ニッポン美人化計画 Mission 54: 素敵な和風の顔立ちを、モダンに見せるテクニック。ポップな色をアクセントに使うのが決め手でした。
ポップな色をアクセントに使うのが決め手でした。
坪井さんとの出逢いは表参道。喧噪の中をスッと美しい佇まいで歩く姿に目が留まった。
「バレリーナを目指していると聞いて納得しました。そのときは、スニーカーにデニム姿で、キレイな少年の雰囲気。和風の魅力的な顔立ちが洋服のセンスでモダンに見えていたのが素敵だったので、メイクでももっと強めたいと思いました」(UDAさん)
そのために使用したのはポップなカラー。
「白い肌の坪井さんには、クリアで鮮やかな色が映えるだろうと、彩度の高い黄色のアイカラーを採用。下瞼に塗り、マスカラを黄色と補色関係にあるネイビーにすることで、パッと目立つアクセントにしました」(UDAさん)
「いつもは引いているアイラインがないのに、目元がスキッと見える」と、坪井さん。
リップカラーは、目元と同じく鮮やかな色や、逆に目元を引き立てるベージュと、いろいろ迷った末にピーチカラーに決定。
「この色だと、本来の可愛いキャラクターがより印象的になります」(UDAさん)
坪井萌希さん
バレエダンサー志望
2014.3.20 at Omotesando
Photo: UDA
ファンデーションは使わず、素肌のトーンを整える下地とフェイスパウダーで、ベースメイク。ポイントメイクは目元から。まず、黄色のアイカラー(2)を、下瞼の目頭から目尻までの、涙袋のぷっくりとした部分に塗る。粉含みの良い肉厚のアイシャドウブラシを倒し気味にして、目頭から目尻まで一気に滑らせるのがポイント。より色をくっきりつけたい場合は、チップを使用しても。ネイビーのマスカラ(1)は、上睫毛のみに。睫毛一本一本が美しく見えるように、重ねる回数は1〜2回にとどめつつ、目の端の毛までムラなく塗る。ピーチのリップカラー(3)はブラシを使って。量をたっぷりとって、唇の上に色を置くようにしてのせる。
UDA
メイクアップアーティスト。雑誌・広告のファッション&ビューティ、女優やアーティストを担当。緻密な理論に基づくテクニックは日々進化中。本企画では、モデルハントやディレクションも。最近は素肌感のある新感覚のベースメイクに注目。
1: ツヤを抑えた質感のネイビーカラー。マットマスカラ 03 ¥3,500*限定発売中(RMK Division)
2: 着物の色にインスパイアされたという山吹色。さりげなくきらめくゴールドパール入り。アイシャドウ エクイノックス フラワー ¥2,000(ADDICTION BEAUTY)
3: ピーチカラーのリップスティック。唇の色に左右されず、ペールトーンが美しく発色。クリーミィなテクスチャーで、唇そのものもふっくら。キスキス 302 ¥4,200(ゲラン)