ニッポン美人化計画 Mission 60: スパンコールをアクセサリーのように使ったファンタジックなメイク。肌色の整え方が、子どもっぽくならないポイントです。
肌色の整え方が、子どもっぽくならないポイントです。
ネイビーのニットと、褪せたデニムにピンクのショートパンツを重ねた格好で、表参道を歩いていた梁瀬さん。その洋服の色使いや緑がかった淡い髪色の柔らかいトーンに惹かれて声をかけたというUDAさん、想像していたキャラは、見た目の通りふんわりした人だったけど、
「彼女が作っているというエレクトロ系の楽曲を聴いてみたら、思っていたよりもクールで声質もどこか色っぽい。当初から、ファンタスティックなメイクを考えていたけれど、彼女の本質にある大人っぽさを加えることがリアルに似合わせる鍵だと思いました」(UDAさん)
そこでベースメイクは、いつもなら残すこともある赤みを下地とコンシーラーで丁寧に消去。
「オレンジとブルーの濃淡を使ったアイメイクや、目元や額にちりばめたスパンコールは、ともすると子どもっぽく見える色の組み合わせやアクセント。そこを、ひんやりしたムードの肌が、落ち着かせて見せています」(UDAさん)
唇にも色は加えず、ツヤを足して完成。
梁瀬あやさん
ミュージシャン
2015. 3. 2 at Omotesando
Photo: UDA
下地は、ツヤを与えるタイプを使用し、全顔だけでなく、唇にものばす。頬や鼻の周りなどに残った赤みはコンシーラーをブラシで薄くのばして、肌色をワントーンに。アイメイクは、上瞼の目尻側の2/3にオレンジ(1)、下側は両端をあけて中央の2/3にブルー(2)で、ラインを引く。このバランスによって梁瀬さんの切れ長の目が強調されクールな印象に。マスカラは、上下のラインをより繊細に見せるコバルトブルー(3)を使用。スパンコールはシルバーの星形(4)のほか、ゴールドとブルーの3色を、顔の中央を多めにしつつ目元から上にそのままペタペタつける。リップメイクは、最初の下地でもともとの赤みを消した状態に、リップクリームのツヤをプラス。
UDA
メイクアップアーティスト。雑誌・広告のファッション&ビューティ、女優やアーティストを担当。緻密な理論に基づくテクニックは日々進化中。本企画では、モデルハントやディレクションも。最近は素肌感のある新感覚のベースメイクに注目。
1: 高発色のリキッドカラー。フォトレディ アイ アート リッド+ライン+ラッシュ #006 ¥1,300(レブロン)
2: 描くとすぐにフィットし、くっきりラインに。メタルインク アイライナー #MEブルー ¥3,400(シュウ ウエムラ)
3: 明るいブルー。ノワール・クチュール・ボリューム #2 ¥4,900(パルファム ジバンシイ | LVMHフレグランスブランズ)
4: ネイルアート用の星形スパンコール。デュカート パーツコレクション #P-02 ¥400(シャンティ)