FEATURE GINZAガールの最新マナー講座
堅苦しくて覚えることが多くて…なんてつい敬遠しがちだけれど、
「マナー」こそ大人の女性が身につけておくべき大切なスタンダード。
ファッションもコミュニケーションもカジュアル化が進む現代における
有効&スマートなマナーをご紹介。先輩たちの「マナー論」も必聴。
冠婚葬祭やイベントでのマナーやファッションは、慣れている人でも迷うところ。けれど、最低限のことを知っておくだけで余裕と場慣れ感が出てくるもの。わからないことは正直に周囲の人に聞きましょう!
コート、帽子、手袋は、
相手の目に触れる前に取ること
帽子と正装用の手袋は、昼間の格式の高い結婚式やパーティに欠かせないもので、着用していると印象アップ。コートは防寒と塵よけの意味があるので、会場に入る前に脱ぐ。家に招待された場合は、インターホンを鳴らす前に、コート、帽子、防寒用の手袋は取って身支度を整える。小さな帽子は、室内(和室は別)でも取らなくてOK。お葬式では焼香のときだけ片手の手袋を取る。結婚式では着席時に取れば問題なし。(マナーデザイナー・岩下宣子さん)
お葬式はもちろん、
結婚パーティでもファー、
レザー、アニマル柄はNG
お葬式では“殺生”を連想させるファーやレザーはNGで、バッグは布製が基本になる。また結婚式はフォーマルかつ花嫁が主役なので、あまり目立たず上品に…という意味も含めて派手な柄やデザインは避けるべき。(岩下さん)
贈り物や手土産は「用意したのでOK!」からその次のステップに進みたいところ。渡す相手の気持ちになって考えてみたり、自分なりのチャーミングなアイデアがあると、より心に残る贈り物になるはず。
贈り物のお返しは、
いただいたものの半額返し
お中元、お歳暮は日頃の感謝の気持ち(お礼)を贈るものなので、お返しをするとお礼のお礼になるので、基本的にお返しはいらない。代わりにお礼状を送るようにしたい。もし高額な品をいただいてやはり何かお返しをしたい場合は、受け取ったものの半額程度の品を贈ること。また、災害見舞いなども相互扶助の意味があるのでお返しは不要。そのほか、結婚、出産、病気見舞い、お香典は、いただいた金額の半分から1/3のお返しが基本。(岩下さん)
文章のみで顔や声といった情報がないメールは確かに便利だけれど、細かいニュアンスが伝わりにくいこともあり、実は細心の注意が必要。自分の常識が実は非常識ということもあるので気をつけたい。
「インラインで失礼します」は、
いれたほうが無難
メールを書く際に、相手の書いたテキストを引用してその間に自分のテキストを書き込みたいとき。人によっては、この書き方に違和感がある人もいるので、冒頭に「インラインで失礼します」と書くとより丁寧な印象に。引用文は変更しないのが鉄則。
若者言葉やサービス業に特有の言い方、さらには自分では丁寧語と思っていた言葉が、実は失礼にあたることも…。実は間違っている、おかしな日本語をご紹介。
お打ち合わせ
仕事で使われることもある表現だが、「打ち合わせ」自体は自分と相手の両方がするものなので「お」をつけることに違和感を感じる人も。過剰な丁寧表現は、耳につくこともあるので注意。
◯◯のほうは
「お水のほう」「会社のほう」という表現を聞くことは多い。丁寧なニュアンスだと思って使いがちだが「ほう」は方角や進行方向、部類を表すものなので、前につく言葉によっては違和感があるものも多い。