マガジンワールド


年齢を重ねて気づく“本物”を感じさせてくれます。

手みやげをひとつ (249)

谷井農園のピンクグレープフルーツジュースと
レモンジュース

年齢を重ねて気づく“本物”を感じさせてくれます。


main

 

ジャーナリストとして世界を飛び回っていた蟹瀬誠一さん。さぞや、おいしい物にたくさん出合ってきたと思いきや、「いえいえ、鉄砲玉がとんでくるようなところばかり行っていましたから」と苦笑い。食べ物には無頓着だったが、「年齢を重ねると、絵画であれ、なんであれ、本物のよさに気づいてくるじゃないですか。食べ物も同じです。名の知れたものというよりは、作り手の熱意が伝わるものや安心なものをおいしいと感じるようになりました」

そんな蟹瀬さんを感動させたのが、和歌山県有田にある谷井農園の天然果汁のみのジュースだ。果物の産地、搾り方、殺菌法にまでこだわって作っている。おいしい物を探す天才という妻・令子さんが見つけてきたものだが、「これまでおいしいと思って飲んでいたものを受け付けなくなってしまいました。お酒好きですが、コップ1杯のジュースだけは、毎朝欠かさずに飲んできたんです。一気に飲み干すのが習慣でしたが、これは飲み口をよくするための甘味や香料などが入っていないから、一気にいけません」

ふだんの朝はピンクグレープフルーツをコップに半分ほど注いで味わうように。ゴルフに行くときはレモンを蜂蜜と炭酸水で割って持参する。自家農園の有機栽培レモンを果肉ごと搾っただけのジュースは、驚くほど濃密でとろとろ。酸味も苦味もしっかりあるが、飲み進むほどにおいしくなっていく……。

「疲れも吹き飛びますよ。おいしさを味わうだけでなく、健康的に暮らしてほしいという願いも添えて、講演会でお世話になった方などに差し上げています」

その際は、“心ばかり”の熨斗を添えて。

「“御礼”だと大げさだし、季節の挨拶だと、相手に返礼の心配をかける。でも、“心ばかり”なら気軽に受け取れるでしょう。実は妻の受け売りですが(笑)」

蟹瀬誠一さん
かにせ・せいいち 国際ジャーナリスト、キャスター

prof

ジャーナリストとして活躍するほか、明治大学国際日本学部教授として教壇に立ち、講演会も行うなど、仕事は多岐にわたる。人脈も幅広く、妻によれば、洋服代より多く贈り物代に消えているらしい。



たにいのうえんのピンクグレープフルーツジュース、レモンジュース●“からだにとって、本当においしいものを”にこだわり、オリーブオイルや梅干しなども作っている農園。ピンクグレープフルーツは、フロリダの単一農園の完熟したもののみを収穫し、和歌山で搾ったもの。720ml 1,050円。レモン500ml 1,050円。問い合わせ 谷井農園蕁0120・44・5554

撮影・岩本慶三 文・齋藤優子