itokitoのフルーツサンド
手みやげをひとつ (279)
itokitoのフルーツサンド
「最初に食べたのは、柿のサンドだったかな。柿っていうのが珍しかったですし、パンにはさんだアールグレイのクリームとの相性が絶妙だったんです。ケーキとはまた違ったおいしさで、手軽に食べられるのがサンドイッチのいいところですが、ここのサンドは手軽だけどグレード感も高いんです」
そもそも「サンドイッチを作りたくて」フレンチのビストロで修業した店主、勝野真一さんの手にかかると、フルーツサンドもひと味ちがう。もっちりとした食パンに、季節ごとにいちご、いちじく、柿、ラ・フランスなどの果物を、それぞれに合うクリームやソースと組み合わせてはさみ込んでいる。
ちなみに春のフルーツサンドは、フレッシュないちごと赤ワインで煮たいちごの両方を使い、香りを生かすためシンプルな生クリームを合わせたもの。香りや甘み、ふんわり、もっちり、口に入れたときの絶妙なハーモニーが心地いい。
芝居やドラマ、映画では味のある演技が光る梶原さん。「善さんのおすすめだったら、絶対においしいはず!」と周囲が期待するという食通でもある、との声が。
「いやいや。たとえばパンにしても、塩の加減がとか、粉はこれじゃないと、なんてこだわりはありませんし、難しいことはわかりません。食べてみた感じですよ。おいしいものを見つけたら、人に食べさせてあげたくなるし、どうしても教えたくなるんですよね」
そうやって、人と喜びや笑顔を分かち合う。なんとも、いい人生!
イトキトのフルーツサンド●東京都大田区北千束1・54・10 佐野ビル1F ☎03・3725・7115 営業時間 火〜金10時〜20時、土・祝10時〜19時、日・月曜休。フルーツサンドは火曜の販売はなし。春はいちご、夏は柑橘、秋はいちじくや柿、と変わっていく。いちごは330円(季節の果物によって価格は異なる)。午後3時頃には売り切れることも。
http://www.itokito.com/