りました、「ラーメン、そば、うどん」のガイドです。実は少しだけ、昨年春の「おいしい酒場」特集(4月15日発売)のガイドを踏まえてます。どちらも店毎に個性は様々だけど、あくまで入りやすく気軽に通える。「酒場」にも通じるところでしょうか。目まぐるしい流行の変化と新店参入が続くラーメン。基本を外さない温故知新ぶりが印象的な蕎麦。讃岐を筆頭に全国各地のスタイルが展開するうどん。これほど多様な個性が花開いているあたりも、麺の麺たるゆえんでしょう。食べ歩きのお供に、定番の一軒を見つける手がかりに、お役に立ちますよう。

 

●渡辺泰介(本誌担当編集)

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