マガジンワールド

ニッポン美人化計画 Mission 44: 白シャツをドレッシーに変身させるパーツメイク。

BEAUTY
街行く女性を美しく変身させる大人気企画が連載に!
その人だけが持つ美しさをメイクのUDAさんが引き出す、そのプロセスに注目!


 
オフホワイトシャツ ¥19,000(ストラスブルゴ)、イヤーカフ風につけたピアス ¥38,000(カー アンド ロウ | 共にストラスブルゴ)/バイカラーパンツ ¥39,000(ティビ | ユニット&ゲスト)
オフホワイトシャツ ¥19,000(ストラスブルゴ)、イヤーカフ風につけたピアス ¥38,000(カー アンド ロウ | 共にストラスブルゴ)/バイカラーパンツ ¥39,000(ティビ | ユニット&ゲスト) – Text: Ryoko Kobayashi

パーツひとつひとつを強調した
ドレッシーメイク

美容師歴13年、この春から鎌倉で自分のサロンをオープンした野口さん。

「第一印象は、肩の力が抜けたナチュラルな人。でも、ひとりでサロンを開くくらい気持ちも強く、冒険心もある。そんな彼女が、いつもはしないドレッシーなヴィジュアルにトライしたら、新しい一面が見える気がしました」(UDAさん)

ベースメイクは、限りなく薄く繊細に。少量のリキッドファンデをすり込んだ手のひらを、肌に密着させてのばしたら、上からパフでフェイスパウダー(2)を。パフの端を指でつまみ、パタパタと羽でなでるように重ねた。

「彼女の素肌に元からある赤みがチャーミングだったので、頬と瞼はうっすら赤みが残るように調整しています」(UDAさん)

パーツはすべて強さをプラス。元からしっかり生えている眉毛は、パウダー(4)でさらに強調。毛が重なる眉毛中央を濃くして強弱をつけるとくっきり描いても自然になじむ。

「アイラインは、自前で描いていたラインがベース。そこからリキッドアイライナー(1)で大胆に長さを足しつつ、下瞼からの延長ラインとつなげて、角が生えているようなフォルムをつくりました。さらに睫毛は、目尻に流れるようにカールアップ。マスカラ(3)を上下たっぷりつけています」(UDAさん)

リップメイクは、色がポイント。

「潔くて洗練された雰囲気の白いシャツに合わせました。野口さんは、丸い目や下がり気味の目尻に甘いムードがあるのでそれを強めるピンクでもなく、ストレートな赤でもない。そこで少しひねりのある、黄みがかったオレンジ(5)に決めました」(UDAさん)

いつもと真逆の要素で変身

ヘアは今回、野口さんがセルフで。

「フェイスパウダーでつくったドライな肌とは逆のウェットな質感と、下ろしていた前髪を思い切ってオールバックに。こういった普段とは違う仕上がりを目指すなら、思い切って逆方向の要素を入れていくのもひとつの方法です」(UDAさん)


今月のミューズが生まれるまで


野口綾子さん(「AND THE BRICKS」美容師)

2014. 3. 17   at Shirokanedai (Photo: UDA)
2014. 3. 17 at Shirokanedai
(Photo: UDA)

「ランダムな外巻きの
ミディアムヘアが
個性的でおしゃれ。

ロックTを着ていたりと、
好きな世界観には
はっきり主張がある。

そんなテイストすべてを
リラックス感のある
自分のムードに
引き込んでいるところが
彼女の魅力」

─UDAさん



メイクアップ: UDAさん

UDA≫ メイクアップアーティスト。本誌をはじめとしたファッション・ビューティページのほか、舞台のメイクプロデュースも手がける。緻密な理論とメイクの常識を覆すオリジナルのテクニックにも注目が。本企画では、街でのモデルハントから、ヴィジュアル全般のディレクションまでを担当。

ヘアは、スタイリング剤でウェットな質感に整えてから、手ぐしで大胆にかきあげてオールバックに。
リップカラーは、イエローのリキッドカラーを混ぜ、色みを微調整。輪郭に沿ってブラシでぺったりとのせる。
リップカラーは、イエローのリキッドカラーを混ぜ、色みを微調整。輪郭に沿ってブラシでぺったりとのせる。
ヘアは、スタイリング剤でウェットな質感に整えてから、手ぐしで大胆にかきあげてオールバックに。