FEATURE なぜだかあなたに首ったけ! CRAZY FOR YOU!
FEATURE
なぜだかあなたに首ったけ!
飛行機、電車、虫、貝、キノコに食虫植物…。ちょっと変わった趣味にどハマりする女性たちのコレクションは、もはや趣味ではなくライフワークなのでは?とも思わせるほど。彼女たちの愛と熱量を体感してください!
Photo: Masaki Ogawa Text&Edit: Tomoko Ogawa
飛行機に首ったけ♡
蘭木流子さん
蘭木流子さん
「飛行機は一機一機に物語性があるんです。機種やサイズによって性質やエンジン音も変わるので、人格をもった生き物のように見えてくる。世代交代も、もう会えなくなる古い飛行機への切なさと、新しい機種に対する期待が入り混じります。私は2〜3時間空き時間があれば、空港に行ってしまうんですが、行けないときは『Flightradar24』という飛行機が今どこを飛んでいるかがわかるアプリを見ながら、一番近くにいる飛行機に想いを馳せます。映画を観ると劇中の飛行機ばかり追ってしまう癖を活用して、飛行機の出てくる順番や機種が主人公の心境を表す上でどう伏線になっているのかを勝手に妄想して、それを漫画のネタにしています」
らんき・りゅうこ≫ デザイナー、イラストレーター、漫画家。ルフトハンザのキャビンアテンダントだった母の影響で幼い頃から飛行機に触れ、現在に至る。
貝に首ったけ♡
三宅治子さん
三宅治子さん
「貝は通貨として使われていたこともあり、食器や装飾品にもなるし、武器にもなるくらい丈夫で丁寧に仕上がってるんですよね。自然にできたものなのにきっちりと左右対称だったり、きれいな螺旋だったり、どうしてこんな美しい形になるんだろう。その奇跡的な神秘性に惹かれて、落ちていたら拾わずにはいられない収集ライフが始まりました。武田久美子のホタテのビキニを真似して作りましたし、グッゲンハイム美術館もチマキボラがモチーフになったといわれていたから見に行きました。ホタテの形好きからシェル石油グッズにまで派生し、当時はガソリングッズにまで手を出していたことも。今でも食べ終わったホタテの殻は捨てられません(笑)」
みやけ・はるこ≫ 音楽制作プロダクション「マニュアル・オブ・エラーズ・アーティスツ」のマネージャー。愛称は、ホタテさん。
キノコに首ったけ♡
堀 博美さん
堀 博美さん
「小学生で『菌類の世界』という本を買ってもらったときに菌糸が植え付けられて、大学生のときに長野の高原でベニテングタケを見つけたことをきっかけに大増殖したという感じです。菌友(キノコ仲間)とともに山を歩いてハチに寄生するキノコを見つけたり、ミニコミ誌を作るようになってから22年間キノコ尽くしの人生です。キノコって、日本だけでも2万種類以上あるはずなのに、3000程度の名称しか付けられてないという、まだ知られざるものと思わせる部分も魅力です。最近は、プリントからキノコを生やすことに成功したというニュースを見て、『チャタレイ夫人の恋人』に菌をまいて、40日くらいでキノコを生やすブックアートを完成させました」
ほり・ひろみ≫ キノコライター。キノコグッズやイラスト制作、ワークショップ開催など、精力的にキノコの広報活動中。
京急に首ったけ♡
鈴川絢子さん
鈴川絢子さん
「中2の時に京急2100形電車に乗ってドレミファインバータを体験したとき、必要ないのに磁励音に音階をつけているエンターテインメント性が面白いと思い、興味をもち始めました。千葉出身なので、京成電鉄はもちろん、経営が危なかったのをもち直して古い車両を直しながら使っているいすみ鉄道もお気に入り。お風呂では地下鉄のインバータの音を再現するため、駅メロディとインバータ音が入ったCDを聴いてます。鉄道きっかけでお仕事をいただけたり、鉄道好きの主人とも出会えて息子ひたちも生まれたので、日常的に鉄道を楽しんで思い出にしていきたいと思っています。今後も動画配信で鉄道の魅力を伝えていきたいです」
すずかわ・あやこ≫ YouTube芸人。「恋するフォーチュンクッキー」に合わせ京急の全駅で踊る動画をYouTubeで公開し、感謝状をもらう。
続きは本誌P.100をチェック!