ニッポン美人化計画 Mission 50 : 美しさを引き出すUDAさんの連載がリニューアル!
ごくごくさり気ないポイントメイクも詳細に解説します。
「何にも染まっていない、まっさらな透明感。赤みがさした頬や清楚なファッションのセンスから漂う古風な雰囲気も新鮮」と、UDAさんがひと目で惹かれた高橋さん。
「混じりっ気のないヘルシーな美しさは、ストレートに生かしたい。だから今回のメイクアップは、全体的にはミニマムだけど、ハッとするような繊細なアクセントを入れることにしました」(UDAさん)
キーワードは〝さり気ない違和感〟。頬の血色や眉にほんの少し手を加え、素材の美しさをクリアに整えたところに、ナチュラルと相対するケミカルな色を加える。目元は、ライトグリーンのごくごく細いアイライン。唇は、質感には自然なツヤを与えつつ、肌になじみきらない淡く明るいサーモンピンク。
「一見すると素顔のようでいて、目を伏せたときや話したときなど、ふとした瞬間に何かが引っかかる。そんなふうに見た人に印象を残すメイクに仕上げました」(UDAさん)
高橋佳子さん
学生
2014.3.29 at Shirokanedai
Photo: UDA
グリーンのアイラインは、ペンシルライナー(1)で二重よりも細く、睫毛根元の上側に引く。目尻をはみ出す長さは、上瞼の終点にあたる2mmを目安に、最初は中央から目尻へ描き始め、バランスの良い長さを探る。目頭は、睫毛根元が瞼にかぶる位置の手前まで描く。細く引けない場合は、ローションを含ませた綿棒でライン上側のはみ出し部分をオフしても。リップはサーモンピンク。もとの唇に赤みがある高橋さんには、ミルキーなピーチ色(2)とオレンジレッド(3)を調合。淡いサーモンピンクは、唇の色が透けやすいため、ブラシで唇の上に置くようにしてたっぷり塗る。ベースは、コンシーラーで頬の赤みを調整、眉は毛が足りないところのみにプラス。
メイクアップ: UDAさん
UDA≫ メイクアップアーティスト。本誌をはじめとしたファッション・ビューティページのほか、舞台のメイクプロデュースも手がける。緻密な理論とメイクの常識を覆すオリジナルのテクニックにも注目が。本企画では、街でのモデルハントから、ヴィジュアル全般のディレクションまでを担当。
1: 肌色の影響を受けずにキリッと発色。水や皮脂&汗にも強いロングラスティング。ドローイング ペンシル Pライト グリーン 52 ¥2,400*6/19発売(シュウ ウエムラ)
2: クリーミーなピーチカラー。リップスティック エクスパンション ラズルダズラー ¥2,800(M・A・C)
3: 夏の灼けた肌にもぴったりのポピーレッド。ディオール アディクト リップスティック 611 ¥3,600*限定発売中(パルファン・クリスチャン・ディオール)