ニッポン美人化計画 Mission 64: 少女のようでいて女性らしさも感じる赤みを帯びたメイクアップ。手元には心に秘めたフェティッシュさを忍ばせ、気持ちも解放!
手元には心に秘めたフェティッシュさを忍ばせ、気持ちも解放!
印刷会社にお勤めの中前さん。出会ったときにUDAさんが注目したのは、休日だけつけているというたくさんの指輪だ。
「一見ガーリーな前髪ありのロングヘアや私服のワンピースだったけど、ふと見えた指先にはフェティッシュな部分が。会社勤めで我慢しているけどきっと密かに憧れている世界のように思えてスポットを当てることに」(UDAさん)
笑顔の奥に隠れた色っぽさは〝赤み〟を巧みに使って浮き彫りに。
「初めに決めたローズリップに合わせるアイカラーは、王道的な相性のベージュをあえて避け、パープル〜レッドを。これは、重くてとろんとしたナカマエさんの目元を魅力的に見せる色。ぼやけて見えると避けがちだろうけど、目をきちっと縁取ることで解消」(UDAさん)
そんなメイクに、ピリッと効かせた手元のブラックネイルに、
「気づかぬうちに抑えられていた好きな世界観が、解放された気分」と中前さん。
中前亜侑子さん
会社員
2015. 7. 15 at Jingumae
Photo: UDA
日本人に多いオークルの肌色に合わせて、黄味のあるリキッドファンデでベースメイク。自然な血色をオレンジ系でつくった後、ふわっとやわらかい肌感のためにパウダーをブラシで入念にはたく。(2)を使うアイメイクは、まず指先で、右上のレッドを上瞼のキワからぼかし、左下のラベンダーを下瞼に。付属のチップで左上のパープルを上&下瞼の目尻寄り1/3に細くライン状に入れる。そのラインに沿って、上瞼の目尻を数ミリはみ出すところまで細筆でリキッドライン(1)を。小刻みに往復させながら筆先を動かすと簡単。マスカラは上下に。眉は元の太さを生かしながら、オリーブカラーでトーンアップ。いつもより印象を薄くして、強めのアイメイクとのバランスをとる。リップ(3)は、スティックのまま直塗り。普段通りに本人が塗り、UDAさんが輪郭のみを整えた。ネイルはツヤのある黒(4)一色。
UDA
メイクアップアーティスト。雑誌・広告のファッション&ビューティ、女優やアーティストを担当。緻密な理論に基づくテクニックは日々進化中。本企画では、モデルハントやディレクションも。最近は素肌感のある新感覚のベースメイクに注目。
1: 短く細い筆先で狙い通りのアイラインに。汗や皮脂に、にじみづらい。インテグレート キャットルック リキッドライナー BK999 ¥950*編集部調べ、9/21発売(資生堂)
2: 漆塗りに着想を得たパープル〜ピンクのアイカラー。メタリック・リフレクション・パレット ¥7,700*限定発売中(パルファム ジバンシイ〔LVMHフレグランスブランズ〕)
3: こっくりとしたレッド。SHISEIDOパーフェクトルージュ #RD555 ¥3,500(資生堂インターナショナル)
4: グロッシーなブラックカラー。ヴェルニ #982 ¥3,000*限定発売中(パルファン・クリスチャン・ディオール)