ニッポン美人化計画 Mission 68: 1本でサマになる赤リップさえあれば安心? そんな人に送るカラーレスメイクは、思い込みにとらわれない逆転発想から生まれました!
そんな人に送るカラーレスメイクは、思い込みにとらわれない逆転発想から生まれました!
ピンクの髪色と赤いリップで古着を着こなすMAYUKAさん。
「今っぽいセンスのおしゃれな彼女に提案したのは、80’sのグランジのムードを汲んだペールトーンのメイク。『昔のアイドルが好き』という好みをヒントにしてみました。定番化されつつある赤口紅はよく似合うけれど、オリジナリティを開拓することでメイクの幅がもっと広がるのではと」(UDAさん)
プラチナカラーのアイライン&マスカラに、赤みを抑えた肌と唇。静かな配色のアクセントとして、彼女が普段からこだわっている下がり気味の太眉を自身で描いてもらった。
「“メイク=華やか”と思いがちだけど、今回のようにひんやりした色使いもあり。その人のこだわりをミックスし、トーンを調整すれば、顔色が悪くならずぐっとポジティブに見せることができる。新しいメイクを探るには、今までのルールや常識の逆の発想にトライしてみるのも方法のひとつです」(UDAさん)
MAYUKAさん
「LAURUN」「MANHOOD」美容師
2015. 11. 13 at Omotesando
Photo: UDA
ベースメイクには、厚みの出ない肌色付きの下地クリームとコンシーラーを使用。目の下のくすみや小鼻の脇の赤みがある箇所を中心に使い、色ムラをフラットに整える。チークは、顔色をヘルシーに見せつつ、立体感をプラスする目的。赤みを抑えたコーラル(3)を、本来血色が透けて見える頬の高い位置から、じわっとにじむように広げる。アイメイクは、上瞼に陰影をつける程度にブラウンカラーを塗って土台をつくったうえで、上睫毛の生え際に沿ってグレーのアイライン(1)を細く引く。涙袋がぷっくりと盛り上がっている人は、目をぐるりと囲むように、下睫毛の生え際にもラインを入れてOK。マスカラは、アイラインのグレーに合わせたプラチナカラー(4)を。リップメイクは、肌色と同化しすぎないコーラル(2)。コンシーラーで元の唇の色を肌色にしてから重ねると、淡い色が繊細に発色する。
UDA
メイクアップアーティスト。雑誌・広告のファッション&ビューティ、女優やアーティストを担当。緻密な理論に基づくテクニックは日々進化中。本企画では、モデルハントやディレクションも。最近は素肌感のある新感覚のベースメイクに注目。
1: くっきりと発色するグレー。やわらかな描き心地。ル クレイヨン コール #64 ¥2,800(シャネル)
2: ライトなカバー力&発色のコーラルリップ。ルージュ イン ラヴ #407 ¥3,400*1/2限定発売(ランコム)
3: やわらかさと健康的なツヤのコーラルベージュ。チーキーシークブラッシュ #07 ¥3,000*1/6発売(THREE)
4: アディクト イット マスカラ #062 ¥4,100*1/8限定発売(パルファン・クリスチャン・ディオール)