金澤 福うさぎの銘菓 福うさぎ
手みやげをひとつ (291)
金澤 福うさぎの銘菓 福うさぎ
「最近はTV番組の出演であっちこっちに招いてもらって、珍しいもの、おいしいものに出合う機会が増えましたね」
北海道では、羊羹を塗ったご当地パンを見つけ、静岡ではトマトベースのだしにパスタを浸して食べる「つけナポリタン」も体験。スマートフォンには旅先で発見した料理写真がたくさん保存されている。
「金沢にはよく通っていたんですけど、帰りに駅のお土産コーナーをのぞくのが楽しみで。どうぞ、とすすめられて試食して、これはいいな、と気に入ったのが『福うさぎ』だったんですよね」
見かけがかわいらしいので、ビジュアルとは違う内容に驚いた。もっちりした薄皮の蒸しまんじゅうで、餡は五郎島金時、能登大納言、棒茶、能登産かぼちゃ、石川県産ゆずの5種類がある。何気なく口にした五郎島金時が、「おいしかったんです。さつまいもの甘さが、そのままお菓子になった感じ」。
ほかのお菓子を買う予定だったのが、売り場を一周している間に、あの小さなうさぎが忘れられなくて、舞い戻った。
「もう一度、試食してしまいました(笑)。だって、人にあげるなら、ちゃんと味を確かめたいじゃないですか?」
食べるときは、かわいいうさぎを、ぱくっと一口で?
「ふたつに割って食べますよ。中身もそれぞれ違うので、見たくなるんですよね」
寺田さんとお菓子、イメージ的にあまり結びつかなかったけれど、実は大好きだと言う。そして贈る人のためにも自分のためにも、丁寧に選ぶ。これからは、「スイーツ王子」と呼んでもいいのかもしれない。
かなざわふくうさぎのめいかふくうさぎ●石川県金沢市袋町1・1 かなざわはこまち1F ☎076・225・8200 賚10時〜19時、不定休。石川県の名産品を中心とした素材を使用して作る福うさぎは、1個160円。10個入り(5種)1,300円、15個入り(5種)1,900円。JR金沢駅ほかでも販売。
http://www.fukuusagi.jp/