第55回 大島 武宜さん
全国の「おべんとさん」にもっと密着、 お弁当まわりのあれやこれやを根ほり葉ほり尋ねてみます。ナルホドがいっぱい。
第55回
弁当とかけて音楽ととく、そのココロは
”どっちもハーモニーが大事!”
天気のいい日、あまり音が大きくない楽器と弁当を持って、公園で仲間とセッションを楽しむ「公園ピクニック」を不定期開催しています。料理と音楽って僕の中ではかなり重なりますね。食材のアンサンブルを楽しみ、味のハーモニーを奏でるとでも申しましょうか。
僕は、料理を作るとき、レシピは見ないんです。こういう味にしたい、というゴールのイメージに向かって組み立てていくやり方です。このナポリタン風炒飯、別名タケちゃんライスは、喫茶店のナポリタンのスパゲッティをごはんに置きかえて再現したいという発想がたぐり寄せたオリジナルですが、うまいナポリタンって単なるケチャップ味じゃないんですよ。で、試行錯誤の結果、市販のミートソースの素にたどり着きました。主旋律が決まればあとは、低音域担当のバター、高音域担当のアスパラガスでアンサンブルを組み立てれば味が完成します。
大島 武宜さん(東京都・29歳・ミュージシャン)
無類のデコポン好き。「味はもちろん不器量な風貌もいとおしい」。現在「Senkawos」でギター、歌、作曲を担当。http://senkawos.org/
※続きは[クウネル]55号のP78~79でお楽しみいただけます。