ニッポン美人化計画 Mission 65: この秋、いつにも増して豊富にそろうブラウンを使った大人のメイク。素肌の色が気になる人も必要以上にカバーをせずに生かせます。
素肌の色が気になる人も必要以上にカバーをせずに生かせます。
今回登場してくれた川前さんは、端正な美人顔。パーツはくっきりしているけど、
「とろんとした目の開き方に色気があって、ミステリアス。どことなく感じたモデルの山口小夜子さんのようなムードに、ちょっと重たくて大人っぽいアイメイクが合いそうな気がしました」(UDAさん)
アイメイクは、アイホールよりひと回り大きく広げたブラウンに、オレンジを目尻に重ねる。
「肌色よりもワントーン彩度の高いこっくりした色合いが、クラシカルになりすぎず今っぽく見せるポイント。もともと少し暗めの川前さんの瞼の色とも相性がいい。色素感に絶妙になじんで深い目元に仕上がります」(UDAさん)
頬も同様の考え方で、コーラルのチークで素肌感を生かしながらシックな印象に。
「眉をしっかりめに描くと、目のフレームを立たせるために引いたアイラインが和らいで見えます。ラインよりも、アイカラーを主張させたいときに」(UDAさん)
川前真未さん
シンガー・ソングライター
2015. 8. 12 at Jingumae
Photo: UDA
ベースメイクは、素肌の状態を生かして色ムラが気になるところだけに、厚みの出ないコンシーラーとコーラルのチーク(3)をなじませレタッチする。アイカラーは、複数のブラウン(1)を混ぜ、元の瞼の色よりも鮮やかなブラウンにして使用。塗る範囲は、上下瞼のアイホールから少しはみ出す範囲が目安。アイシャドウブラシに取って目の際から塗り広げ、最終的に目を閉じたときにアーモンド形になるように。上瞼の外側には、オレンジのクリームカラー(2)を重ねる。睫毛の根元は隙間を黒のペンシルアイラインで埋めて、目元をくっきりと見せる。眉はダークなブラウンでベースをつくったうえで、元の黒い毛色と同化するグレーで毛を描き、形を左右均等に整えながら存在感を強める。リップメイクは、マットなベージュ。ペンシルタイプのカラーで、輪郭をきちんと縁取ってオン。
UDA
メイクアップアーティスト。雑誌・広告のファッション&ビューティ、女優やアーティストを担当。緻密な理論に基づくテクニックは日々進化中。本企画では、モデルハントやディレクションも。最近は素肌感のある新感覚のベースメイクに注目。
1: ベージュ〜ブラウン9色のカラーパレット。混ぜて使えば、微妙なグラデーションも自在。アーティストシャドウパレット #1-NUDE ¥5,800(メイクアップフォーエバー)
2: 輝きを含んだ、ほおずき色。重ね方で濃淡の調整が可能。イリュージョン ドンブル #116 ¥3,800(シャネル)
3: 透明感のある発色で、肌の血色のようにナチュラルになじむ。ルーセントマジック パウダーブラッシュ #C1 ¥1,200*編集部調べ(ロレアル パリ)