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本家鎌倉のすっぽんこんぶ

手みやげをひとつ (275)

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本家鎌倉のすっぽんこんぶ

海外の公演にも持参するほど好きな日本の味。



本家鎌倉のすっぽんこんぶ

 
ブラジルで生まれ育った小野リサさんが、日本に帰国したのは10歳のとき。それまでは塩昆布というものが存在することさえ知らなかったそう。しかし初めて口にして深みのある味わいに感動、これが日本の味だと思い及んだという。

「日本人で昆布が嫌いな人って、あまりいないように思います。『すっぽんこんぶ』はそんなおいしい昆布をすっぽんのスープと実山椒でじっくり炊き上げたもので、両方のうまみが凝縮されて滋味豊かな奥深い味になっているんです」

鎌倉で供されていた料亭の味を甦らせたという「すっぽんこんぶ」は、北海道道南産の天然真昆布を群馬県嬬恋村の清流で育てられたすっぽんで取った出汁と、丹波産の実山椒で炊き上げた逸品。

「おすすめは熱アツのごはんにのせて、緑茶を注いだお茶漬け。すっぽんのエキスと昆布のうまみがじんわりにじみ出て本当においしいんです」

いまや海外の公演にも持参するほどの常備食だが、知ったのは3年ぐらい前。

「母が取り寄せるようになって、それがきっかけでいろんなお使いものにするようになりました。値段も手頃なので、お歳暮にしたり、子どもたちがお世話になっているお母さまたちに差し上げたり、音楽仲間に贈ったり。仕事でもプライベートでも手みやげの定番ですね」

ただ、なぜかまだ海外の方々への贈り物にしたことはないという。日本人にとりわけ愛される味だから日本人限定にしているわけではないということだが……。

「でも、そういえば以前ブラジルから来日したアーティストたちが、ホテルに置いてあったスティック入りの昆布茶を飲んで大感激したことがあったんですよ。いままで味わったことがない素晴らしい味だって。で、おみやげにいっぱい買って帰りました。『すっぽんこんぶ』も贈ったら大喜びしてくれるかしら(笑)」

小野リサさん

おの・りさ 歌手

小野リサさん

心安らぐナチュラルな歌声で、ボサノヴァを日本人に浸透させた第一人者。J-POPの名曲をボサノヴァテイストでカバーした好評の"ジャポン"シリーズ第3弾『ジャポン3』が発売中。
http://www.onolisa.com/



ほんけかまくらのすっぽんこんぶ●神奈川県鎌倉市小町2・8・16 鶴岡会館第二ビル1F 電話&FAX 0467・23・1500 営業時間 11時30分~18時、不定休。古都鎌倉の料亭に伝わる秘伝の味を現代に再現した「すっぽんこんぶ」(60g)1,000円。インターネットで注文可能。
http://honke-kamakura.com/

撮影・千葉 諭 文・一澤ひらり