ニッポン美人化計画 Mission 43: にじみ出る“色気”をメイクでも表現。
その人だけが持つ美しさをメイクのUDAさんが引き出す、そのプロセスに注目!
今また新鮮!
超定番の白シャツの色気
海外で働くことを目指し、就職活動中の宗本さん。将来を考えるきっかけとなったNY旅行で見つけた真っ赤なリップがお気に入り。
「そんな普段の様子や洋服の好みを聞くうちに出てきたアイデアが、ドラマ『ロングバケーション』(96)の山口智子を思わせる、白シャツにハイウエストのデニム。永遠ともいえる定番スタイルだけど、見慣れたシンプルさがかえって色気をにじみ出させることに。メイクのポイントは、リップ。爽やかなナチュラルにはせず、色っぽくすることで魅力が増すと思いました」(UDAさん)
肌にファンデーションは塗らず、コンシーラー(1)で赤みのバランスを整え、そのあとメインのリップメイクへ。色はポップだけど、女らしさのあるきれいなブライトピンク(5)を使用。
「色をぺったりのせたかったので、リップスティックを直に唇につけて塗っています。輪郭はオーバー気味に。とはいっても、唇の縁の盛り上がった部分を越えない範囲が目安です」(UDAさん)
アイメイクは、目尻にアクセントを置いて。上瞼の睫毛の生え際をペンシルライナー(4)で埋めて下地をつくり、次にリキッドライナー(3)で目頭から睫毛のアウトサイドに沿ってラインを引き、目尻の2mmほど手前からピンと跳ね上げる。
「目尻に角が生えたようなイメージのフォルムがポイント。大きめのメガネのフレームは顔の印象がやわらかくなりすぎるので、ともすると意地悪っぽく見える辛口のクセをわざと入れてみました」(UDAさん)
睫毛も目尻を重点的にカールさせ、上下にマスカラ(2)を何度も重ねづけした。
メイクは、ムードで考える
今回実は、スタイリングの一環としてフレグランスを組み合わせるという案も。
「目に見えるものではないけれど、ヴィジュアルに合った香りでイメージを膨らますのも手。気分がのって、メイクもトータルの仕上がりもぐっと良くなるはず」(UDAさん)
宗本 愛さん(学生)
「〝自分の主張がある人〟。
その直感通り、
気後れすることなく
堂々と振る舞う様子や、
彼女の独特のテンポが
印象的。自分の魅力を
意識していないかの
ように見えるところが、
逆にかわいさを
増幅させている」─UDAさん
メイクアップ: UDAさん
UDA≫ メイクアップアーティスト。本誌をはじめとしたファッション・ビューティページのほか、舞台のメイクプロデュースも手がける。緻密な理論とメイクの常識を覆すオリジナルのテクニックにも注目が。本企画では、街でのモデルハントから、ヴィジュアル全般のディレクションまでを担当。