第61回 上野 幸男さん
全国の「おべんとさん」にもっと密着、 お弁当まわりのあれやこれやを根ほり葉ほり尋ねてみます。ナルホドがいっぱい。
第61回
細工や飾りつけは習い性、
開けてうれしい愛情弁当。
【上野流レシピ1】
天ぷらより簡単で色も保てる。えびのソテーの作り方
① 殻つきえびの殻をむいて背わたを取り、片栗粉をまぶして水でよく洗う(細かい汚れが落ちる)。
② 水気をとって酒をふり、塩をして少しおく。
③ 片栗粉をまぶし、多めの油で両面を焼きつける。
【上野流レシピ2】
少しの手間でプロの味。プチトマトのはちみつマリネの作り方
① プチトマトを湯むきする。
② 適量のはちみつとレモン汁を合わせ、少量のお湯で薄める。
③ ①を②に漬け、冷蔵庫で一晩おく。
会社をリタイアしてからは家にいるので、映画関係の仕事で忙しい奥さんのためのお弁当を僕が作っています。
うちの奥さんは白いごはんよりふりかけ的なものが好きなので、ごはんには必ず何かのせますね。つい飾りつけてしまうのは職業柄でしょう。砂絵を描くみたいに、ついやっちゃうんですよ(笑)。おかずは残り物ですが、そのままではなくひと手間くわえ、冷蔵庫にあるものでパパッと炒め物を作ることも。組み合わせも盛りつけも瞬間的な思いつきです。作っていると手が動くというか、だらだら時間をかけるほど冴えがなくなるという点ではガラスの仕事に似ていますね。
上野 幸男さん(東京都・63歳・ガラス工芸デザイナー)
お弁当は奥さんが朝風呂に入っている15分程度で作る。毎年お正月には、上野さんのおせちめあての友人たちがごっそり家に集まるのだそう。
※続きは[クウネル]62号のP78~79でお楽しみいただけます。