ニッポン美人化計画 Mission 53: ファンデも、マスカラも、ラインもなし。カラーだけなのに、色選びのセンスで、ここまでメリハリが利かせられます。
カラーだけなのに、色選びのセンスで、ここまでメリハリが利かせられます。
「垢抜けたファッションに目を奪われた」とは、UDAさんの花子さんに対する第一印象。淡いピンクのニットに白いパンツ。モダンで東洋的な美しい顔立ちに、きゅっとまとめた髪。
「そこに、鮮やかなピンクの口紅を合わせていたのを見て、オシャレな人だなと。メイクに、ワンポイント強い色を使うのは、きっと彼女の必勝パターン。そこで、いつもとは違う淡い色使いを提案してみました」(UDAさん)
選んだのは、オレンジとピンク。
「素肌にやわらかい色がのっているのがイメージ。ベースは取り去り、瞼にオレンジを。口元の青みピンクは、黄み寄りのオレンジといい意味でケンカする組み合わせ。つなぎにピンクのチークを入れれば、全体は淡い印象だけれど、それぞれが際立ちます」(UDAさん)
マスカラやラインは入れず、これで完成。
「目元がキリッとしていてパーツにキレがある花子さんのような顔立ちの人には特に似合います」(UDAさん)
花子さん
Groovy Nuts スタッフ
2014.5.19 at Sendagaya
Photo: UDA
花子さんがベースメイクに塗っていたというBBクリームを、スポンジで肌をなでるようにしてオフし、ほぼ素肌の状態に。目元は、オレンジのアイカラー(1)を薬指に取り、眉の下から睫毛の際に向かってポンポンと広げる。色を塗る範囲は、眉側が長い台形。さらに眉側に一番色が濃くつくようにするのが、暖色のオレンジをすっきりつけるコツ。リップは、くっきりした青みのピンク(3)を選び、指で塗る。唇の輪郭をはっきり描かずにアウトラインになじませる。チークは、青みの淡いピンク(2)。体温が上がったときに火照って赤くなる部分を中心に、鼻にもプラス。眉は、花子さん本人が描いていたままの、太くナチュラルなラインを生かした。
UDA
メイクアップアーティスト。雑誌・広告、女優やアーティストを担当。緻密な理論に基づいたテクニックは、日々進化中。本企画では、モデルハントやディレクションも。「最近、街の人たちのメイクに、個性とアイデアを感じることが増えました」
1: 冴えた発色のオレンジを使用。シルクのような質感。SHISEIDOルミナイジング サテンアイカラー トリオ OR-316 ¥4,000*限定発売中(資生堂インターナショナル)
2: 肌をトーンアップして透明感をもたらすパステルピンク。ナチュラルな立体感をもたらすセミマットな仕上がり。ブラッシュ 33 ¥3,600(ボビイ ブラウン)
3: ブルー系ピンク。自然なツヤで美しい唇に。リップスティック 211 ¥3,000(ポール&ジョー ボーテ)