マガジンワールド

鹿の舟(繭・竈・囀)(まゆ・かまど・さえずり)東京と奈良に「くるみの木」がオープン!

〔Hanako WEST/Hanacomme ça/New Shop〕
薪の竈が主役の「竈」。
薪の竈が主役の「竈」。
 

日々の暮らしに寄り添うスタイル提案で人気を誇る「くるみの木」。31年を迎えた2015年、新大宮、秋篠に続いて、ついに奈良の街中に3軒目がお目見えした。

大正時代の建物をリノベーションした奈良市奈良町南観光案内所「繭」、竈炊きごはんと奈良の食材を扱うグローサリーの「竈」、中村好文さんが手掛けた空間でくつろぐ喫茶室とギャラリーの「囀」の3棟からなる「鹿の舟」。朝8時から営業する訳は「奈良の朝の時間は素晴らしいけれど、朝ごはんを食べる場所がないのが残念で」とオーナーの石村由起子さん。竈炊きのごはんに奈良食材のおかずの朝ごはん。ハンドドリップのスペシャルティコーヒーと、奈良素材の軽やかな揚げ菓子やトースト。シンプルながら贅沢な朝の時間を過ごせば、またひとつ新たな奈良の魅力に触れることができそうだ。

 
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奈良市井上町11
「繭」
☎0742・94・3500
9:00〜17:00 無休
「竈」
☎0742・94・5520
8:00〜18:00(朝ごはん〜10:00)水休
「囀」
☎0742・94・9700
8:00〜18:00(モーニング〜10:00)水休
 


「囀」では筒井蓮根や大和茶など7種類のYAMATOの揚げ菓子210円〜と、ポットサービスのオリジナルブレンドコーヒー680円を。ゆったり時間を過ごしてほしいという石村さんの気持ちから、冷めにくい南部鉄のポットスタイルに。
「囀」では筒井蓮根や大和茶など7種類のYAMATOの揚げ菓子210円〜と、ポットサービスのオリジナルブレンドコーヒー680円を。ゆったり時間を過ごしてほしいという石村さんの気持ちから、冷めにくい南部鉄のポットスタイルに。
奈良や伝統文化の本を中心に500冊の蔵書をそろえたライブラリーは「繭」の中に。
奈良や伝統文化の本を中心に500冊の蔵書をそろえたライブラリーは「繭」の中に。


ごはん、味噌汁、おかず2品、漬物の、卵かけごはんのための朝ごはん550円。ごはんはおかわり自由。10時からは昼ごはん1050円〜を。
ごはん、味噌汁、おかず2品、漬物の、卵かけごはんのための朝ごはん550円。ごはんはおかわり自由。10時からは昼ごはん1050円〜を。
神田さんのはんだ米2合497円はグローサリーで販売。(各税込)
神田さんのはんだ米2合497円はグローサリーで販売。(各税込)



Pick Up!
誠光社
誠光社

通いたくなる、新“街の本屋さん”。

「恵文社一乗寺店」の名物店長だった堀部篤史さんが独立。「MORIKAGE SHIRT KYOTO」や「kit」など人気店が集まる京都・河原町丸太町エリアに店を構えた。新刊に加えて古書や洋書まで。19坪とけっして広くはない空間に並ぶのは、堀部さんの個性が色濃く反映された本や雑誌たち。本にまつわるトークイベントや、そのアーカイブを書籍にして出版するなど、あくまでも本を主役にした展開からも目が離せない。新たな書店の始まりだ。京都市上京区中町通丸太町上ル俵屋町437 ☎075・708・8340 10:00〜20:00 無休
 


野村紀沙枝/京都在住のライター&コーディネーター。公私を交え京都を中心に関西一円のカフェから料亭まで幅広い店々を訪ねる日々。

 
photo: Noriko Yoshimura text: Mako Yamato illustration: Mina Nakai
Hanako1103号「Hanacomme ça」掲載