第11回 岐阜・加子母の森のごちそう。
第11回
岐阜・加子母の森のごちそう。
山でも土手でも原っぱでも、日本全国津々浦々、場所を選ばず、たくましく葉をのばすよもぎは大地からのありがたい、みどりの力のお裾分け。森に抱かれた加子母の里に、少し遅れた春を連れてくる、よもぎのごちそうを訪ねました。
写真…増田智泰
「よもぎおはぎ」の作りかた
もち米5合につき、よもぎをおにぎりひとつ分くらいが目安(多いほどいい)。もち米が炊き上がったらあく抜きをしたよもぎを入れ、すりこぎで潰しながら混ぜ合わせる。もち米が半分ほど潰れ、よもぎがまんべんなく混ざり合ったら、少しずつ手に取り、もちの形に丸める。たれは醤油とエゴマ、あるいは味噌とエゴマを混ぜて作る。そのままいただくもよし、キッチンペーパーを敷いたフライパンで焼き色がつくまで両面を焼いてもおいしい。
「いももち」の作りかた(30個分)
うるち米5合をとぎ、ふつうに炊くときより水を1割増しする。里芋500魂を皮をむいて刻み、米の上に広げて一緒に炊く。炊き上がったら温かいうちに芋と米を混ぜ合わせ、すりこぎで里芋を潰してゆく。滑らかになるほど潰れたら、手水をつけながらコロッケ状に丸める。つけだれの葱味噌は、みじん切りにした葱をすり鉢に入れ、泡が出るくらいまで潰し、味噌と砂糖を好みで混ぜる。生姜醤油も定番のたれ。
※よもぎおはぎは[クウネル]32号 P106~107、いももちP112〜113で詳しくご紹介しています!