ニッポン美人化計画 Mission 58: “品のある色気”がUDAさんの今の気分。色気とは別ベクトルのボーイッシュな人に掛け合わせて、知的な魅力を引き出しました。
色気とは別ベクトルのボーイッシュな人に掛け合わせて、知的な魅力を引き出しました。
アート系の学校で絵画を専攻している塚本さん。シャツとパンツに、ダッフルコートという初対面での服装がとても垢抜けていた。
「彼女のボーイッシュさに色気をプラスし、魅惑的な女性像を目指しました。塚本さんがもっている中性的な魅力とはまた別の色っぽさを足すことによって、自分の世界観をひけらかさず大切にしているような知的さが備わるのではと思いました」(UDAさん)
ポイントは、赤を使った目元。
「ライン状の赤は、アウトラインだけをぼかしました。くっきりグラフィカルだとポップになるし、グラデーションでぼかしすぎると和装になるので、その中間の曖昧な状態にして色気を出そうとしました」(UDAさん)
こげ茶のアイラインで縁をきゅっと引き締めつつ、チークやリップはカラーレスに。
「肌には光沢感を仕込んでクールなテクスチャーに。すると、キリッとした雰囲気が際立ちます」(UDAさん)
塚本倫子さん
学生
2014.12.26 at Omotesando
Photo: UDA
肌は、光感のある下地を塗った上から、さっとフェイスパウダーをはたいただけの軽めのベース。チークはあえて使わずに、シャープな印象を残す。目元は、赤のリップライナー(1)を使用。二重幅からはみ出すくらいの太さまで描いたら、綿棒でアウトラインを軽くなぞり、にじんだように仕上げる。目尻の太さと長さは、目の形によって調整を。さらに、赤の延長に見えるブラウンのリキッドライナー(2)で、上下をぐるりと囲むように縁取る。下瞼のラインはごく細く入れるのもポイント。マスカラは目元が締まる黒をセレクト。リップは、シアーで薄いツヤがのるようなリップスティック(3)を使用。直塗りでさっとつけて出来上がり。
UDA
メイクアップアーティスト。雑誌・広告のファッション&ビューティ、女優やアーティストを担当。緻密な理論に基づくテクニックは日々進化中。本企画では、モデルハントやディレクションも。最近は素肌感のある新感覚のベースメイクに注目。
1: セミマットの仕上がり。にじまず、色持ちも抜群。ル クレイヨン レーヴル #92 ¥3,200(シャネル)
2: なめらかな描き心地。ウォーターレジスタントタイプ。スーパースリック リキッド アイ ライナー #ディファイアントリィ フィーライン ¥3,200(M・A・C)
3: ゴールド&レッドのパール入りシアーピンク。ふっくらした厚みをもたらすクリアなきらめき。リップ スティック G 350 ¥2,800*3/1発売(アナ スイ コスメティックス)