MISSION 36 : “今夜はオシャレして、街へ繰り出そう!”。そんなときも味方になるのが、赤リップ。意外にも相性ヨシのメイクコーディネートをマスターして。
その人だけが持つ美しさをメイクのUDAさんが引き出す、そのプロセスに注目!
夜遊びをテーマにした
テンション高めのフルメイク
「葉月さんのDJというプロフィールから思い描いたのは、夜のシチュエーション。彼女の希望もあって、スタイリングはカジュアルなスウェットを。そこにかっちりしたフルメイクを合わせて〝アッパーな女の子が夜遊びへ!〟という気分でつくっていきました」(UDAさん)
赤いリップは、真っ先に決めたポイント。
「選んだのは、真っ赤よりもワントーンダークな深い赤(3)。僕が最近注目している色でもあり、偶然にも、彼女の日焼け感のある素肌のトーンにマッチしたので、この色に決めました」(UDAさん)
主張する色をつける場合、リップライン(5)はくっきり描くことが多い。けれど、ペン先をつぶして縁取ることで、繊細な曖昧さを残し、肩の力が抜けた雰囲気に仕上げる。
ところが、この赤いリップメイク、実は、葉月さんが「塗ると強くなりがちで……」と、少々敬遠している色。
「目鼻立ちがハッキリしているので、そんな苦手意識があるかも、という予想はついていました。でも、それはたぶん赤いリップが悪目立ちした結果。今回は全体をパッと華やかにする意味でしっかりアイメイクしますが、強さが均一化できるので、リップメイクだけが浮くことはありません」(UDAさん)
瞼は3色のアイカラーを使用。淡いトープ(1‐左)をアイホールの内側に広く塗った上から、目尻が強くなるよう濃いトープ(1‐中央中)を。目の際はダークな茶色(1‐中央上)で締めたうえで、目の縁に沿って目尻を下げてから外に延ばすアイラインを描く。マスカラ(2)も上下にたっぷり塗り、さらにインパクトを強めた。
ベースメイクにも臨場感を
ヴィヴィッドな口元&目元に目がいきがちだけど、ベースメイクにも工夫が。
「夜の街にべったりした肌は似合わないので、透明感があるツヤを残した肌に。チークはブラウン(4)を使い骨格を際立たせ、キリッとした印象にまとめています」(UDAさん)
葉月さん(美容師)
「DJである彼女が
紡ぎ出す音を聴くと、
とても格好いい。〝目鼻立ちの整った
女性的な美人〟
という第一印象を
気持ちよく
裏切ってくれた
クールな人です」─UDAさん
メイクアップ: UDAさん
UDA≫ メイクアップアーティスト。本誌をはじめとしたファッションやビューティページのほか、舞台のメイクプロデュースも手がける。緻密な理論とメイクの常識を覆すオリジナルのテクニックにも注目が。本企画では、街でのモデルハントから、ヴィジュアル全般のディレクションまでを担当。