マガジンワールド

サヱグサ&グリーンのコタキホワイト

手みやげをひとつ (305)

temiyage_box

サヱグサ&グリーンの コタキホワイト

ワインボトル入りのお米をサプライズギフトに。


temiyage_main
 
お米が大好きで、いろいろな産地や銘柄のものを食べ比べているという歌人の道浦母都子さん。地方の新聞で歌壇の選者をしていることもあり、短歌を通じて知り合った農家の方からお米を直接送ってもらう機会も多いのだとか。

「毎日、陶器の釜で1合だけ炊くんです。お米も新鮮なうちに食べないと古くなってしまいますから、食べきれないぶんはお裾分けすることもあります」

そんな道浦さんが最近出合ったのが、日本でも有数の雪深い地方である長野県栄村、小滝地区で作られている小滝米。作付け量が少なく、一般にはなかなか流通しなかった高級コシヒカリなのだが、子ども服の老舗『ギンザのサヱグサ』が、この地で子どもの自然体験キャンプを行ったのが縁でブランディングを手がけ、インターネットなどで買うことができるようになった。

「水の量を変えたりしていろいろな炊き方を試してみたら、ほんの心持ち水を多めにするといいみたい。お米粒が小さめですが、ちゃんと噛みごたえがあって、甘みもあるおいしいお米です」

栄村小滝地区は、東日本大震災の翌日に起きた長野県北部地震の震源地。ギフトボトルを買うと1本あたり50円が復興支援金として寄付される。道浦さんも、この地域の被災を知っていたので、お米を食べることで支援できるこのプロジェクトにおおいに共感したそう。

いつもは袋に入れてお裾分けするお米も、ワインボトルに入ったタイプなら立派なギフトに。遮光できて中身が空気に触れにくいワインのボトルは、お米を保存するうえでも理に適っている。

「ボトルに入れるという発想がおもしろいですよね。手みやげにするとき、『今日はワイン持ってきたのよ』と言って渡し、それがお米だとわかったらすごく驚かれるから、楽しいサプライズになります」

道浦母都子さん
みちうら・もとこ 歌人
temiyage_ph
全共闘運動に関わった学生時代を詠った歌集『無援の抒情』で現代歌人協会賞を受賞(2015年にながらみ書房より新装版が刊行)。歌集のほかに小説、エッセイを発表し、新聞の歌壇選者も務める。



●小滝米ショッピングサイト(kotakirice.jp)、またはアンテナショップ『銀座NAGANO』(東京)で購入できる。右・栄村小滝地区で収穫した米だけをパッケージした、コタキホワイト・ギフトボトル(620g)2、000円 左・米袋入りの家庭用、コタキホワイト米袋(2㎏)1、800円。
撮影・青木和義 文・黒澤 彩