第21回 山形・新潟・宮城。食べれば、 うふふ、お麩の旅。
第21回
山形・新潟・宮城。
食べれば、
うふふ、お麩の旅。
鎌倉時代に、中国の禅寺から伝わった麩は、小麦グルテンから作られる栄養食品。保存の利く焼き麩が登場するのは江戸時代のこと。
不思議なことに長かったり薄かったりと、地方によって、形を違えた製法が伝わっています。それじゃあ、食べ方も違っているのかしら? ローカル色あふれるお麩料理を巡る旅に出発です。
写真…増田智泰 文…編集部
六田麩 揚げ煮
水で戻して2cm幅に切った麩2本をよく絞り、溶き卵につけてから油でゆっくり揚げる。その後砂糖・みりん各大さじ1と1/2、だし醤油大さじ1と水少々を入れて煮立て、揚げた麩を煮絡める。
『阿部製麸所』のやきふ。長さ15cmほど。
車麩のみそかつ
車麩6個は水で30分ほど戻し、両手で挟んでしっかり水気を絞ってから、味噌大さじ3、醤油小さじ3、水1カップ、だし醤油少々を混ぜたたれに2~3分つけ込む。米粉、溶き卵、パン粉をつけて、180℃の油できつね色になるまで揚げる。味がしみ込んでいてソース無しでも美味。
味噌だれにつける時間は短くて大丈夫。半分に切れば、より味がしみる。
※お麩料理は[クウネル]59号 P96〜102で詳しくご紹介しています!