マガジンワールド

ニッポン美人化計画 Mission 40: 気分を上げるリップグロスで“モテメイク”

BEAUTY
街行く女性を美しく変身させる大人気企画が連載に!
その人だけが持つ美しさをメイクのUDAさんが引き出す、そのプロセスに注目!


 
Photo: Jun Kato(object)   Text: Ryoko Kobayashi - スウェットパーカ ¥11,025(ワラワラスポーツ | バンブー ルナ)
Photo: Jun Kato(object) Text: Ryoko Kobayashi – スウェットパーカ ¥11,025(ワラワラスポーツ | バンブー ルナ)

奔放な気分を引き出す、
ピンクのリップグロス

「先日、イベントでバニーガールのメイクを担当したら、グロスを塗ったちょっとエロいリップに、女の子たちがとてもはしゃいでいて場が盛り上がったんです」(UDAさん)
セクシーなメイクがこんなに気持ちを上げるのか、と再確認していた矢先、出逢ったのが金田さん。
「黒髪ボブで上品な雰囲気。けれど、アメリカンアパレルで買い物していたのを見ると、少し大胆なカッティングやフィット感のある洋服も気になる様子。それなら、今僕が気になっている奔放なメイクもしっくりくるかもと思い、グロスに挑戦しました」(UDAさん)
ベースメイクで肌の血色を整え、瞼はベーシックカラーのブラウン(2)。
「本人が普段凝ったメイクはしないというので、簡単な方法に。ペンシルタイプのアイカラーを二重幅に塗り、ブラシで素肌との境目を5回ほどなでてなじませるだけ。広げすぎてグラデーションにならないように気をつければオッケーです」(UDAさん)
アイラインは女らしさを意識した2色使い。
「ブラウン(3)のペンシルで睫毛の間を埋めた後、リキッドの黒(5)でアウトラインを。目のフレームに沿って描き、目尻は下瞼の涙袋の延長線まで下げてから真横にのばします。ロングラッシュを目指して、マスカラ(4)は上下に塗りました」(UDAさん)
グロスは、ピンク(1)。ブラシで、輪郭をはみ出さないようにざっくり重ねる。
「少し崩したほうがマッチすると思って眉はオフし、唇にはヴィヴィッドな色を効かせました」(UDAさん)

気分を上げる〝モテ〟もときにはあり

実は、この連載で、リップメイクにグロスを使うのは初めての試み。
「グロスの色っぽさは、モテるメイクのひとつでもあります。モテを基準にすると、大多数に埋もれて個性が隠れやすい面もあって、あえて避けてきましたが、単純に気持ちが上がる。そういうメイクをレパートリーにしてもいいと思います」(UDAさん)


今月のミューズが生まれるまで


金田優美さん(学生)

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2013. 11. 8 at Shibuya
(Photo: UDA)

アメリカンアパレルの
ショップで
見かけた彼女。

「すれ違いざま、
小動物のような
かわいらしさが目を引いた。

清楚な印象だけれど、
奔放なデザインの
洋服も好きそう。

そのコントラストに
興味をそそられました」

─UDAさん



メイクアップ: UDAさん

UDA≫ メイクアップアーティスト。本誌をはじめとしたファッションやビューティページのほか、舞台のメイクプロデュースも手がける。緻密な理論とメイクの常識を覆すオリジナルのテクニックにも注目が。本企画では、街でのモデルハントから、ヴィジュアル全般のディレクションまでを担当。

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グロスはリップブラシで丁寧に重ねる。輪郭はきっちり取りすぎず、はみ出さない程度にラフに重ねていく。
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アイカラーを二重幅に広げてぼかすプロセスでは、ブラシをあてるのはあくまで素肌との境目のみ。