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第12回 骨の髄まで、松山の鯛めし。

郷土料理の旅

第12回
骨の髄まで、松山の鯛めし。

朝5時、松山市の三津ふ頭にある水産市場でセリが始まった。最初にセリにかけられたのは真鯛だ。箱に入ったさまざまな大きさのものがあっという間に売れていく。愛媛県は全国一の真鯛の漁獲高を誇っていて、祝い事に欠かせぬハレの日の魚も、ここでは普段の食卓にのぼる。かしこまった雰囲気で食べるのとはちょっと違った、カジュアルな家庭料理で鯛をとことん味わい尽くすなら、やっぱり鯛めし。作り方は意外に簡単。

写真…齋藤圭吾

大屋さんの鯛めし

大屋さんの鯛めし

大屋さんの鯛めし

炊飯器の蓋を開けると、中央に真鯛が鎮座ましましていて壮観。目で楽しんだら、鯛をとり出し、頭と骨をはずして身だけを戻します。そして混ぜ合わせる。匂いが、もう、たまりません。

今井さんの鯛めし

今井さんの鯛めし

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三枚におろした真鯛を使った鯛めしです。軽く焼いた鯛のアラでとった出汁で炊けば、尾頭つきでなくとも、同じように、いや、もしかしたらそれ以上に、コクのある鯛めしが作れます。


※鯛めしは[クウネル]33号 P112〜117で詳しくご紹介しています!

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