おしゃれに年齢は関係ない!自由なスタイルを謳歌するNYマダムたちに人生の極意を学びたい。
あなたに伝えたい
年齢なんて気にしない、おしゃれして人生を楽しむの。
「歳を重ねるってとてもすてきなことよ。若く見えるより魅力的に見えたいの」と上品にほほえむジョイスさん。近く公開される映画『アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生』の魅力を伝えに初来日した。
映画は、ニューヨークに住むファッショナブルな60~90代女性7人の暮らしに密着したドキュメンタリー。
ジョイスさんのほかにも、華やかでエネルギッシュな80歳のリン、赤いつけまつげがチャーミングな93歳のイロナ、95歳でモード界のご意見番と呼ばれるゼルダ……7人は仕事や生きがいに情熱を傾け、自分らしさをファッションでいきいきと表現する。
日本ではなかなかお目にかかれないカラフルで個性的なスタイリングの数々は圧巻。堂々と着こなす彼女たちの迫力に、小じわやシミの悩みなど吹き飛ばされてしまうことうけ合いだ。
ジョイスさんは4年前、高齢女性のスナップ写真をブログで紹介していたアリ・セス・コーエンさんと街で出会い、モデルを頼まれた。「彼は、ファッション界で無視されている私たちの年代の魅力を発信したいと話してくれました。意気投合して、その日から私の第二の人生が始まったの」
コーエンさんのブログは世界的に反響を呼び、写真集に続き映画化が実現。ジョイスさんら出演者は今や、テレビ番組のレギュラーに抜擢されたり、大手企業の広告モデルに選ばれる人気者だ。
「若さばかり偏重するのはおかしいと世間もやっと気づいてきました。でもまだまだね。例えばアンチエイジングという言葉がもてはやされているけど、私は大嫌い。歳を重ねている人たちにとても失礼な言葉でしょう?加齢に反するのでなく、向き合うことこそすばらしいと分かってもらいたいわ」
ジョイスさんのように素敵に歳をとるには一体どうしたら?
「政治や社会の動き、流行している事柄に関心を持ち続けることね。そしておしゃれをしてどんどん外に出て。健康を保ち、家族や友人と仲良くするのも大切よ」
映画の題名にある〝アドバンスト〟は「進歩した」「革新的な」「歳を重ねた」といった3つのポジティブな意味を持ち、まさにジョイスさんたちそのもの。「私たちはやりたいことがたくさんあって、歳なんて気にする暇もなく毎日を楽しんでいるの。日本の皆さまにもぜひ映画を観てもらって、前向きな気持ちを共有してほしいわ」